札響第580回定期 ホリガーさんの「未完成」、「オケコン」

コンサート(札響)
09 /06 2015
土曜日に所用ができたので、金曜の夜公演に振り替えて札響定期を聴きに行ってきました。

■ 札幌交響楽団 第580回定期演奏会(夜公演)

  フンメル 序奏、主題と変奏 ヘ長調 Op.102 (*)
  シューベルト アンダンテ ロ短調 D.936A (ローランド・モーゼル編)
  シューベルト 交響曲第7番 ロ短調 D.759 「未完成」
  バルトーク 管弦楽のための協奏曲

  指揮とオーボエ(*) ハインツ・ホリガー

  2015年9月4日(金)19:00~
  札幌コンサートホールkitara



12型の弦とオーボエ抜きの木管。コンマスの大平まゆみさんによるチューニングが終わると、ホリガーさんが楽器を持って登場です。

1曲目はホリガーさんの指揮とオーボエによるフンメルの「序奏、主題と変奏」です。

札響初演、私も初めて聴く曲でよくわかりませんが、ホリガーさんが吹き始めたとたん、昔、アルビノーニのコンチェルトなんかで聴きこんだ、硬質で枯れた感じの個性ある音色がホールに広がります。息を飲むような美しい弱音。75歳を超えているようですが、「変奏」の速いパッセージでの華麗なテクニックも健在です。演奏が終わると聴衆だけでなく団員からも温かい拍手に包まれていました。

2曲目はシューベルトのアンダンテ。こちらも札響初演、私も全く知らない曲です。先ほどの編成にオーボエ(2)、トランペット(2)、トロンボーン(3)などが加わります。

1828年、グレートのあとに書かれた未完のシンフォニーの一部だそうです。この日の演奏は現代スイスの作曲家によるアレンジなのでシューベルトらしさはあまり感じられません。金子亜未さんによるオーボエの長いソロから始まり、全編静謐な雰囲気に包まれた曲です。

曲の最後はコンマスの大平さんとチェロの石川さん、第2ヴァイオリンの大森さんとヴィオラの廣狩さんの4人の静かなアンサンブルで閉じられるというしゃれた感じ。

4人の演奏が終わるころにホリガーさんがゆっくりとタクトを持ち、音が消えるとすぐにタクトを降ろし低減が奏されます。一瞬!?となりました。そうです、そのまま未完成交響曲に入っていったのです。なかなか面白いやり方です。

指揮中、唇に人差し指を縦に当て「しーっ」という姿が目につきます。チェロによる第1楽章第2主題の静かで繊細な演奏はそんな印象的な部分でしたし、トゥッティの前のやや長い間と”ため”も個性的に感じられました。

演奏後は第2楽章で素晴らしいソロを聴かせてくれたオーボエの金子さんとクラリネットの三瓶さんに盛大な拍手が送られたことも記しておきましょう。

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ここで15分間の休憩。せっかくの夜公演だからというわけで、ホワイエで白ワイン(500円)を飲みます。冷えていて美味かった!。

後半はオケコン。弦は14型に、管はピッコロ、バスクラリネット、コントラファゴット、イングリッシュホルンなどを含めて3管編成に拡大。テューバやハープ2台も加わりステージ上が豪華になります。

生では初めて聴くのですが、すべての楽章は休みなく演奏されました。早めテンポでキリッと引き締まった筋肉質の演奏です。

第1楽章の後半に、タン、ターン、タタタ、タンタタ~ンと金管だけのフーガがあるのですが、力強く輝かしいブラスの響きでした!。ヴァイオリン首席の大森さんが頷きながら聴いていたのが印象的です。どうしてもトランペットの注目が行ってしまうのですが、この日は福田さん、佐藤さん、前川さんの3人。特に普段あまり聴けない福田さんと佐藤さんの演奏が良かった!。第2楽章も息もぴったり。ミュートでの「対の遊び」とその後に続くコラールも大変美しいものがありました!。

ホリガーさんの指揮は全く地味で、第5楽章の終わりの方はスコアに目を落とし、めくったりしている時間が多かったような・・・。
それでもオーケストラは力強く反応し、音楽の盛り上がりを築いていくあたり、さすがプロだなぁと感心してしまったワタクシでした。

曲目のせいか、この日はいつもよりお客さんの入りが明らかに少なかったです。演奏は特に管楽器奏者の皆さんの集中力がすごくて、要所要所のソロも大変素晴らしい引き締まったものだっただけに、よけいに残念に思いました。

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