バッハ・コレギウム・ジャパン札幌公演 (ヘンデル 「メサイア」 )

コンサート(国内オケ)
12 /23 2014
自身3度目にとなる BCJ のコンサートに行ってきました。
ちなみに過去2回はミューザ川崎で聴いたバッハのロ短調ミサと、kitaraで聴いたモーツァルトのレクィエムです。


■ バッハ・コレギウム・ジャパン札幌公演

  ヘンデル 「メサイア」 (孤児療育院版(1754))

  指揮:鈴木雅明

  ソプラノⅠ: クリステン・ウィットマー
  ソプラノⅡ: 松井亜希
  アルト(カウンターテナー): クリント・フォン・デア・リンデ
  テノール: チャールズ・ダニエルズ
  バス: ロデリック・ウィリアムズ

  2014年12月21日(日)17:00~
  札幌コンサートホールkitara


この日のBCJは合唱が18人、管弦楽が21人。編成の内訳はこんな感じです。
S(5)、A(5)、T(4)、Bs(4)、tp(2)、hrm(2)、tim(1)、ob(2)、vn1,2(6)、va(2)、vc(2)、cb(1)、fg(1)、cemb(1)、org(1)

メサイア20141221


感想は一言、素晴らしいメサイアでした!!

鈴木さんの全身を使った躍動的な指揮がつくる音楽は、学究的過ぎることなく、実に生き生きとしたものでした。BCJの各楽器、各声部がはっきりと、それでいて調和して響く様は本当に心地がいいものがありました。海外でも高く評価されている彼らの活動は、誇らしいですね。独唱陣もソプラノが急きょ変更になったようですが、それはもう素晴らしかったです。

印象に残った部分を順にあげていくと、第1部は 「合唱/私達のために一人の嬰児が生まれた」 でしょうか。前曲「アリア(バス)/暗闇を歩く人々は」から一転、特に「Woderful,Counsellor,the Mighty God・・・・」の本当に喜びに満ち溢れた演奏!鈴木さんの右腕を上に高く大きく揚げての指揮ぶり!

第2部はベタですが 「合唱/ハレルヤ」 でしょうか。やっぱりいいですね。バロックトランペット2人は立って、左手は腰?にあてての演奏で、祝祭的な気分はもちろんのこと、視覚的にも楽しませてもらいました。

第3部は 「アリア(バス)/トランペットが鳴り響くと」 でしょうか。バスの方の声量豊かで技巧的な歌声も素晴らしかったですが、バロックトランペットのソロが聴きものでした。

やはり立っての演奏でしたが、音程も持久力も抜群で本当に上手い!こういうのを名人芸と言うのですね。終演後の拍手のなかでもこのソロを吹いた1stTpジャン=フランソワ・マドゥフさんへの拍手とブラヴォーが一際大きかったこともつけ加えておきましょう。

休憩を挟んで3時間。たっぷり楽しませていただきました。これで3,000円、大満足です。

N響弘前公演

コンサート(国内オケ)
10 /06 2014
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旅行を兼ねて青森へ。N響弘前公演を聴きに行ってきました。

N響を聴くのは2012年、単身赴任先での旭川公演、2013年、旅行を兼ねて行った大阪公演と3年連続です。この日のコンサートマスターは篠崎史紀さんでした。

曲目は10月2日のNHK音楽祭と同一のものですが、地方公演ではなかなかヘヴィーな気がします。そして、私にとっては先週の札響定期に引き続き、2週続けてのモーツァルトとブルックナー(笑) 

■NHK交響楽団弘前公演

 モーツァルト ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467
 ブルックナー 交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(ノヴァーク版1878/80)

  指揮:マルティン・ジークハルト
  ピアノ:ユリアンナ・アヴデーエワ

  2014年10月4日(土)18:00~弘前市民会館

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1曲目のモーツァルト。独奏のアヴデーエワさんはモスクワ生まれ、2010年のショパンコンクールの覇者です。女性の優勝はアルゲリッチ以来45年ぶりだったんですね。もちろん聴くのは初めてです。

