ふきのとうホール夏のフェスティバル2016 「モーツァルト協奏曲の愉しみ」を聴く

コンサート(その他)
08 /11 2016
本州の猛暑・酷暑を尻目に、札幌の今朝は肌寒いぐらいの18度、日中の最高気温は29度、そして夕方には23度ほどと、ほどよく夏らしい日でした。

そんな山の日、コンサートに行ってきました。

■ふきのとうホール夏のフェスティバル
  第1日 モーツァルト協奏曲の楽しみ

 モーツァルト アダージョとフーガ ハ短調 K.546
 モーツァルト ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調 K.271「ジュノーム」
 モーツァルト フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299

 ゴットリープ・ヴァリッシュ(ピアノ)
 マリオ・カローリ(フルート)
 吉野直子(ハープ)
 神戸市室内合奏団

 2016年8月11日(木・祝)16:00~
 ふきのとうホール

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ふきのとうホールは札幌駅前に昨年誕生したばかりの221席の室内楽専用ホール。行くのは今回が初めてです。

さて、コンサートは音楽監督である岡山潔氏によるご挨拶と楽曲解説に引き続き、アダージョとフーガからスタート。

1981年創設の神戸市室内合奏団は4-4-3-2-1という編成。プログラムによると98年にゲルハルト・ボッセ氏を音楽監督に迎え、演奏・芸術水準を上げたとありますが、聴いてみて納得。バランスの整った綺麗なアンサンブルでした。

2曲目は「ジュノーム」。ホルン2、オーボエ2が加わります。

ピアノのヴァリッシュさんは、6歳でウィーン国立音楽大学英才クラスに入学、12歳で学友協会大ホールデビュー、ウィーンフィルとも共演歴があるとのことです。若々しく推進力に満ち溢れた演奏だったと思いますが、個人的にはもう少しテンポを落として、細かな音の装飾を楽しみたかったです。

アンコールにはシューベルトのハンガリー風のメロディが演奏されました。

休憩後はフルートとハープのための協奏曲。

フルートは22歳でダルムシュタット現代音楽祭で「クラーニッヒシュタイナー音楽賞」を受賞後、欧州を中心にご活躍だというイタリア生まれのカローリさん。ポリーニ氏やパユ氏から「偉大な表現者」と認めらている実力者のようです。

聴いてみると、こちらは大満足!。カローリさんは全身を使って、大きく、感情豊かな吹奏です。ハープの吉野さんも第一人者だけあって自信に満ち溢れた演奏で、両者の息がぴったりあった華やいだ演奏会になりました。

この曲は生で聴くのは2度目ですが、今回は前方席で聴いたことで奏者の表情や息遣いまでもがリアルに感じられ、前回を上回る良い印象が残りました。

アンコールは両者によりフォーレのシシリエンヌが演奏されました。カローリさん、ここではしっとり静謐な表現。良かった!。


オルガン ウィンターコンサートを聴く

コンサート(その他)
02 /07 2016
娘と一緒にワンコイン、1時間のコンサートに行ってきました。

会場に着いてびっくり。全席自由なのもあって開場前から長蛇の列。チケットは完売だそうで、当日券目当てで来た人が残念そうに帰る姿も。盛況なことは何よりなのですが。


■ オルガン ウィンターコンサート

1.クラーク トランペット・ヴォランタリー
2.J.S.バッハ ピエス・ドルグ BWV572
3.シューベルト アヴェ・マリア
4.J.S.バッハ トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
5.ダマーズ トランペットとオルガンのための3つの無言の祈り
6.アラン 間奏曲
7.ヘンデル 組曲ニ長調

オルガン:ジョン・ウォルトハウゼン
トランペット:福田善亮(札響首席奏者) *1,3,5,7

2016年2月7日(日)15:00~
札幌コンサートホールkitara



席は2階のオルガンの近くにしてみました。オルガニストの指や足の動き、福田さんの息継ぎの音なんかも臨場感豊かに味わえました。

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さて、ウォルトハウゼンさんは1991年ニューヨーク生まれの第17代のkitara専属オルガニスト。パリで研鑽を積まれた後、古楽の研究もなされているようです。国際的なオルガンコンクールで複数回1位を獲得という実力派ですね。

