遠藤真理 チェロリサイタル

コンサート(その他)
12 /11 2016
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■ 遠藤真理 チェロリサイタル
 
 ベートーヴェン モーツァルト『魔笛』の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲
 ウェーベルン 2つの小品
 ウェーベルン 3つの小品
 ベートーヴェン チェロソナタ第5番
 ラフマニノフ チェロソナタ

 遠藤真理(チェロ)、菊池洋子(ピアノ)

 2016年12月11日(日)14:00~
 ふきのとうホール


昨日の記録的な大雪の雪かきを終え、午後は遠藤さんのチェロを聴きに行ってきました。札響定期がない12月の楽しみだったので、大雪の影響で公演中止にならならくて良かったです。チケットも完売だった模様。

NHK-FM「きらクラ!」のパーソナリティでもあるチェロの遠藤真理さんは、2003年の日本音楽コンクール第1位のほか、コンクール上位入賞の経歴をお持ちで、リサイタルや国内主要オケとも共演なさるなど着実にキャリアを重ねてらっしゃるようです。

ピアノの菊池洋子さんも2002年のモーツァルト国際コンクールで優勝して以降、リサイタル、オーケストラとの共演、室内楽、音楽祭への出演など精力的にご活躍とのことです。

さて、遠藤さんは緑を基調としたドレス、菊池さんは白いドレスでご登場。室内楽専用の221席のふきのとうホール、今回は前から2列目に陣取ったこともあって、演奏が始まると遠藤さんの息遣いや、菊池さんとお互い見合って呼吸を合わせるところなど、臨場感たっぷり味わえました。

プログラムの中ではやはりメインのラフマニノフが良かったですね!。いい曲ですし、ここ1か月ぐらいハインリヒ・シフの演奏で予習していましたが、やはりライヴは別格です。小柄な遠藤さんから繰り出されるスケールの大きくて情熱的な演奏は圧巻でした。お見事!。ブラヴォーが盛大にかかり、聴衆の拍手に包まれる中、お二人もお互いに拍手を贈り合い、なんとも充実した演奏会という雰囲気でした。

アンコールの前に遠藤さんからお話がありました。なんでも土曜は一日中羽田空港にいたような状態で、札幌入りしたのは深夜0時を超えていたとのこと。そして、あとは今日このあと帰れるかどうか・・・とユーモアのあるコメント。

アンコールは、ラフマニノフのヴォカリーズと、サン=サーンスの白鳥の2曲が披露されました。どちらもしっとりとした良い演奏でした。悪天候の中、札幌に来てくれてありがとうという気持ちになりました。


ふきのとうホール夏のフェスティバル2016 「モーツァルト協奏曲の愉しみ」を聴く

コンサート(その他)
08 /11 2016
本州の猛暑・酷暑を尻目に、札幌の今朝は肌寒いぐらいの18度、日中の最高気温は29度、そして夕方には23度ほどと、ほどよく夏らしい日でした。

そんな山の日、コンサートに行ってきました。

■ふきのとうホール夏のフェスティバル
  第1日 モーツァルト協奏曲の楽しみ

 モーツァルト アダージョとフーガ ハ短調 K.546
 モーツァルト ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調 K.271「ジュノーム」
 モーツァルト フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299

 ゴットリープ・ヴァリッシュ(ピアノ)
 マリオ・カローリ(フルート)
 吉野直子(ハープ)
 神戸市室内合奏団

 2016年8月11日(木・祝)16:00~
 ふきのとうホール

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ふきのとうホールは札幌駅前に昨年誕生したばかりの221席の室内楽専用ホール。行くのは今回が初めてです。

さて、コンサートは音楽監督である岡山潔氏によるご挨拶と楽曲解説に引き続き、アダージョとフーガからスタート。

1981年創設の神戸市室内合奏団は4-4-3-2-1という編成。プログラムによると98年にゲルハルト・ボッセ氏を音楽監督に迎え、演奏・芸術水準を上げたとありますが、聴いてみて納得。バランスの整った綺麗なアンサンブルでした。

2曲目は「ジュノーム」。ホルン2、オーボエ2が加わります。

ピアノのヴァリッシュさんは、6歳でウィーン国立音楽大学英才クラスに入学、12歳で学友協会大ホールデビュー、ウィーンフィルとも共演歴があるとのことです。若々しく推進力に満ち溢れた演奏だったと思いますが、個人的にはもう少しテンポを落として、細かな音の装飾を楽しみたかったです。