アヴデーエワさんは、黒のジャケットとパンツという装いです。演奏中はあまり体や頭を動かさないタイプのようにように感じました。細かい音符の粒のそろった綺麗なタッチと、長い腕から軽々と繰り出される力強いフォルテ。たっぷりモーツァルトを堪能させていただきました。

アンコールに、ショパンのマズルカからⅣイ短調が演奏されました。

ここで休憩。今回は弘前市民会館開館50周年。昨年度改修工事が行われたとのことですが、なかなかモダンな感じで、どことなく東京文化会館のような雰囲気も。

1Fロビー
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2Fホワイエ
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階段、少し曲がった造りが素敵です。
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後半の「ロマンティック」は生ではたぶん2回目です。

弦の編成は16-14-12-10-8 で、定員1300人の地方の会場では限界と思えるような大編成です。感想はというと一言、すごく良かったです!特に1、2楽章。

ジークハルトさんはウィーン生まれ。オランダのアーネム・フィルの名誉指揮者の地位にあるようですが、ゆっくり目のテンポ(スケルツォのトリオは相当ゆっくりな感じ)で、一点一点しっかりと揺るぎなく音楽を造っていきますが、的確に応えるN響はさすがトップオーケストラですね。分厚い弦と、ホルンはじめ強靭なブラスの響きに圧倒されました!

演奏後、ジークハルト氏がセクションごとに紹介して聴衆から拍手を受けますが、青森県出身のトランペット首席関山さんと、地元弘前出身のチェロの三戸さんへの拍手は一際大きかったことも記しておきましょう。

以上、津軽国音楽記でした。


日本フィルハーモニー交響楽団 第294回横浜定期演奏会

コンサート(国内オケ)
01 /15 2014
先週末、首都圏の親類宅に行く際、時間ができたので当日券を購入しコンサートに行ってきました。
みなとみらいホール

■ 日本フィルハーモニー交響楽団 第294回横浜定期演奏会
 モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」序曲
 シベリウス  ヴァイオリン協奏曲ニ短調
 J.シュトラウスⅡ世 喜歌劇「こうもり」序曲
 ヨゼフ・シュトラウス 鍛冶屋のポルカ
 J.シュトラウスⅡ世 ワルツ「芸術家の生涯」
            トリッチ・トラッチ・ポルカ
            ワルツ「美しく青きドナウ」
 指揮:阪 哲朗
 ヴァイオリン 木野 雅之(日フィル・ソロコンサートマスター)
(2014年1月11日(土)18:00~ 横浜みなとみらいホール)

初めての指揮者、ホールで、初生のシベリウスのコンチェルトがお目当てです。

開演前にはホワイエで評論家の奥田佳道氏によるプレトーク。本日のソリスト木野さんの日フィルとの初共演がシベリウスだということ、シベリウスのコンチェルトはトロンボーンが入っていて、ブラームスやチャイコフスキーより大きい編成であること、などをわかりやすく解説してくれました。

さて、そのシベリウスですが、情熱的というより美しさを重視するような演奏だと感じました。印象的な曲の冒頭からひんやりと透明感あふれる美音。激しい部分もベテランらしい鷹揚とした音楽の運びで、第1楽章の第2主題、第2楽章でのじわじわ盛り上がっていくところ、第3楽章での早いパッセージ・高音など、聴きどころを堪能させてくれました。

休憩はホワイエでコーヒー。都会の夜景が綺麗です。いいですねぇこの感じ。kitaraは自然に囲まれていますが、夜は真っ暗で何も見えませんので。
みなとみらいホール2

後半の楽しいワルツで印象に残ったのは、やはり「こうもり」でしょうか。

阪さんは現在、ドイツの歌劇場の音楽監督をされているとのことで、序曲の中でもとりわけ細切れつぎはぎ感のある(と私は勝手に思っている)この曲を、絶妙な緩急と間でワルツを繋いでいく見事な演奏。うん良かった!

