札響第600回記念定期演奏会 モーツァルト 3大交響曲

コンサート(札響)
06 /10 2017

■ 札幌交響楽団第600回記念定期演奏会

 モーツァルト 交響曲第39番 変ホ長調 K.543
 モーツァルト 交響曲第40番 ト短調 K.550
 モーツァルト 交響曲第41番 ハ長調 K.551「ジュピター」

 マックス・ポンマー(指揮)
 
 大平まゆみ(コンサートマスター)

 2017年6月10日(土)14:00~
 札幌コンサートホールkitara

1961年創立の札響の定期演奏会が今回で600回となりました。今朝の地元紙によると地方オケでは京響さんに次ぐ回数のようです。

ポンマーさんのモーツァルトといえば、昨年8月定期での清新なレクイエムが印象に記憶されています。今回も抑制されたビブラート、ティンパニの硬質な音、キリっと早めのテンポという同じスタイルだと感じました。

はじめは39番。12型の弦5部にフルート1、クラリネット2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、ティンパニという編成。上品な弦、クラリネットとホルンの柔らかな音色がこの曲の持つ温か味を引き出していたように思いました。なかなか良かった。

2曲目は40番。今回は初稿による演奏のためトランペット2、ティンパニが抜けるのに加え、クラリネット2とオーボエ2が入れ替わります。第4楽章の初めの方に出てくるソロなど、短調のこの曲には鮮やかな対比で幸福感を感じるクラリネットの音色の方があっているように思うのですが、オーボエで聴いても別の味わいがあっていいものです。初稿を生で聴くのは初めてかもしれません。それにしても第1楽章展開部の弦のアンサンブルはぞくぞくしますね。曲の素晴らしさを再認識。

休憩後は「ジュピター」。管打はフルート1、オーボエ2、ファゴット2、ホルン2、トランペット2、ティンパニです。冒頭の3つの音はややタメのある感じ。その後は堂々たる曲の進行にトランペットとティンパニの強奏強打がアクセントを添えます。あとは、やはりフィナーレが良かったですね。堂々たるアンサンブルで編成以上に曲の偉大さや壮麗さが伝わってきました。

今日は雨で最高気温16度という肌寒い日でしたが、ざっと見たところ9割ほどのお客さんの入りだったように思いました。今後も好演を期待したいです^^/


カラヤン/BPO マーラー 交響曲第9番

聴いている音楽
06 /02 2017
最近は家に帰るとどうも疲れてしまって平日はブログを更新する気がおきません。「まあ、こんな時期もあるもんだろう」と思い、自然体に任せることにしてます。

久しぶりの更新は最近の通勤の音楽にしているカラヤンのマーラーの第9(82年のライヴ録音盤)です。

豊潤で分厚い弦楽器とそれに負けない管楽器の力強い吹奏はまさに骨太な演奏で、さすがは欧米の超一流オーケストラと思わずにはいられません。カラヤンはオーケストラをピカピカに磨き上げるとか言われますが、自分としてはあまりネガティブな印象はありません。もちろん流麗なスタイルでしょうが、渾身の力を込めた金管楽器の咆哮に反対のものを感じる部分もありました。

それにしても、この演奏の白眉だと思う第4楽章には感銘を受けました。これ以上は望めないほどの完成度!。まことに素晴らしい演奏!



ポンマー/札響 R.シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」ほか

聴いている音楽(札響)
05 /28 2017
最近はfontecから昨年発売された札響のディスクを聴いていました。ポンマーさんが首席指揮者に就任した2015年7月と翌2016年2月の定期演奏会のライヴ録音です。収録曲は以下の3曲とおり。

