ヤルヴィ/シンシナティ響  プロコフィエフ交響曲第5番

聴いている音楽
11 /25 2017


パーヴォ・ヤルヴィ指揮、シンシナティ交響楽団によるテラークへの2007年の録音です。シンシナティ響はヤルヴィの音楽監督時代に多数の録音を残し、対外発信も多かったように思いますが、その後はぱったり聞かなくなりました。余談ですが娘はクラシック音楽館でN響定期を振るヤルヴィが映るたびにプーチン大統領だと言います(笑)。

アメリカのオーケストラらしく腕達者で近現代ものに強い印象ですが、全体的に柔らかい録音で、機械的な冷たさが際立つことがなく、ゆったりとスケールの大きな音楽を築いているように思います。「キージェ中尉」ではさらに録音の良さを実感できると思います。

札幌は朝から雪。現在気温マイナス3度、積雪16センチです。今年は根雪が早そうです。



エリシュカ/札響 チャイコフスキー交響曲第5番ほか

聴いている音楽
11 /18 2017
最近は札響のディスクを聴いていました。

2016年10月の定期演奏会のライヴ録音です。チャイコフスキー第5番、ドヴォルジャークの「スケルツォ・カプリチオーソ」、スメタナの交響詩「ワレンシュタインの陣営」と、演奏会当日とちょうど逆の順番で収録されています。青空と麦畑、拡がりを感じる気持ちの良いジャケットも秀逸だと思います。

エリシュカさんのチャイコフスキー。がっしりした骨格をもった立派な演奏ですが、その中にあって第2楽章は、よく歌っていて、特に全オーケストラの強奏後のピチカート、そして弦と管楽器が絡み合う美しい音楽から楽章終結にかけては、とても素晴らしく感じました。

「スケルツォ・カプリチオーソ」は何と言ってもテンポの良さが気に入っていますし、ホルンセクションの健闘も光ります。「ワレンシュタインの陣営」は色々な曲想が鮮やかに演奏されています。中間に出てくるトランペットのファンファーレも秀逸だと思います。自分自身なじみが薄い曲ですが、ディスクで繰り返し聴くことで曲のつくりもよくわかります。ライヴに接していても、ディスクを買い、繰り返し聴くことには意味があるとあらためて感じた次第。

札幌は朝方5センチほど積雪となりましたが、今は晴れて気温も上がり雪は解けました。音楽を聴いている書斎にも明るい日差しが差し込んでいます。


アルバンベルクQ.のハイドン「皇帝」

聴いている音楽
11 /10 2017

結構バタバタした一週間が終わり、夕食後、コーヒーを飲みながら音楽を楽しんでいました。

聴いていたのはアルバン・ベルク四重奏団が演奏するハイドンの弦楽四重奏曲第77番ハ長調作品76-3「皇帝」です。ABQは1973年にもテルデックにも録音していますが、本日聴いていたのは90年代前半にEMIに録音したものです。完璧なまでに整えられたアンサンブルで凛とした美しさを感じる演奏だと思います。そうそう、このジャケット写真が一番雰囲気を伝えているかもしれません。

札幌の街は街路樹の葉もだいぶ落ちてきて晩秋の雰囲気です。低気圧の通過で土曜は大荒れ、日曜は雪の予報が出ています。


札フィルのブルックナーを聴く

コンサート
11 /03 2017
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■ 札幌フィルハーモニー管弦楽団第57回定期演奏会

 オッフェンバック(ロザンタール編) バレエ音楽「パリの喜び」より
 ブルックナー 交響曲第8番ハ短調(第2稿ハース版)

 指揮:松浦修

 2017年11月3日(金・祝)
 札幌コンサートホールkitara


文化の日は札幌で一番歴史の古いアマオケを初めて聴いてみました。聴いてみたいと思ったきっかけはオッフェンバックとブルックナーというプログラムのセンスに惹かれたからです。

「パリの喜び」は吹奏楽では結構やられていますが、オーケストラの生演奏を聴くのは初めてで、とても楽しみでした。8曲の抜粋でしたが、「序曲」冒頭のふわっとした軽妙な感じの音の作りに好感が持てました。全体的に良かったのですが、中でもオーケストラ全体がとても歌っていた「Valse lente」はすごく美しかったですね。

後半は「ブルックナー第8番」。技量も体力も必要とする大曲・難曲ですが、しっかりオーケストラを鳴らせていて健闘していたと思います。特にヴァイオリンセクション、フルートとホルンのトップの方は上手いと感じました。ホルン8のうち4本が持ち替えるワーグナー・チューバは難しい楽器なのでしょうね。だいぶ苦戦していたようです。ブル8を生演奏であらためて聴くとワーグナー・チューバの出てくるところなどがよくわかって非情に興味深かったです。


札響第604回定期 エリシュカ指揮「シェエラザード」ほか

コンサート
10 /28 2017
■ 札幌交響楽団第604回定期演奏会

 スメタナ 歌劇「売られた花嫁」序曲
 ドヴォルジャーク チェコ組曲
 リムスキー=コルサコフ 交響組曲「シェエラザード」

 ラドミル・エリシュカ(名誉指揮者)
 
 2017年10月27日(土)14:00~
 札幌コンサートホールkitara

秋晴れの中、2006年以来11年にわたり札響と良好な関係を築いてきたマエストロ、エリシュカ最後の来日、そして日本での最終公演を聴いてきました。

まず、マエストロはお元気で、指揮ぶりもこれまでの公演と同じく颯爽としたもの。聴かせてくれる音楽も生気に満ち溢れたものでした。最後の来日とは惜しい限りですが、高齢ですから体にかなり負担はかかっているのでしょう。

演奏会自体は最終公演にふさわしく素晴らしく、思い出に残るものになりました。

今回はやはりメインのシェエラザードに尽きます。エリシュカさんの希望で、当初予定のベートーヴェンの「英雄」から札響に初めて客演した際に振った思い出のこの曲に変更になったとのことです。エリシュカさんの指揮は結構デフォルメを効かせた濃厚な印象を受けました。この曲はこれぐらいの方がドラマティックな面白さが際立つように思います。オーケストラも厚みもあって力強く、アンサンブルもきっちり決まって、マエストロの最後の公演に高いパフォーマンスで応えていたように感じました。美しいソロを聴かせてくれたコンマスの田島さんも素晴らしかったですし、ファゴットの坂口さんやトランペットの福田さんなど管楽器のソロもとても良かったです。

「バグダッドの祭、海、青銅の騎士の立つ岩での難破、終曲」で音楽がクライマックスに向けて次第に盛り上がっていくところで、「これで最後かぁ」という実感が湧いてきました。演奏後、万雷の拍手とスタンディングオーベイションで称えられていたマエストロ。その指揮ぶりや息遣いを記憶にとどめておきたいと思った演奏会でした。