トッカータとフーガは、荒々しさを感じさせるぐらい勢いのある即興的な演奏に思えました。

とはいってもやはり今回はトランペットとのコラボが魅力です。オルガンとトランペットはよくあいますね。素晴らしい音色がホールに響き渡ります。

ピッコロを使ったクラークやヘンデルの華麗で祝祭的な響きよりは、B♭管を使ったアヴェ・マリアやダマーズの穏やかで抒情を湛えた演奏の方に心惹かれるものがありました。

演奏の終わりにはお二人のご挨拶がありました。1月の終わりに松本市でこのデュオでリサイタルを行ったとのこと。新千歳と松本の間には直行便もあるようで、是非、夏の羊ケ丘展望台で羊を見ながらジンギスカンを!と話されてきたとのことです。そして、この話のテーマ曲だというJ.S.バッハの「羊は安らかに草を食み」がアンコールで演奏されコンサートはお開きになりました。

ロメウス弦楽四重奏団 第1回演奏会

コンサート(その他)
10 /25 2015
■ ロメウス弦楽四重奏団 第1回演奏会
 
  モーツァルト 弦楽四重奏曲第14番
  ショスタコーヴィチ 弦楽四重奏曲第1番
  ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第1番

  第1ヴァイオリン 市川映子 
  第2ヴァイオリン 坪田規子
  ヴィオラ 物部憲一 
  チェロ 廣狩理栄

  2015年10月23日(金)18:30~
  北海道立文学館

コンサートが続きます。

元札響コンマスの市川さん、今も札響客員奏者をされている坪田さん、現役の札響団員である物部さんと廣狩さんという札響ゆかりの4人で新たに結成されたカルテットの記念すべき第1回目のコンサートです。

メンバーのひとりとちょっとした知り合いだという友人に誘われて一緒に聴きに行ってきました。

場所は中島公園の道立文学館の地下にある休憩コーナーです。1階まで吹き抜けになっており音がよく響きます。小さい会場での演奏会は、奏者の動きや息遣いもリアルに感じることができる点がいいです。

演奏は一言すごくよかった!。特にショスタコーヴィチとベートーヴェン!。

ショスタコーヴィチは図書館で借りて事前に勉強していきましたが、短く(15分ぐらい)、面白く、かっこいい曲ですね。第2楽章にヴィオラの長いソロがあります。物部さん好演でした!。ベートーヴェンは生で間近で聴くと立体的な音の動きがよくわかります。チェロの廣狩さんが雄弁で迫力のあるアンサンブルをしっかり支えていたと思います。

アンコールはモーツアルトの弦楽四重奏曲第15番から第3楽章が演奏されました。



今回の演奏会、楽曲の合間の物部さんのトークがまた良かったんです。カルテット結成のいきさつ、名称の由来、取り組む楽曲の方針、当日の楽曲解説など、わかりやすくお話しいただきました。

カルテット結成は長年の希望だったようです。名称「ロメウス」はロミオとジュリエットの「ロミオ」のこと。物語の原型「ロミウスとジュリエットの悲しい物語」の「ロミウス」に少し手を入れてネーミングしたそうです。

そして方針としては、ベートーヴェンを中心にやりたいというお話がありました。

物部さんは「ムジカ・アンティカ・サッポロ」という古楽器団体も主宰されるなど、地元で精力的に音楽活動をされています。このカルテットも今後の活動が楽しみです。

大森潤子さんのヴァイオリンリサイタル

コンサート(その他)
09 /18 2015
   

ぬけるような青空。朝の気温13度。昼は21度、湿度40%。北海道らしい秋の日。仕事を終えた後にヴァイオリンのリサイタルを聴きに行ってきました。

■ 大森潤子 ヴァイオリンリサイタル
(デビュー15周年、CD「Zephyr~そよ風」発売記念)  

  モーツァルト ヴァイオリン・ソナタ ト長調 K.301
  フランク ヴァイオリン・ソナタ イ長調
  クライスラー コレルリの主題による変奏曲
  シューベルト(ウィルヘルミ編曲) アヴェ・マリア
  パガニーニ ラ・カンパネラ
  ヴィエニャフスキ モスクワの思い出
  フバイ そよ風
  ラヴェル ツィガーヌ