シューマン 交響曲第4番
J.シュトラウス2世 皇帝円舞曲
R.シュトラウス 交響詩「ツァラツゥストラはかく語りき」

これはなかなかいい!。札響のディスクの中でも気に入りました!。

シューマンでは惜しむらくも既に退団された金子さんのたゆとうようなオーボエの響きがリードする第2楽章など絶品だと思いましたし、全体を通しても筋肉質で均整のとれたプロポーションで良かったですね。「ツァラトゥストラ」でも曲を彩る管楽器の好演、パイプオルガンを伴った迫力、シュトラウスの拡がりのあるオーケストレイションなどを堪能しました。

kitaraでの録音もとても優秀。すべてライヴでも聴いた曲ですが、札響の好演が余すところなく収録されていて、家で繰り返し聴くことができる喜びを感じます。


札響第599回定期 ホリガー指揮 ドビュッシー「海」ほか

コンサート(札響)
05 /20 2017
■ 札幌交響楽団第599回定期演奏会

 シューマン ミサ・サクラ ハ短調 op.147*
 マーラー アダージェット ~交響曲第5番より
 マーラー(ゴットヴァルト編)  「夕映えのなかで」 ~無伴奏合唱のための*
 ドビュッシー 「海」 ~3つの交響的素描

 ハインツ・ホリガー(指揮)
 ラトヴィア放送合唱団*
 札幌交響楽団

 2017年5月20日(土)14:00~
 札幌コンサートホールkitara

前半のミサ・サクラは名前すら初めて聞く曲で、正直眠くてしょうがなかったのですが、後半のマーラーでプログラムの妙とラトヴィア放送合唱団の素晴らしい歌声を堪能できました。

マーラーの「夕映えのなかで」は、交響曲第5番のアダージェットに18世紀ドイツの詩人アイヒェンドルフの詩を付けて2008年に16声の無伴奏合唱に編曲したもの。要するに同じ曲を器楽でやった後に合唱でやるというプログラムで、これはなかなか面白いと思いました。

ラトヴィア放送合唱団は総勢24名のようでしたが、ハーモニーの美しさはもとより、弱音のコントロールなどで個の実力を感じました。消え入るように歌声がホールからなくなり、しばしの沈黙の後、盛大なブラヴォーがかかっていました。良かった!。

一方の札響ですが、「海」がなぜか心に響いてきませんでした。ホリガーさんの指揮もどこか単調な印象もありましたし・・・。もっとも、自分自身もシラカバの花粉症だと思われる目のかゆみなどの症状があって、体調が思わしくなかったことも大いに影響していると思いますが。

また、今回の演奏会は、前半のミサ・サクラが45分もある曲だったこともあり、通して2時間15分ぐらいになりましたが、自分はやはり2時間以内に収めるのがいいのではと思った次第。まあ、今回はラトヴィア放送合唱団を聴けたということで良しとしましょう。

札響定期も599回まできました。次回は記念すべき600回です。


N響とKBS響

音楽
05 /14 2017
5月8日(月)~12日(金)のNHK-FM「ベスト オブ クラシック」は「世界のオーケストラ」と題して、普段あまり録音や来日公演のないオーケストラの特集が組まれました。登場したのは、ウクライナ国立フィル、ギリシャ国立響、エストニア国立響、オークランド・フィル(ニュージーランド)、KBS響(韓国)の5団体。

このうちKBS響の放送を少しだけ聴けました。尾高忠明さんの指揮で2016年4月の演奏会の模様で、曲目は諏訪内晶子さんの独奏によるベートーヴェンのヴァイオリン・コンチェルトと尾高さんお得意のエルガーの交響曲第1番。

聴けたのはエルガーの第2楽章以降でしたが、上手いと思いました。第3楽章で哀しみを湛えた弦の響きやクラリネットのソロ、そして第4楽章での情熱的な終結部など聴きごたえがありました。比較的冷静な印象の尾高さんの指揮の下での演奏ということにも面白さを感じました。

一方、N響はというと5月13日(土)に生中継された第1860回定期公演Aプロの様子。ピンカス・スタインバーグさんの指揮でスメタナの連作交響詩「わが祖国」。こちらも聴けたのは後半の3曲のみでしたが、「ボヘミアの森と草原から」でのホルンの美しいこと!。「ターボル」、「ブラニーク」での金管の力強い吹奏。全体的にはN響らしい節度を感じさせるものでしたが、本格的な演奏ですごく良かったですね。管の世代交代でN響は今や盤石とも言える印象を持ちました。