鍛冶屋のポルカでは、パーカッション奏者がステージ前方で、エプロン姿でユーモラスに鉄床?を打ち鳴らすパフォーマンス。そんな新春のコンサートでした。

ところで、今回席は3階正面に取りました。若干ステージの視認性に難がありましたが、前が通路で両隣も空席だったので音楽に集中できました。こんなことでも満足感は変わってきますね。

(夕方のホール周辺。高さ国内第2位のビルになってしまったランドマークタワー)
みなとみらいホール3


東京都交響楽団 札幌特別公演を聴く

コンサート(国内オケ)
09 /16 2013
三連休の中日、今秋第一弾のコンサートに行ってきました。

■ 東京都交響楽団札幌特別公演
  ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲ニ長調
  ブラームス 交響曲第4番ホ短調
  指揮:小林研一郎
  vn:三浦文彰
 (2013年9月15日 札幌コンサートホールkitara)

今回の座席はオケの真後ろ、パイプオルガンの左下あたり。楽器の配置や、指揮者の指示・表情がよく見えるワインヤード型のkitaraならではの席です。

弦楽器の編成は、ベートーヴェンもブラームスも14型(14-12-10-8-6)。当日のソロ・コンサートマスターは矢部達哉さんでした。

まずベートーヴェン。
プログラムによると独奏の三浦さんは2009年のハノーファー国際コンクールを16歳で優勝した俊英。両端楽章のカデンツァはクライスラー版とのことでした。

テクニックだけでなく、音が非常にまろやかです。彼の持ち味ではないでしょうか。数々の名指揮者達の薫陶を受けた都響の安定したサポート(特に弦)を得て堂々とベートーヴェンを奏でていきます。

割れんばかりの拍手に応えたアンコールは、バッハの無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番からサラバンド。全く力みがない澄んだ音がホールに漂います・・・すばらしいの一言。
今後も活躍に期待したいと思います。

後半はブラームス。
冒頭かなり長めのアウフタクトからはじまり、小林さんは、目や顔の表情、全身を目一杯使って情熱的に音楽をつくっていきます。濃厚なブラームスという印象です。

第1楽章と第2楽章は、それぞれタクトを降ろした後、胸に手を当て、目をつむり、楽団に軽く頭を下げているように見えました。

第4楽章は、前楽章からほとんど間をおかず開始。印象に残ったのは、ゆっくりな部分のフルートソロとトロンボーンの三重奏、これは美しかった。

ブラヴォーもかなり出ていました。アンコールはハンガリー舞曲第5番。
これまた、ものすごい粘着力の冒頭から一気にアッチェレランド。コバケン節を堪能した楽しいコンサートとなりました。


大ホール ホワイエの様子。真ん中の彫刻は安田侃さんの作。
キタラ2

ちなみにkitaraのページはコチラ

N響UMEDA演奏会を聴く

コンサート(国内オケ)
08 /04 2013
梅田芸術劇場

真夏の京都・大阪家族旅行のついでに、7月29日(月)梅田芸術劇場にN響UMEDA演奏会を聴きに行きました。

モーツァルト ピアノ協奏曲第20番
ブラームス  交響曲第1番
指揮:尾高忠明 ピアノ:萩原麻未

萩原さんを聴くのは、2月の札響定期のグリークに続いて2度目。第3楽章など意外に力強い演奏をするところが好きですね。演奏後の鳴り止まない拍手に何度も照れながらお辞儀をする様子が、初々しい。アンコールのシューマン「子どもの情景」から「詩人は語る」では、一音一音に会場全体が引き込まれていました。

休憩後のブラームスはN響が本領を発揮した重厚ですばらしい演奏でした。
印象に残ったのは、第2楽章の堀正文さんの美しいソロ、普段あまり好きではない第3楽章の躍動感あふれる演奏、そして、チェロ首席の藤森さんの体をいっぱい揺らした熱演。

大阪の真夏の夜を堪能しました。ではでは。