札幌交響楽団 第569回定期演奏会(昼公演)

コンサート(札響)
06 /02 2014
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今回は子供の運動会と重なったため、金曜の夜公演に振り替えようとしましたが、どうしても調整がつかず、やむなく運動会が終わってから、急いで会場に向かいました。

■ 札幌交響楽団 第569回定期演奏会
 ~伊福部昭生誕100年記念~

 伊福部 昭 日本狂詩曲 
 伊福部 昭 ヴァイオリン協奏曲第2番
 伊福部 昭 土俗的三連画
 伊福部 昭 シンフォニア・タプカーラ
 指揮:髙関 健
 ヴァイオリン:加藤 知子
 2014年5月31日(土)14:00~
 札幌コンサートホールkitara

開演時間を過ぎて会場に到着。レセプショニストの方から、「ただいま二曲目が始まったところですので、あと30分ほどお待ちください」との説明がありました。
というわけで、今回は後半のみ・・・。

がらんとしたホワイエ。
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しょうがないので、開放されていた2階のテラスでアイスコーヒーを飲みながらプログラムに目を通します。

ゴジラでお馴染みの伊福部昭(1914~2006)は、北海道釧路生まれ。

少年時代からヴァイオリンを習い、北海道帝国大学(現・北大)で林学を学ぶ傍ら、学生オケのコンマスも務めていたようです。その後、道庁の厚岸(あっけし)森林事務所林務官などをつとめながら作曲を続け、戦後は、東京音楽学校(現・東京芸大)の講師もされたようです。

プログラムには、「シンプルなモチーフの執拗な反復」、「民族的な旋法の重用」など独特の音楽技法が特徴とあります。

フムフム、なるほど。勉強になります。
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後半、最初は『土俗的三連画』。
プログラムには1937年赴任先の厚岸で作曲。「アイヌの旋律と日本民謡的な楽想の共存」とあります。

Ⅰ)同郷の女達、Ⅱ)ティンベ、Ⅲ)パッカイの3楽章から成り、編成は弦五部各1、フルート1、オーボエ1、クラリネット1、ファゴット1、ホルン2、トランペット1、打楽器1、ピアノ1の計14人という小規模な曲。

オリエンタルな雰囲気の中、コンマスの大平さん、トランペット副主席の松田さん、ホルン首席の橋本さんはじめ、札響の皆さんの妙技を一度に味わえる点も良かったです。松田さんの音は本当に柔らかくていい。

《会場に向かう途中に発見》
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ラストは1954年作曲、1979年に改訂された『シンフォニア・タプカーラ』。
先程とうって変わって大編成。Ⅰ)レント・モルト-アレグロ、Ⅱ)アダージョ、Ⅲ)ヴィヴァーチェの3つの楽章から成ります。

タプカーラとはアイヌ語で ”立って踊る” という意味だそうで、その名のとおり、両端楽章は野趣あふれる鮮烈なリズムが印象的な曲です。

なじみのない曲は事前に図書館から借りて予習するのですが、「アダージョ」はとても気に入りました。本当に素晴らしい!

ハープの伴奏に乗ってフルートのソロから始まります。静謐な雰囲気で曲は進行し、5分過ぎごろから下降型の音型が現れ、曲はますます神秘さを増していきます。私はここの部分でこの曲の虜になりましたねぇ。

もちろん、両端楽章も、多少しつこさはありますが、プリミティヴな迫力満点の演奏で、会場も大盛り上がりでした。

それにしても、高関健さんが指揮するコンサートはハズレがない。きちっとまとめる手腕がスゴイです。

札響定期のプログラムには、今回演奏する曲の、過去の演奏回数、前回の演奏年月日が記されていますが、「シンフォニア・タプカーラ」は、80年の札響初演以降、5回も演奏されていて、ちょっとびっくり。

定期的に取り上げられる重要なレパートリーということでしょうか。そう言えば、会場入口に、本公演は録音される旨、告知されていました。

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コメント

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こんばんは。

sankichi1689さん、こんばんは。

伊福部昭さんというとあまりに「ゴジラ」が有名で映画音楽の人と思ってしまっていたのですが、経歴を読むと本当にすごい人なんですね!北大で林学を学んでいたのに日本を代表する作曲家の一人になったというのも驚きです。

高関健さんの指揮は群響との演奏を録音で聴いてもとても素晴らしいので、この演奏会がCD化されたら買ってみようと思います。

Re: ばけぺん様へ

伊福部昭を真剣に聴くのは私も初めてですが、予習が良かったです。土俗的三連画もタプカーラもとても聴きやすく、口ずさめます。こんなところからお国ものとして定着していくことが大事ではと考えたりしていました。

高関さんは札響の次期音楽監督になってほしかった。それぐらい私は信頼しています。
コメントありがとうございました。