アンコールにはシューベルトのハンガリー風のメロディが演奏されました。

休憩後はフルートとハープのための協奏曲。

フルートは22歳でダルムシュタット現代音楽祭で「クラーニッヒシュタイナー音楽賞」を受賞後、欧州を中心にご活躍だというイタリア生まれのカローリさん。ポリーニ氏やパユ氏から「偉大な表現者」と認めらている実力者のようです。

聴いてみると、こちらは大満足!。カローリさんは全身を使って、大きく、感情豊かな吹奏です。ハープの吉野さんも第一人者だけあって自信に満ち溢れた演奏で、両者の息がぴったりあった華やいだ演奏会になりました。

この曲は生で聴くのは2度目ですが、今回は前方席で聴いたことで奏者の表情や息遣いまでもがリアルに感じられ、前回を上回る良い印象が残りました。

アンコールは両者によりフォーレのシシリエンヌが演奏されました。カローリさん、ここではしっとり静謐な表現。良かった!。


PMFオーケストラ演奏会(ブラームス第4番ほか)

コンサート(その他)
08 /01 2016
PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)のコンサートに行ってきました。


■PMFオーケストラ演奏会 《プログラムB》

 メンデルスゾーン 序曲「静かな海と楽しい航海」
 ベートーヴェン 「レオノーレ」序曲第3番
 ムソルグスキー 交響詩「はげ山の一夜」(原曲版)
 ブラームス 交響曲第4番*

 指揮:ジョン・アクセルロッド(PMF首席指揮者)
 PMFオーケストラ
 PMFアメリカ*

 2016年7月30日(土)17:00~
 札幌コンサートホールkitara大ホール



今年のPMFオーケストラの演目は3つ。芸術監督ゲルギエフさんのショスタコの8番、首席指揮者のアクセルロッドさんのマーラー4番と、このブラームス4番です。

PMFのオーケストラコンサートは、何といってもトッププロである教授陣が加わるメインプログラムが聴きものですが、前半の「レオノーレ第3番」も「はげ山の一夜」も良かった!。

レオノーレで2回あるトランペットのソロはホール3階からの吹奏。1回目はおそらく出入口の陰から、ややくぐもった音で、2回目は通路からと遠近感をつけたやり方でした。吹いたのは日本から参加したアカデミー生と思われます。

はげ山の一夜の原曲版はサロネン/LAPのディスクで聴いていましたが、やはり生では格別。言葉が悪いですが洗練されていないムソルグスキーの生の音楽にまさにフォービスムの絵に最初に接したときのように頭をガーンとやられる衝撃を感じました。

アクセルロッドさん、この曲ではタクトを置いて、唸り声をあげながら、体いっぱいを使った情熱的な指揮。いやぁ~面白かった。


後半はPMFの教授陣を務める主にアメリカの一流オケの首席奏者たちが各パートのトップに加わっての演奏。素人が聴いても響きの違いに驚かされます。

主な奏者はこんな感じ。
・コンサートマスター : ディヴィッド・チャン(メトロポリタン歌劇場管コンマス)
・フルート : ティモシー・ハッチンズ(モントリオール響首席)
・クラリネット : スティーブン・ウィリアムソン(シカゴ響首席)
・ホルン : ウィリアム・カバレロ(ピッツバーグ響首席)
・トランペット : マークJ.イノウエ(サンフランシスコ響首席) など

アクセルロッドさんのブラ4、これにも衝撃を受けました。

テンポは速めでストレート、響きは硬く強靭。金管特にカバレロさん率いるホルンセクションの鳴りっぷりはすごくて、迫力満点の演奏!。聴きながら「う~ん、これはショルティのブラームスだなぁ」と思ってしまいました(笑)。

ひな壇の最上段にホルン、トランペット、トロンボーンが横一列で、打楽器がその後ろという配置効果もあったと思うのですが、これではホルンが、あまりにもストレートに響き過ぎ、RA席で聴いていた私のところでも旋律、対旋律、ハーモニーから裏拍まで丸聞こえ。オケ後方の席ではバランスの取れた音楽が聴けなかったのではないでしょうか。このあたりにアリーナ型のホールでの配置の難しさも感じました。

話がそれました。迫力ある演奏の合間合間にはフルートやクラリネットの抒情的で陰影の深い演奏(特に第2、第4楽章)。こちらも息をのむ美しさでした。終演後にフルートのハッチンズさんがひときわ盛大な拍手を受けていましたが、私はクラリネットのウィリアムソンさんが素晴らしいと感じました。

