尾高/札響 ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱付き」

聴いている音楽(札響)
06 /07 2016


昨年買った尾高さんと札響によるベートーヴェン交響曲全集。2011年の札響50周年のシーズンでのツィクルスのライヴ録音です。先日、この9番をラストに1年かけてゆっくり聴き終えました。

 ■ ベートーヴェン
  交響曲第9番ニ短調 Op.125 「合唱付き」

  指揮:尾高 忠明
  札幌交響楽団

  ソプラノ 澤畑恵美
  メゾ・ソプラノ 竹本 節子
  テノール 福井 敬
  バリトン 福島 明也

  札響合唱団/札幌アカデミー合唱団/札幌放送合唱団

  (fontec・2011年)

全9曲を聴き終えてみて感じたのは、名だたる名盤・名演と比べると音の厚みや迫力の面で何歩も譲りますが、アンサンブルは充実していて隅々まできっちり整えられた演奏ではないかということ。

こうした面は特に1,2,4,7番など発揮されていると感じましたが、この9番も全楽章ムラなく仕上がっていて、結構気に入りました。2002年の録音より逞しさも出ていますし、独唱陣も高いレヴェルで拮抗しているようで聴きごたえがありました。

それにしても第9の第3楽章は体が溶けていくように感じるほど美しい・・・。

何十年も聴いているけど飽きが来ないのは不思議ですね。札響の演奏も木管がほどよく前面に出ていて瑞々しいと感じました。尾高さんも満足したんじゃないかな。

ちなみに解説書によると50年でツィクルスを行った指揮者は3人。

1人目は69年から75年まで常任指揮者を務めたペーター・シュヴァルツさんで70年に全曲を演奏したのが最初。2人目は山田一雄さんが89年から92年にかけて2回目を。3人目は尾高さんで2002年と2011年に3回目、4回目のツィクルスを行ったようです。

エリシュカ/札響 ブラームスの交響曲第2番ほか

聴いている音楽(札響)
05 /11 2016


札幌は雨。一日中降り続く予報・・・・。

2014年の定期演奏会のライヴ録音を聴いています。
ウェーバーの「魔弾の射手」序曲、モーツァルトの「プラハ」、そしてブラ2です。

ライヴも聴きましたので演奏の感想は置いておいて、聴きながらブラームスの好きな交響曲の変遷を考えておりました。

最初は中学のとき部活の先輩からCDを借りて聴いた第4番。ベーム/VPOでした。はまりました。「なんていい曲なんだろう!」、「こんないい曲は他にない!」と感動しました。その後も第1番→第3番とはまったのですが、第4番は心の中で不動の1位。

逆にどうしても好きになれなかったのが第2番。ブラームスの田園交響曲とか言われますが、何がいいのかさっぱりわからず。つまらない曲と思っていましたが、なんでか自分でもわからないのですが最近結構好きですね。

ホルンが大活躍で、冒頭はもちろん第1楽章の終わりごろと、第2楽章の初めの方に長いソロがありますが、音色は?、吹き方は?など自分なりの注目ポイントがあると鑑賞も楽しくなるようです。

尾高/札響 シベリウス 交響曲第4番&第5番

聴いている音楽(札響)
03 /26 2016


またまたシベリウスです。

尾高さんの演奏は一言でいうと一点一点をくっきり描く楷書体。いいです。

第4番はライヴではあまりわからなかったのですが第3楽章が素晴らしいと感じました。オーボエ、ファゴット、フルートと弦楽器が混ざり合って造られる音楽は、繊細でミステリアスな曲の雰囲気を十分伝えてくれます。素晴らしい表現力!。CDも買って良かった!。

あとは・・・曲の全編に登場するホルンのゲシュトップ。明快な演奏で寒々としたアクセントを添えています。

第5番。第1楽章終結部では弦楽器が分厚く唸っていて、札響の弦のイメージを一新させるものを感じました。それだけに管楽器が押され気味なのが残念。響きももっと澄んでいたら最高だったのに。全体的に冷静さの中に情熱を感じる好演かと思います。

そうそう、本日は特別な日。北海道新幹線が開業しました!。
JR北海道さん、安全神話を壊さないように。それだけを祈っています。

尾高/札響 ベートーヴェン 交響曲第5番

聴いている音楽(札響)
02 /26 2016


またまたベートーヴェンの第5を聴いています。2011年に行われた楽団創設50周年のツィクルスから11月の第543回定期のライヴ録音です。

単身赴任中で聴けなかった演奏会です。

尾高さんのインテンポで若々しい第5。

弦を中心にアンサンブルは素晴らしいと感じました。第2楽章で旋律を担うトランペットの音色がオケ全体によくなじんでいるのも好印象ですね。

一方で低弦の迫力、ホルンのアクセント、管楽器全般の主張はもっとあってもいいかもしれません。

結果、墨絵のような印象になりますが、全体を俯瞰してみると、特定の楽章が突出することのなくコンパクトですっきり端正。楷書体の造形美を感じる演奏でもあります。

話は変わりますが、いやぁ~寒い。昨日は今シーズ一番の-10.9度まで冷えました。一体どうなってんだぁ???。

朝比奈/札響 ブルックナー「ロマンティック」

聴いている音楽(札響)
01 /16 2016


雪まつりの雪確保が難しいぐらい少雪暖冬ですが、ここ一週間ほどは最低気温-7~-8℃で日中も真冬日の札幌としては寒い日が続いています。

さて、音楽はフォンテック×タワーレコードの企画もの「札響アーカイヴシリーズⅠ」から、朝比奈さんの指揮の1978年の第188回札響定期のライヴを聴いておりました。ロマンテッィクは当然、ハース版使用です。

ちなみに、この企画のその他のラインナップはこんな感じ。

1.第1回定期(1961) 荒谷正雄指揮 ベートーヴェン第1番ほか
2.第22回定期(1963) 近衛秀麿指揮 ベートーヴェン第1&7番
3.第91,92,94回定期(1970) シュヴァルツ&アルゲリッチ(p) 
  プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番ほか
4.第226回定期(1982) 朝比奈隆指揮 ブルックナー第0番ほか

買うのかなり勇気入りましたが、怖いもの見たさで(笑)。

このロマンティックの感想としては、素人の意見ですがオーケストラの水準は今よりかなり落ちますが(特にチェロなどは音程がかなり怪しい・・・)、全体には朝比奈さんの指揮に喰らいついて行く真摯な演奏だと感じました。

録音会場は北海道厚生年金会館でかなりデッドな音響・・・。

その他感じたところ。ホルンは窪田さんという名プレイヤーだそうですが、噂に違わず上手いと思いました!。アンドレの弟子だったトランペットの杉木さんは上手いのでしょうが、曲のせいもあってはっきりわかる部分はなかったです。

朝比奈さんの指揮は、やや早めのテンポで揺れも少なく武骨といった印象。ダイナミックレンジも狭いですが、その分弱音(たとえば弦のトレモロ)の動きも良くわかりますし、トゥッティの際の金管もうるさすぎず聴きやすい演奏かと思います。

第4楽章で楽章冒頭の主題が全オーケストラで奏される部分(13:42)の迫力はなかなかのものですし、全曲の終結でホルンの3連符を強調しているのも印象的です。

朝比奈ファンか札響ファン以外は買わないだろうし、お薦めもしませんが(笑)、私にとっては、当時に思いをはせたり、その後の地方オケの発展を感じ入るなかなか面白いものでした。