来年の札響東京公演は名誉指揮者エリシュカ氏で

音楽
11 /10 2016
来年3月に予定されている札響の東京公演は名誉指揮者ラドミル・エリシュカさんが指揮します。チケットの発売は11日からだそうです。

会場は東京芸術劇場のようですが、これは例年会場となっているサントリーホールが開館30年をむかえ大規模改修のため休館するからですね。曲目と日時は以下のとおり。4年がかりのブラームス交響曲ツィクルスの最終回となる3月定期と同じプログラムです。

■ 札幌交響楽団 東京公演2017

 メンデルスゾーン 序曲「フィンガルの洞窟」
 シューベルト 交響曲第5番
 ブラームス 交響曲第1番

 2017年3月14日(火)19:00~
 東京芸術劇場大ホール

今年3月の東京公演(チャイコフスキー第4番ほか)は楽屋に引き上げ、燕尾服を脱いだマエストロ・エリシュカが再びステージに呼び戻されるほど盛況だったとのことです。東京にもエリシュカファンがいるのですね。


600回記念定期はモーツァルト

音楽
10 /19 2016
先日の札響定期演奏会のプログラムに2017-18年シーズンの年間プログラムの速報が載っていました。それによると6月の第600回定期演奏会は首席指揮者ポンマーさんによるモーツァルトの後期三大交響曲(39番、40番、41番「ジュピター」)とのこと。

う~む、500回記念定期(マーラー「復活」)の例から、札響合唱団も加わる大曲かなと思ったのですが意外でした。まあ、曲は偉大な傑作なのでふさわしいかとは思いますが、やはり華やかさもほしかったなあというのが本音ですね。


四半世紀前の札響定期のプログラムは

音楽
10 /10 2016
連休は実家に帰省。昔の演奏会のパンフレットが捨てられずに残っていて、その中に札響の91年4月の定期演奏会のものがあります。91~92年のシーズンは今年からちょうど四半世紀前で、しかも札響創立30周年だったようです。曲目は以下のとおり。

1991年4月 第324回 指揮:秋山和慶 ピアノ:ジャン・フィリップ・コラール
モーツァルト 交響曲第1番
サン=サーンス ピアノ協奏曲第2番
ストラヴィンスキー バレエ音楽「春の祭典」

1991年5月 第325回《ベートーヴェン・シリーズ第7回》 指揮:山田一雄 ピアノ:海老彰子 
ベートーヴェン ピアノ協奏曲第1番
ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱つき」

1991年6月 第326回 指揮:田中良和 チェロ:藤原真理
武満徹 弦楽のためのレクイエム
ショスタコーヴィチ チェロ協奏曲第1番
ブラームス 交響曲第2番

1991年7月 第327回 指揮:オンドレイ・レナルト ヴァイオリン:清水高師
モーツァルト 歌劇「ドン・ジョバンニ」序曲
モーツァルト ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」
ドヴォルザーク 交響曲第8番

1991年9月 第328回 指揮:ペーター・シュヴァルツ
ブルックナー 交響曲第8番

1991年10月 第329回《ベートーヴェン・シリーズ第8回》 指揮:山田一雄
ベートーヴェン 交響曲第1番
ベートーヴェン 劇付随音楽「エグモント」

1991年11月 第330回 指揮:十束尚宏
マーラー 交響曲第3番

1991年12月 第331回《モーツァルト没後200年記念》 指揮:秋山和慶
モーツァルト レクイエム

1992年1月 第332回 指揮:尾高忠明 ピアノ:ジョン・木村・パーカー
モーツァルト 歌劇「皇帝ティトゥスの慈悲」序曲
モーツァルト ピアノ協奏曲第23番
R.シュトラウス 交響詩「ドン=キホーテ」
(ヴィオラ:原田幸一郎 チェロ:菅野博文)

1992年2月 第333回 指揮:高関健 ヴァイオリン:安永徹
ブルッフ スコットランド幻想曲
バルトーク 管弦楽のための協奏曲

1992年3月 第334回《ベートーヴェン・シリーズ最終回》 指揮:山田一雄
ベートーヴェン ミサ・ソレムニス

「春の祭典」や「管弦楽のための協奏曲」などの難曲から、ベートーヴェンの「第9」、「ミサ・ソレムニス」やモーツァルトの「レクイエム」などの声楽入りの曲。そしてブルックナーの「第8」やマーラーの「第3」という大曲まで、なかなか意欲的で豪華です。アニバーサリーイヤーだったからでしょうか、はたまたオーケストラの編成拡大の時期だったからか、いずれにせよプログラムから楽団の勢いや飛躍を感じさせるものがあります。

9月定期を振ったペーター・シュヴァルツさんは69~75年に常任指揮者をつとめられた育ての親の一人です。山田一雄さんのベートーヴェンは札響にとって2回目となるシンフォニーのツィクルスの一環ですが、残念ながら91年8月に逝去されていますので5月が札響への最後の客演となりました。10月と3月の定期はそれぞれ矢崎彦太郎氏と佐藤功太郎氏が代わりに指揮をされたようです。


「チャイコフスキー・コンクール」を読む

音楽
10 /01 2016
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中村紘子著『チャイコフスキー・コンクール ピアニストが聴く現代』を読んでみました。28年も前に出版された本ですが、某大型書店のフェアで平積みされていて、本年7月にお亡くなりになられたということもあって、ふと手に取ってみたことが今読むことになったきっかけです。

82年と86年に審査員をつとめた中村さんの視点で、旧ソ連の当時の状況やコンクールの舞台裏、コンテスタントへの評価が書かれていますが、それだけにとどまらず、クラシック音楽とコンクールのあり方、音楽教育の問題点、日本人の西洋音楽の受容など大変興味深い内容でした。正直なところ中村さんの深い見識と巧みな文章力に驚かされた面もあります。

86年のピアノ部門1位のバリー・ダグラスさんに関する記述も予選で弾いた「展覧会の絵」のことをはじめ結構あり、2014年12月の札響定期にも客演してくれたことを思い出しながら、読み進めることができました。そういう点ではこの本とは今が出会うべき縁だったということかもしれません。

読了後、入賞者を調べなおしてみると82年のピアノ部門では小山実稚恵さんが3位、ヴァイオリン部門ではヴィクトリア・ムローヴァさんが1位、チェロ部門ではアントニオ・メネセスさんが1位などそうそうたる顔ぶれです。その一方で1位の人でも私が知らないだけかもしれませんが、パッと顔を思い出せない人も結構いて、コンクール後の演奏家としてもキャリア形成の難しさも想像したところです。


こけら落とし公演はアイーダ

音楽
09 /23 2016
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2018年秋に札幌の中心部に新たにオープンする「札幌文化芸術劇場」は多層バルコニー2,300席を持つオペラ、バレエ、ミュージカルなどに対応した高機能ホールになるようですが、今週の新聞報道でのこけら落とし公演(2018年10月7日(日)、8日(月・祝))はヴェルディの歌劇「アイーダ」であることを知りました。

指揮は東京フィル首席客演指揮者のアンドレア・バッティストーニ氏、管弦楽は札響です。これは期待が持てます!。

芸術劇場オープンにより、北海道でオペラ公演ができるほとんど唯一の劇場であった旧北海道厚生年金会館(現・ニトリ文化ホール)は解体されるようです。

同館のオープンは1971年。まさに人口が100万人を超え、地下鉄南北線や札樽自動車道が開通し、政令指定都市に移行し区ができ、冬季五輪が開催目前。札幌の成長期とともにあったホールは、かつては北海道吹奏楽コンクールが行われていて、まさに聖地でもありました。