オーケストラHARUKA 第14回演奏会

コンサート
05 /06 2017
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■ オーケストラHARUKA 第14回演奏会

 ガーシュウィン ラプソディー・イン・ブルー
 ガーシュウィン パリのアメリカ人
 ショスタコーヴィチ 交響曲第5番 ニ短調 作品47

 三河正典(指揮)
 佐野俊司(ピアノ)

 2017年5月6日(土)13:30~
 札幌コンサートホールkitara

アマチュアオーケストラの演奏会を聴きに行ってきました。

「ラプソディー・イン・ブル」ーのピアノソロを弾いた佐野さんは現在、医学部の学生さんとのことですが、幼少期よりピアノを始められ、プロの方にも師事されているようで、コンクール受賞歴やアマオケとのコンチェルト共演歴なども豊富。素晴らしい演奏で聴衆を魅了していました。オーケストラではピアノに呼応する管楽器が好調でしたね。

「パリのアメリカ人」は中間部分のトランペットのソロがgood!。オーケストラは快活な部分はもちろん、静かな部分の合奏の合わせにもじっくり時間をかけて仕上げた印象です。

ショスタコーヴィチの「第5」は、弦楽器は第3楽章、管楽器は両端楽章でかなりの腕前が必要となる難曲かと思いますが、迫力もありましたし、なかなかの健闘ぶりだと感じました。各楽器の中ではフルートのソロがすごく良かったですね。

意欲的なプログラミングだと思いますが、管楽器に負担がかかっていたようにも感じられました。この辺りはアマオケの選曲の難しさでしょうか。



ロメウス弦楽四重奏団 第3回演奏会

コンサート
03 /01 2017
3月は初っ端からコンサートです。札響現役団員の物部さん、廣狩さん、客演奏者の坪田さん、元コンマスの市川さんによるカルテットを楽しんできました。

■ ロメウス弦楽四重奏団 第3回演奏会

 ボロディン 弦楽四重奏曲第2番 ニ長調
 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第12番 変ホ長調 作品127

 市川映子(第1ヴァイオリン)、坪田規子(第2ヴァイオリン)
 物部憲一(ヴィオラ)、廣狩理栄(チェロ)

 2017年3月1日(水)19:00~
 北海道立文学館


前半はボロディンの2番。第4楽章だけはなぜか少々理屈っぽいけど、第1楽章や第3楽章などとてもロマンティックな佳曲です。奥さんに献呈されたのですね。曲中にしばしば現れる第1ヴァイオリンとチェロの掛け合いは会話のようだなあと聴いていて感じ入りました。

後半はベートーヴェンの12番。14年間のブランクの後に作曲した最初のカルテットで「後期」のスタートを飾る作品のようです。プログラムにも「作曲時は第9交響曲やピアノソナタ30~32番の作曲時期とほぼ重なり、大変充実した曲になっている」とありましたが、全楽章で一番長い第2楽章の美しさ、音の立体感と迫力の終楽章など生で聴いてホントそう感じました。演奏も第1回の時に物部さんが「このカルテットではベートーヴェンをやりたい」とお話されていたように、前半以上に気合の入った素晴らしい演奏でした。たった4人で繊細な弱音から圧倒する大迫力まで表現できるカルテットの面白さを感じました。終演後、一緒に聴きに行った友人は「シンフォニーのようだ」と呟いていました。

アンコールはハイドンの弦楽四重奏曲第38番「冗談」からスケルツォが演奏されました。

最後に今回のコンサートにあたって、ボロディンはシュトイデ弦楽四重奏団、ベートーヴェンは上海カルテットのディスクで予習したことを書いておきます。


遠藤真理 チェロリサイタル

コンサート
12 /11 2016
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■ 遠藤真理 チェロリサイタル
 
 ベートーヴェン モーツァルト『魔笛』の「恋を知る男たちは」の主題による7つの変奏曲
 ウェーベルン 2つの小品
 ウェーベルン 3つの小品
 ベートーヴェン チェロソナタ第5番
 ラフマニノフ チェロソナタ

 遠藤真理(チェロ)、菊池洋子(ピアノ)

 2016年12月11日(日)14:00~
 ふきのとうホール


昨日の記録的な大雪の雪かきを終え、午後は遠藤さんのチェロを聴きに行ってきました。札響定期がない12月の楽しみだったので、大雪の影響で公演中止にならならくて良かったです。チケットも完売だった模様。

