エリシュカ/札響 ブラームス 交響曲第1番

音楽鑑賞
04 /14 2018

2017年3月の定期演奏会のライヴ録音を聴いていました。2013年のシーズンから4年かけて行われたブラームスの交響曲全曲演奏の最後を飾るものです。

演奏会にも行きましたが、こうやってCDで聴いてみても、重量感があり、かつ、がっしりとした骨格をもった立派なブラームスという印象です。ライヴらしいここ一番の迫力も本当に素晴らしい!。

第1楽章や第3楽章などでの楽器間の絡み合いなどは、構築物のように立体感があって何度聴いてもいいですし、第4楽章の伸びやかでスケールの大きな演奏も、80歳を超える老巨匠によるものとは思えないほど生命力に満ち溢れています。あらためてエリシュカ氏の手腕のすごさと、それに心酔している楽団との相性の良さを感じました。最後の来日となった2017年秋の定期演奏会のライヴ盤も発売されると思いますが、待ち遠しい限りです。


クレンペラー/フィルハーモニア管 マーラー「復活」

音楽鑑賞
04 /05 2018
新年度に入って慌ただしい毎日ですが、最近はマーラーの交響曲第2番ハ短調「復活」を聴いています。

演奏はオットー・クレンペラーがフィルハーモニア管弦楽団とともに、EMIに1961年から翌年にかけて録音したものです。ヒルデ・レッスル=マイダン(Ms)、エリザベート・シュワルツコップ(S)、フィルハーモニア合唱団の布陣。

極端にテンポが遅いということはないものの、スケールは雄大。力で威圧するところがなく、細部にまで血が通った演奏は、最後まで聴きとおすと本当に感動的です。いい演奏!。

オーケストラもコーラスも上手くて、全く不満はありません。マーラー演奏の頻度が今とは比べようもない録音年代であることを考えたら、すごいことだとも感じます。

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現在の札幌は気温3度。寒いです。しかも明日は午後から雪の予報。早く暖かくなってほしい。


イタリア・バロック協奏曲集

音楽鑑賞
03 /29 2018

厳冬だったにも関わらず、本州では桜の開花が早いようですが、札幌も3月下旬はあたたかい日が続いており、本日ようやく積雪がゼロとなりました。あとは順調に春本番に向かっていってくれるのを祈るばかりです。

3月も末となると、平日は職場の送別会が続き、週末もたまっている雑事の片づけに忙しいのですが、それでも音楽は聴いています。色々同時並行で聴いているのですが、最近のお気に入りはハインツ・ホリガー(Ob)、オレル・ニコレ(Fl)、クラウス・トゥーネマン(Bn)とイ・ムジチ合奏団によるイタリアン・バロックの作品集です。収められているのは以下の曲。

・マルチェッロ オーボエ協奏曲 ニ短調(ベニスの愛)
・ヴィヴァルディ フルート協奏曲 ヘ長調 作品10の1 RV433 「海の嵐」
・ヴィヴァルディ オーボエとバスーンのための協奏曲 ト長調 RV545
・チマローザ オーボエ協奏曲 ハ長調(ベンジャミン編曲)
・ヴィヴァルディ バスーン協奏曲 ホ短調 RV484
・ヴィヴァルディ フルート協奏曲 ト短調 作品10の2 RV439 「夜」
・アルビノーニ オーボエ協奏曲 ト短調 作品9の8

これは聴くたびに、とてもいい演奏だなぁと感じ入ります・・・。ホント疲れが抜けていきます。

3人の名手とイ・ムジチ合奏団による演奏は、ロマンティックな情感も湛えつつ実に味わい深いものがありますし、モダン楽器によるバロック演奏として、録音から数十年経っても古臭さを感じさせないところにも驚かされます。


セル/クリーヴランド管 リムスキー=コルサコフ「スペイン奇想曲」

音楽鑑賞
03 /17 2018
「SZELL CONDUCTS MUSICAL FABLES」というアルバムを聴いていました。タイトルからして「ハーリ・ヤーノシュ」と「キージェ中尉」がメインなのでしょうが、隙間に入っているリムスキー=コルサコフのスペイン奇想曲作品34がとてもいいんですよね。



この曲との出会いは、中学の頃に聴いた吹奏楽編曲版に遡りますが、全編スペイン情緒に満ち、魅惑のヴァイオリン・ソロが散りばめられた明るく華麗な曲。穏やかで牧歌的な雰囲気から早いテンポでリズムを効かせた興奮まで、聴き手を飽きさせない曲想の変化にも富んだ魅力作だと思います。

セルとクリーヴランド管の演奏は、オーケストラの開放的なサウンド、生き生きとしたリズム、美しいホルンや思い切りのいいトランペットの吹奏などがこの曲の魅力に見事にマッチしているように思います。

訳あって一週間ほど札幌を離れて道南の実家におり、今日帰ってきました。4時間半のドライヴは、終始穏やかな春の陽ざしが降り注ぎ、この曲のように明るく、幸せを感じるものでした。


木管五重奏団ウィンドアンサンブル・ポロゴ 第10回定期公演

音楽鑑賞
03 /04 2018
■木管五重奏団ウィンドアンサンブル・ポロゴ第10回定期公演

ミヨー:ルネ王の暖炉 [Fl,Ob,Cl,Hr,Fg]
ヘルツォーゲンベルク:三重奏曲 [Ob,Hr,Pf]
カプレ:五重奏 [Fl,Ob,Cl,Fg,Pf]
サン=サーンス:デンマークとロシアの歌によるカプリス [Fl,Ob,Cl,Pf]
プーランク:六重奏曲 [Fl,Ob,Cl,Hr,Fg,Pf]

ウィンドアンサンブル・ポロゴ
浅井智子(ピアノ)

2018年3月3日(土)19:00
札幌コンサートホールkitara(小ホール)

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友人に誘われて2007年に結成された札幌在住の女性管楽器奏者による木管五重奏の演奏会を楽しんで来ました。名前の由来は札幌の「ポロ」と五重奏の「ゴ」を合わせたとのことです。

私自身、吹奏楽をやっていたので管楽アンサンブルは親しみ深いものがあります。と言っても、初めて聴く曲ばかりなのでたいして書くことがないのですが、感じたことを少しだけ。

編成も様々でなかなか趣向を凝らしたフランスものを中心としたプログラムです。ミヨーは古典的な雰囲気を醸し出しつつ現代的な響きで聴きやすかったです。ブラームスの崇拝者だったというヘルツォーゲンベルクの作品はホルンが好演だったと思います。前半と後半の最後にそれぞれ演奏されたカプレとプーランクは編成も大きく充実した作品であることが感じられました。今回一番良かったのはサン=サーンスですね。各楽器に息をのむような美しいソロが散りばめられた曲ですが、中でもホールいっぱいに響くオーボエは存在感があって良かったですね。

メンバーひとり一人による挨拶や曲目解説などもあるアットホームな演奏会は、小ホールならではの演奏家との距離の近さを感じる魅力がありました。お客さんもいっぱい入っていました。知らない曲ばかりなので、コンサート前のわくわく感は少なかったのですが、会場に行って、実際に一曲聴いていくごとに、音楽を聴く楽しみを噛みしめることのできるいいコンサートでした。