N響札幌公演 アリス・紗良・オットさんのベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番ほか

コンサート(国内オケ)
09 /02 2015
夏の終わりにN響札幌公演を聴きに行ってきました。なんだかんだで4年連続です。

N響さん、今回は東京→郡山→青森→函館→旭川→北見と遠征してきて、札幌が公演最終日のようです。



■ NHK交響楽団 札幌公演

  ベートーヴェン 「エグモント」序曲
  ベートーヴェン ピアノ協奏曲第3番 ハ短調
  ベートーヴェン 交響曲第5番 ハ短調

  指揮:ヨーン・ストルゴーズ
  ピアノ:アリス・紗良・オット

  2015年8月31日(月)19:00~
  札幌コンサートホールkitara

楽団の抜群の知名度、ソリストの人気、有名曲ときて、チケットは完売。当日の会場もほぼ満席でした。

はじめて耳にするお名前の指揮者のストルゴーズさん。フィンランド出身。スウェーデン放送響のコンサトマスターから指揮者に転向して、現在はヘルンキフィルの首席指揮者、BBCフィルの首席客演指揮者などをされているようです。

非常に男性的な逞しい音楽を作られる方とお見受けしました。エグモント序曲は、厚みのある弦と三拍子の推進力。ノリがよくて格好良かったですね。

次はピアノ協奏曲第3番。ステージ中央にピアノが出され、アリス・紗良・オットさんがノースリーヴの黒いドレスを着て登場です。スレンダーで腕が長く、まことに美しい!。

アリス・紗良・オットさんを聴くのはこの日で2回目。前回はP.ヤルヴィ/hr響とのリスト1番でした。

さて、ベートーヴェンの3番のコンチェルトは、彼女がN響のサイトでもおっしゃっていたように、オケとの掛け合いが室内楽的とも言える感じで、逞しさや迫力よりは柔和な面がより現れていて、ワタクシ自身、この曲の違う魅力を知りました。ストルゴーズさんもこうした音楽づくりに全面的に合わせているように感じましたね。

アリス・紗良・オットさん、右手だけのトリルの時、空中を見つめて音楽に没入したり、ソロがないときは常にオケの方を向いて、音やリズムをかみしめアンサンブルを楽しんでいるようでした。これは生ならではの楽しみでもあります。とにかくすごく良かった~。

アンコールはリストの「ラ・カンパネラ」。緩急のつけ方が個性的に感じられる、これまた素晴らしい演奏!。

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休憩後は第5交響曲。弦五部は前半2曲が12-10-8-6-4でしたが、後半は14-12-10-8-6の14型に拡大です。

ストルゴーズさんが登場し、拍手が鳴り止むやいなや間髪を入れずにジャジャジャジャーンと一撃。フェルマータは短め。間も開けずに、アレグロ・コン・ブリオに入っていくあたりは最近のスタイルでしょうか。淀みのない流れです。

でも、この5番で一番よかったのは第4楽章。冒頭のトランペットから輝かしくも重みのある迫力満点の演奏。弦もコンマスの篠崎さんの熱気あふれる演奏はじめ14型とは思えない分厚い響きです。これは指揮者というよりN響の伝統芸ですね。ドイツ物への絶対の自信が漲る盤石な演奏です。う~ん、これはすごかった。ブラヴォーも多くかかって、いやぁ盛り上がりましたね。

アンコールに演奏されたのはシベリウスの「アンダンテ・フェスティーヴォ」。少しクールダウンしましたが、興奮に包まれ会場を後にしました。

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コメント

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大満足の演奏会だったようですね^_^

sankichi1689さん、おはようございます。
いやぁ~、何だか興奮が伝わって来るようです。アンコールが「ラ・カンパネラ」ですか。良いですね~。アリス・紗良・オットさんの演奏姿はテレビで観ていても魅了的ですからね。

 佳い公演にお出かけになられたとのこと、今日の御記事から、その素晴らしさが十分に伝わってきました。羨ましく、また、なんだかこちらも嬉しく思います。
 アリス・紗良・オットさんは、群響にも5年ほど前にソリストとして来てくれて、グリーグのコンチェルトを弾いて喝采をうけていました。この時は、同じ公演が二度あったので、両方とも出かけましたが、いずれも彼女は裸足でした。アルゲリッチさんとはまた別の自由奔放さを持ち合わせているのかな、とも思いました。

Re: akifuyu102様へ

こんばんは
お陰様で大満足な演奏会でした!。また、興奮が伝わるような記事が書けて嬉しいです。アリス・紗良・オットさん、お美しいですし、ラ・カンパネラも緩急強弱、変幻自在。さすがはリストを得意にされているだけのことはあります。素晴らしい!
コメントありがとうございました。

Re: バルビ様へ

こんばんは
少しでも演奏会の様子が伝わったようで嬉しいです。
裸足は私も注目していましたが、今回はロングドレスで見えませんでした。前回のリストの時はばっちり裸足でした。
わずか3年の間にステージでの立居振る舞いもぐっと大人っぽくなっていて、びっくりしたのと同時に嬉しくもなった、そんな演奏会でした。
コメントありがとうございました。