NHK-FM「きらクラ!」のパーソナリティでもあるチェロの遠藤真理さんは、2003年の日本音楽コンクール第1位のほか、コンクール上位入賞の経歴をお持ちで、リサイタルや国内主要オケとも共演なさるなど着実にキャリアを重ねてらっしゃるようです。

ピアノの菊池洋子さんも2002年のモーツァルト国際コンクールで優勝して以降、リサイタル、オーケストラとの共演、室内楽、音楽祭への出演など精力的にご活躍とのことです。

さて、遠藤さんは緑を基調としたドレス、菊池さんは白いドレスでご登場。室内楽専用の221席のふきのとうホール、今回は前から2列目に陣取ったこともあって、演奏が始まると遠藤さんの息遣いや、菊池さんとお互い見合って呼吸を合わせるところなど、臨場感たっぷり味わえました。

プログラムの中ではやはりメインのラフマニノフが良かったですね!。いい曲ですし、ここ1か月ぐらいハインリヒ・シフの演奏で予習していましたが、やはりライヴは別格です。小柄な遠藤さんから繰り出されるスケールの大きくて情熱的な演奏は圧巻でした。お見事!。ブラヴォーが盛大にかかり、聴衆の拍手に包まれる中、お二人もお互いに拍手を贈り合い、なんとも充実した演奏会という雰囲気でした。

アンコールの前に遠藤さんからお話がありました。なんでも土曜は一日中羽田空港にいたような状態で、札幌入りしたのは深夜0時を超えていたとのこと。そして、あとは今日このあと帰れるかどうか・・・とユーモアのあるコメント。

アンコールは、ラフマニノフのヴォカリーズと、サン=サーンスの白鳥の2曲が披露されました。どちらもしっとりとした良い演奏でした。悪天候の中、札幌に来てくれてありがとうという気持ちになりました。


ふきのとうホール夏のフェスティバル2016 「モーツァルト協奏曲の愉しみ」を聴く

コンサート
08 /11 2016
本州の猛暑・酷暑を尻目に、札幌の今朝は肌寒いぐらいの18度、日中の最高気温は29度、そして夕方には23度ほどと、ほどよく夏らしい日でした。

そんな山の日、コンサートに行ってきました。

■ふきのとうホール夏のフェスティバル
  第1日 モーツァルト協奏曲の楽しみ

 モーツァルト アダージョとフーガ ハ短調 K.546
 モーツァルト ピアノ協奏曲 第9番 変ホ長調 K.271「ジュノーム」
 モーツァルト フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299

 ゴットリープ・ヴァリッシュ(ピアノ)
 マリオ・カローリ(フルート)
 吉野直子(ハープ)
 神戸市室内合奏団

 2016年8月11日(木・祝)16:00~
 ふきのとうホール

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ふきのとうホールは札幌駅前に昨年誕生したばかりの221席の室内楽専用ホール。行くのは今回が初めてです。

さて、コンサートは音楽監督である岡山潔氏によるご挨拶と楽曲解説に引き続き、アダージョとフーガからスタート。

1981年創設の神戸市室内合奏団は4-4-3-2-1という編成。プログラムによると98年にゲルハルト・ボッセ氏を音楽監督に迎え、演奏・芸術水準を上げたとありますが、聴いてみて納得。バランスの整った綺麗なアンサンブルでした。

2曲目は「ジュノーム」。ホルン2、オーボエ2が加わります。

ピアノのヴァリッシュさんは、6歳でウィーン国立音楽大学英才クラスに入学、12歳で学友協会大ホールデビュー、ウィーンフィルとも共演歴があるとのことです。若々しく推進力に満ち溢れた演奏だったと思いますが、個人的にはもう少しテンポを落として、細かな音の装飾を楽しみたかったです。

アンコールにはシューベルトのハンガリー風のメロディが演奏されました。

休憩後はフルートとハープのための協奏曲。

フルートは22歳でダルムシュタット現代音楽祭で「クラーニッヒシュタイナー音楽賞」を受賞後、欧州を中心にご活躍だというイタリア生まれのカローリさん。ポリーニ氏やパユ氏から「偉大な表現者」と認めらている実力者のようです。

