プレヴィンのブリテン「4つの海の間奏曲」を聴く

聴いている音楽
07 /20 2014
明日は海の日ですね。港町出身なので、海のない札幌に住んでいると、時々無性に見に行きたくなります。

といっても北海道の海はキラキラ輝く穏やかなことは少なく、鉛色の鬱々した表情の方が多いかもしれません。ブリテンの見ていた海は"北海"。 同じような感じだったのでしょうか。

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■ ブリテン
 歌劇「ピーター・グライムズ」より 4つの海の間奏曲 作品33a

 指揮:アンドレ・プレヴィン
 ロンドン交響楽団
 (EMI・1974年録音)

ジャケットの絵は、北海とその波打ち際にある「ムート・ホール」というアングロサクソン時代の会合所だと解説書にあります。

作品は、緩-急-緩-急の4つの部分から成ります。

(1)夜明け(Dawn):一度聴いたら忘れられない印象的な冒頭の響き。ゆっくりとしたテンポで描かれる灰色の北海の夜明けです。ブリテンの世界に引き込まれます。トロンボーンの響きがとても良いですね。

(2)日曜日の朝(Sunday Morning):スケルツォ的な感じでしょうか。ホルンによる鐘の音に続く快活な音楽。自分の中では、リードのオセロの「朝の音楽」やコダーイのハーリ・ヤーノシュの「ウィーンの音楽時計」を条件反射的に思い出してしまいます。

(3)月光(Moonlight):ゆっくりとしたテンポによる夜の町の情景。今回あらためて聴いてその神秘さに惹かれるものがありました。解説書によると弦楽部にはヴァイオリンが使われていないとあります。

(4)あらし(Storm):再び早いテンポで金管楽器も活躍して荒れ狂う海を描きます。学生時代に演奏した思い出の曲です。

プレヴィンの演奏は、「嵐」などちょっと迫力不足かなとも思いましたが、弦と木管を綺麗に響かせた細部までとても丁寧な演奏ではないでしょうか。

「日曜日の朝」と「あらし」では、LSOの木管楽器奏者の腕達者な演奏が楽しめます。

そうそう、街を歩いていたら、この曲がプログラムに入っているアマチュアオケの演奏会のちらしを見つけました。めったに演奏されない曲ですし、演奏会は休日の夜のようなので、聴きに行ってみようか思案中です。

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コメント

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「パッサカリア」も宜しく・・・

最近、ブリテンの本を紹介されていましたけど、
ブリテンと言うとやはり歌劇「ピーター・グライムズ」ですよね。
私もこの「四つの海の間奏曲」は大好きです。なぜか知らないけどバーンスタインも生前最後の演奏がこの曲とベートーヴェンの7番でしたね。
何かブリテンの描く「海」とはバルト海とか日本海みたいな荒涼とした海で、間違ってもカリブ海とか地中海みたいな陽気な海ではないと思いますね。
やはりⅡの教会の鐘の音とかクラリネットによるカモメの模倣の部分が素晴らしいですよね。Ⅳの迫力もいいけど、Ⅲの美しさも格別なものがありますね。
「四つの海の間奏曲」とよくこの歌劇の劇中の「パッサカリア」がカップリングされていますけど、このバッサカリアも
主人公の悲劇を暗示するようなメロディーがかなり執拗に反復されますけどねこれも渋くていいですね。
プレヴィンの演奏、いいですね。
もう一つあげると、自分としては、
マリナー/アカデミー室内も素晴らしいと思います。

Re: ぬくぬく先生様へ

こんばんは。
そうですねっ、バーンスタインの最後の演奏会のディスクもなぜかこの曲がカップリングされていますよね。聴きどころ満載のとても楽しめる曲だと思います。プレヴィンのディスクにはご案内のパッサカリアも一緒に入っており、確かに印象的なモティーフの繰り返しは宿命を感じさせます。
マリナーはディーリアスなんかは録音しているようでしたが、ブリテンは録音があることも知りませんでした。英国人と英国のオケなのであって当たり前ですね。今度探してみます。
コメントありがとうございます。