  ヴァイオリン 大森 潤子(札響首席ヴァイオリン奏者)
  ピアノ 中島 由紀

  2015年9月15日(火)19:00~
  札幌コンサートホールkitara小ホール


室内楽はほとんど聴かなくて、演奏会に行くのは2012年の庄司紗矢香さん&ジャンルカ・カシオーリさん以来です。

聴きに行こうと思ったきっかけは、やはり札響首席の大森さんがフランクのソナタをやるということですね。直前まで迷っていましたが、全席自由席だし、仕事もこのところ落ち着いているので思い切って行ってみることにしたのです。

大森さんは東京芸大を首席で卒業、日本音楽コンクール2位、パリ留学など経歴も華やか。2006年から札響の首席ヴァイオリン奏者として、第2ヴァイオリンのトップで札響の美しい弦のまさに要となっています。

さて、大森さんはサーモンピンクの、ピアノの中島さんは深い緑色のドレスを着て登場。

前半は、モーツァルトとフランクのソナタ。小柄な方ですが、体全体で表現する力強い響き。特にフランクの第1楽章、第3楽章でのスケール感溢れる演奏はとても良かった!。美音にホール全体が包まれます・・・。

後半は自身のCDから6曲をセレクト。小品ばかりですが、相当な技巧を要する難曲も。パガニーニやラヴェルでの見せる華麗なテクニック!。やぁ、すごいですね。ただただ、見とれて&聴き惚れてしまいました。

アンコールは3曲も。
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コンサートに足を運ぶのはお金も体力もかかりますし、演奏者の調子や、演奏の好みに合う合わないだけでなく、自分の体調や周りのお客さんの鑑賞態度など、正直言って当たりはずれがありますけど、この日は当たりも当たり、大当たりです!。

自分自身、すべてのことを頭から忘れて鑑賞に没頭できましたし、他のお客さんの集中度や温かさがホールの空気感として確かにわかりました。

応援の気持ちを込めてCDを購入。サインもいただき会場を後にしました。地下鉄までの道のりは、自然にフランクの第4楽章を口ずさんでいました。

オーケストラHARUKA 第12回演奏会

コンサート(その他)
04 /13 2015
よく晴れた日曜日、夏タイヤへの交換を済ませ、発売開始となったPMFのチケットをGETした後、午後からはアマチュアオケのコンサートに行ってきました。

■ オーケストラHARUKA 第12回演奏会
  
  グルーグ 劇音楽「ペール・ギュント」より
  シベリウス 交響曲第2番

  指揮:三河 正典
  ナレーション:高橋 弥子

  2015年4月12日(日)13:30~ 
  札幌市教育文化会館大ホール

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後半のシベリウスも熱演でしたが、何と言っても今回面白かったのがナレーション付きで演奏された前半のペール・ギュント!。11場面が抜粋され、話の筋やイングリット、オーゼ、ソルヴェイグ、アニトラなどの登場人物との関係もちゃんと理解できます。意欲的な取り組みに拍手です!。

『ペール・ギュントというのは、ノルウェイの谷間の村に住んでいる男の名前です。』 というナレーションに続いて、前奏曲が鳴り響き、物語が始まります。

1 前奏曲「婚礼の場で」
2 ノルウェーの花嫁の行列
3 前奏曲「花嫁の略奪とイングリットの嘆き」
4 山の魔王の宮殿にて
5 オーゼの死
6 前奏曲「朝の気分」
7 アラビアの踊り
8 アニトラの踊り
9 ソルヴェイグの歌
10 前奏曲「ペール・ギュントの帰郷」
11 ソルヴェイグの子守歌

オーケストラHARUKAの皆さん、好演でした。「山の魔王の宮殿にて」の迫力ある演奏もよかったですが、「ノルウェーの花嫁の行列」や「オーゼの死」などで見せた弱音部分の繊細な表現!。アンサンブルが見事にきまっていました。

それにしても「ペール・ギュント」ってムチャクチャなお話ですけど、ノルウェーという小国(失礼!)から、全世界をまたにかけてのお話が紡ぎだされる不思議さ・面白さを感じずにはいられませんでした。

オマケ写真は会場近くの大通公園西11丁目にある「マイバウム」(五月の木)。
姉妹都市ミュンヘン市からの贈り物で、春を迎える象徴なんだそうです。