聴いてみると、こちらは大満足!。カローリさんは全身を使って、大きく、感情豊かな吹奏です。ハープの吉野さんも第一人者だけあって自信に満ち溢れた演奏で、両者の息がぴったりあった華やいだ演奏会になりました。

この曲は生で聴くのは2度目ですが、今回は前方席で聴いたことで奏者の表情や息遣いまでもがリアルに感じられ、前回を上回る良い印象が残りました。

アンコールは両者によりフォーレのシシリエンヌが演奏されました。カローリさん、ここではしっとり静謐な表現。良かった!。


PMFオーケストラ演奏会(ブラームス第4番ほか)

コンサート
08 /01 2016
PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)のコンサートに行ってきました。


■PMFオーケストラ演奏会 《プログラムB》

 メンデルスゾーン 序曲「静かな海と楽しい航海」
 ベートーヴェン 「レオノーレ」序曲第3番
 ムソルグスキー 交響詩「はげ山の一夜」(原曲版)
 ブラームス 交響曲第4番*

 指揮:ジョン・アクセルロッド(PMF首席指揮者)
 PMFオーケストラ
 PMFアメリカ*

 2016年7月30日(土)17:00~
 札幌コンサートホールkitara大ホール



今年のPMFオーケストラの演目は3つ。芸術監督ゲルギエフさんのショスタコの8番、首席指揮者のアクセルロッドさんのマーラー4番と、このブラームス4番です。

PMFのオーケストラコンサートは、何といってもトッププロである教授陣が加わるメインプログラムが聴きものですが、前半の「レオノーレ第3番」も「はげ山の一夜」も良かった!。

レオノーレで2回あるトランペットのソロはホール3階からの吹奏。1回目はおそらく出入口の陰から、ややくぐもった音で、2回目は通路からと遠近感をつけたやり方でした。吹いたのは日本から参加したアカデミー生と思われます。

はげ山の一夜の原曲版はサロネン/LAPのディスクで聴いていましたが、やはり生では格別。言葉が悪いですが洗練されていないムソルグスキーの生の音楽にまさにフォービスムの絵に最初に接したときのように頭をガーンとやられる衝撃を感じました。

アクセルロッドさん、この曲ではタクトを置いて、唸り声をあげながら、体いっぱいを使った情熱的な指揮。いやぁ~面白かった。


後半はPMFの教授陣を務める主にアメリカの一流オケの首席奏者たちが各パートのトップに加わっての演奏。素人が聴いても響きの違いに驚かされます。

主な奏者はこんな感じ。
・コンサートマスター : ディヴィッド・チャン(メトロポリタン歌劇場管コンマス)
・フルート : ティモシー・ハッチンズ(モントリオール響首席)
・クラリネット : スティーブン・ウィリアムソン(シカゴ響首席)
・ホルン : ウィリアム・カバレロ(ピッツバーグ響首席)
・トランペット : マークJ.イノウエ(サンフランシスコ響首席) など

アクセルロッドさんのブラ4、これにも衝撃を受けました。

テンポは速めでストレート、響きは硬く強靭。金管特にカバレロさん率いるホルンセクションの鳴りっぷりはすごくて、迫力満点の演奏!。聴きながら「う~ん、これはショルティのブラームスだなぁ」と思ってしまいました(笑)。

ひな壇の最上段にホルン、トランペット、トロンボーンが横一列で、打楽器がその後ろという配置効果もあったと思うのですが、これではホルンが、あまりにもストレートに響き過ぎ、RA席で聴いていた私のところでも旋律、対旋律、ハーモニーから裏拍まで丸聞こえ。オケ後方の席ではバランスの取れた音楽が聴けなかったのではないでしょうか。このあたりにアリーナ型のホールでの配置の難しさも感じました。

話がそれました。迫力ある演奏の合間合間にはフルートやクラリネットの抒情的で陰影の深い演奏(特に第2、第4楽章)。こちらも息をのむ美しさでした。終演後にフルートのハッチンズさんがひときわ盛大な拍手を受けていましたが、私はクラリネットのウィリアムソンさんが素晴らしいと感じました。

アンコールにはブラームスのハンガリー舞曲第5番が演奏され、華やかに終演。2千円でこれだけの演奏が聴けたのですから、大満足です。

興奮冷めやらぬ状態でホールの外に出た午後7時の気温は25度。北海道も短い夏真っ最中です。