ムーティのドビュッシー 「海」

聴いている音楽
08 /02 2015


リッカルド・ムーティ指揮、フィラデルフィア管弦楽団の演奏によるドビュッシーの「海」~3つの交響的スケッチ を聴いてみました(EMI・1993年録音)。

このディスクは”海”をテーマにしたアルバムになっていて、「海」のほかに、ショーソンの「愛と海の詩」、ラヴェルの「洋上の小舟」というフランス近代の作品が収められています。また、1980年から92年まで同楽団の音楽監督を務めたムーティのフランス音楽というのもめずらしいかもしれません。

さて、海ですが、ゴージャスにがんがん鳴らすのかと思いきや、そうでもない感じです。

「波の戯れ」では個々の楽器の動きを明確にしつつ、音色や微妙なニュアンスで聴かせる感じですし、「風と海との対話」の最初の盛り上がりがティンパニの一撃と低弦のピツィカートで終わった後に始まる木管のテーマをはじめ随所に、テンポをぐっと落としてのためらいがちな優美な吹奏が堪能できました。やっぱりフィラデルフィア管の個々のプレイヤーのレベルはすごいなぁと感じました。

ただ、金管を含めた全管弦楽での強奏時は、もう少し角のない透明感のあるサウンドの方が好みです。

なお、ライナーノーツには「カーマス版」を使用とあります。

さっぱりわかりませんが、第3楽章の最後の盛り上がりの直前(このディスクでは7分20秒から)、木管と弦で緊張感あふれるフレーズを演奏する部分で、多くのディスクで聴かれるトランペットの「タッタ、タタター」というのがないことだけは気づきました。

う~ん、こういう点こそ解説書にしっかり書いていただきたいものです。

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