下野/大フィルのブルックナー 交響曲第0番

聴いている音楽(国内オケ)
11 /15 2014
今週聴いていた曲。2005年11月17日、18日の大フィル第393回定期演奏会のライヴレコーディングです。今からちょうど9年前ですね。会場はザ・シンフォニーホールです。

■ ブルックナー
  交響曲第0番 ニ短調
  
  指揮:下野 竜也
  大阪フィルハーモニー交響楽団

 (avex-CLASSICS ・ 2005年ライブ録音)

作曲時期は、第1番のリンツ稿より後の1869年に完成のようですが、1番以前の64年ごろに初稿ができたとしている考えもあったりと複雑ですね。ライナーノーツでは後者だとして、当初「第2番」とされていた本作品を、晩年自身の手で「第2」という部分を annulliet 「無効」としたとあります。

「無効交響曲」との言い方もあるようです。

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私にとって初 「NULLTE」 の聴いてみての印象。
第1楽章は低弦の伴奏に乗ってヴァイオリンがアウフタクトから16分音符を刻んで行進曲風に始まります。さすがに主題の魅力には乏しいと言わざるを得ませんし、曲の宇宙的な広がりもまだ感じられませんが、木管の物悲しい調べや後半に現れる金管の荘厳な響きは個性が出ていると感じました。

第2楽章Andanteは、後のシンフォニーと比べるとクライマックスの盛り上がりに欠くのかなと思いますが、明るく美しい音楽です。ブルックナーらしい第3楽章のスケルツォはトリオの美しさもさることながら、短いですがテンパニが荒れ狂うコーダもかっこいいと思いました。

そして第4楽章。冒頭の静かで美しい音楽に魅せられます。そして金管楽器により決然と提示される第1主題は口ずさめるほどメロディーラインがはっきりしていて、この主題が次第に発展していくのはブルックナーお得意の手法でしょうか。4つの楽章の中では一番気に入りました。

下野さん指揮の大フィルは、弦も管も厚みがあって、トゥッティでの力感ある響きなど、本格的なブルックナーだと感じました。それだけでなく、ゆっくり静かな部分、例えば第2楽章やフィナーレ冒頭などでもいい音を出しています。すばらしい。

10月の初めにスクロヴァチェフスキ/読響が定期で取り上げてましたね。もし出張と重なっていたら、是が非でも行きたかったものです。
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