アンコールにはブラームスのハンガリー舞曲第5番が演奏され、華やかに終演。2千円でこれだけの演奏が聴けたのですから、大満足です。

興奮冷めやらぬ状態でホールの外に出た午後7時の気温は25度。北海道も短い夏真っ最中です。


オルガン ウィンターコンサートを聴く

コンサート(その他)
02 /07 2016
娘と一緒にワンコイン、1時間のコンサートに行ってきました。

会場に着いてびっくり。全席自由なのもあって開場前から長蛇の列。チケットは完売だそうで、当日券目当てで来た人が残念そうに帰る姿も。盛況なことは何よりなのですが。


■ オルガン ウィンターコンサート

1.クラーク トランペット・ヴォランタリー
2.J.S.バッハ ピエス・ドルグ BWV572
3.シューベルト アヴェ・マリア
4.J.S.バッハ トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
5.ダマーズ トランペットとオルガンのための3つの無言の祈り
6.アラン 間奏曲
7.ヘンデル 組曲ニ長調

オルガン:ジョン・ウォルトハウゼン
トランペット:福田善亮(札響首席奏者) *1,3,5,7

2016年2月7日(日)15:00~
札幌コンサートホールkitara



席は2階のオルガンの近くにしてみました。オルガニストの指や足の動き、福田さんの息継ぎの音なんかも臨場感豊かに味わえました。

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さて、ウォルトハウゼンさんは1991年ニューヨーク生まれの第17代のkitara専属オルガニスト。パリで研鑽を積まれた後、古楽の研究もなされているようです。国際的なオルガンコンクールで複数回1位を獲得という実力派ですね。

トッカータとフーガは、荒々しさを感じさせるぐらい勢いのある即興的な演奏に思えました。

とはいってもやはり今回はトランペットとのコラボが魅力です。オルガンとトランペットはよくあいますね。素晴らしい音色がホールに響き渡ります。

ピッコロを使ったクラークやヘンデルの華麗で祝祭的な響きよりは、B♭管を使ったアヴェ・マリアやダマーズの穏やかで抒情を湛えた演奏の方に心惹かれるものがありました。

演奏の終わりにはお二人のご挨拶がありました。1月の終わりに松本市でこのデュオでリサイタルを行ったとのこと。新千歳と松本の間には直行便もあるようで、是非、夏の羊ケ丘展望台で羊を見ながらジンギスカンを!と話されてきたとのことです。そして、この話のテーマ曲だというJ.S.バッハの「羊は安らかに草を食み」がアンコールで演奏されコンサートはお開きになりました。

ロメウス弦楽四重奏団 第1回演奏会

コンサート(その他)
10 /25 2015
■ ロメウス弦楽四重奏団 第1回演奏会
 
  モーツァルト 弦楽四重奏曲第14番
  ショスタコーヴィチ 弦楽四重奏曲第1番
  ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第1番

  第1ヴァイオリン 市川映子 
  第2ヴァイオリン 坪田規子
  ヴィオラ 物部憲一 
  チェロ 廣狩理栄

  2015年10月23日(金)18:30~
  北海道立文学館

コンサートが続きます。

元札響コンマスの市川さん、今も札響客員奏者をされている坪田さん、現役の札響団員である物部さんと廣狩さんという札響ゆかりの4人で新たに結成されたカルテットの記念すべき第1回目のコンサートです。

メンバーのひとりとちょっとした知り合いだという友人に誘われて一緒に聴きに行ってきました。

場所は中島公園の道立文学館の地下にある休憩コーナーです。1階まで吹き抜けになっており音がよく響きます。小さい会場での演奏会は、奏者の動きや息遣いもリアルに感じることができる点がいいです。

演奏は一言すごくよかった!。特にショスタコーヴィチとベートーヴェン!。

ショスタコーヴィチは図書館で借りて事前に勉強していきましたが、短く(15分ぐらい)、面白く、かっこいい曲ですね。第2楽章にヴィオラの長いソロがあります。物部さん好演でした!。ベートーヴェンは生で間近で聴くと立体的な音の動きがよくわかります。チェロの廣狩さんが雄弁で迫力のあるアンサンブルをしっかり支えていたと思います。

アンコールはモーツアルトの弦楽四重奏曲第15番から第3楽章が演奏されました。



今回の演奏会、楽曲の合間の物部さんのトークがまた良かったんです。カルテット結成のいきさつ、名称の由来、取り組む楽曲の方針、当日の楽曲解説など、わかりやすくお話しいただきました。

カルテット結成は長年の希望だったようです。名称「ロメウス」はロミオとジュリエットの「ロミオ」のこと。物語の原型「ロミウスとジュリエットの悲しい物語」の「ロミウス」に少し手を入れてネーミングしたそうです。

そして方針としては、ベートーヴェンを中心にやりたいというお話がありました。

物部さんは「ムジカ・アンティカ・サッポロ」という古楽器団体も主宰されるなど、地元で精力的に音楽活動をされています。このカルテットも今後の活動が楽しみです。