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札響第608回定期 バーメルト指揮 アルプス交響曲ほか

音楽鑑賞
04 /29 2018
■札幌交響楽団 第608回定期演奏会

モーツァルト:交響曲第29番 イ長調 K.201
R.シュトラウス:アルプス交響曲 op.64

マティアス・バーメルト(首席指揮者)

2018年4月28日(土)14時
札幌コンサートホールkitara

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アルプス交響曲が、それはもう最高に素晴らしかったです!。

アルプスの一日を音楽で現したシュトラウスの傑作をエキストラを含む札響は高い集中力と熱量で素晴らしい演奏で聴かせてくれました。多彩な表情と迫力は、映画一本見たかのような充実感。これまでの札響のすべての演奏会の中で、自分にとっては最高のものの一つになりました。静かに終わる曲なのに、じわじわ感動が来るなんてことも初めてでした。

さて、聴きどころの多い曲ですが、印象に残ったところでは、まずは「登山」のホルン、トランペット、トロンボーンによるバンダ。舞台裏からの力強い吹奏は粒がそろっていて雰囲気満点でよかったですね。それから、「氷河」、「危険な瞬間」、「見えるもの」、「終結」などでのトランペット・ソロ。これは高音や音の跳躍など相当に難しいものと思われますが、さすがは首席の福田さん、どれも素晴らしかったです。

ソロと言えばホルンも。首席の山田さんが随所に現れるソロを完璧にこなしていましたし、何よりホルンセクション全体も「頂上にて」で圧倒的なクライマックスを築く部分をはじめ、要所要所で太く、力強く、朗々とした響きで演奏会の印象をぐっと良くしていたと感じました。

このほか、弦楽器が奏でるシュトラウスならではの高音での陶酔的な響き。「山の牧場」でののんびりとしたカウベルの響き。「雷雨と嵐、下山」でのティンパニ2対、ウインドマシーンとサンダーマシーンの迫力。「終結」のパイプオルガンの幻想的な音色なんかも視覚とともに強く印象に残りました。まさに演奏会に足を運ぶ醍醐味です。

チケットは完売で、確かに満席に近い客入り。終演後、聴衆からはブラヴォーが多数かかり、ステージ上の団員たちはお互いを労い、双方にとって満足度の高い演奏会になったと思いました。


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ロメウス弦楽四重奏団 第5回演奏会

音楽鑑賞
04 /18 2018
■ロメウス弦楽四重奏団 第5回演奏会

シューマン:弦楽四重奏曲 第3番 イ長調 作品41-3
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 作品132
 
市川映子(第1ヴァイオリン)、坪田規子(第2ヴァイオリン)
物部憲一(ヴィオラ)、廣狩理栄(チェロ)

2018年4月17日(火)19:00~
北海道立文学館

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札響と並んで楽しみにしているロメウス弦楽四重奏団の演奏会。今回はシューマンとベートーヴェンでした。シューマンの曲は初めて聴きましたが、部分的には美しい箇所もあるのですが、全体的にはあまり印象に残らず、結果、ベートーヴェンのすごさをあらためて感じる演奏会でした。

そのベートーヴェン。生では初めて聴く15番でしたが、さすが後期の曲の持つ内容の深さに圧倒されました。特に第3,4,5楽章がすごく良かったです。第3楽章冒頭、静謐さが続く中、しばらくして音楽が動き始める部分や、第4楽章後半からアタッカで入る第5楽章冒頭部分など、ぞくぞくする瞬間をいくつも感じました。本当に聴きに来てよかったと思える演奏会でした。ヴィオラの物部さんが「演奏する側も大変だが、聴く方も大変だ」とお話されていた腹いっぱいの演奏会は、アンコールにシューマンのピアノ小曲集「子どものためのアルバム」から弦楽四重奏にアレンジされた1曲が披露されました。


エリシュカ/札響 ブラームス 交響曲第1番

音楽鑑賞
04 /14 2018

2017年3月の定期演奏会のライヴ録音を聴いていました。2013年のシーズンから4年かけて行われたブラームスの交響曲全曲演奏の最後を飾るものです。

演奏会にも行きましたが、こうやってCDで聴いてみても、重量感があり、かつ、がっしりとした骨格をもった立派なブラームスという印象です。ライヴらしいここ一番の迫力も本当に素晴らしい!。

第1楽章や第3楽章などでの楽器間の絡み合いなどは、構築物のように立体感があって何度聴いてもいいですし、第4楽章の伸びやかでスケールの大きな演奏も、80歳を超える老巨匠によるものとは思えないほど生命力に満ち溢れています。あらためてエリシュカ氏の手腕のすごさと、それに心酔している楽団との相性の良さを感じました。最後の来日となった2017年秋の定期演奏会のライヴ盤も発売されると思いますが、待ち遠しい限りです。


クレンペラー/フィルハーモニア管 マーラー「復活」

音楽鑑賞
04 /05 2018
新年度に入って慌ただしい毎日ですが、最近はマーラーの交響曲第2番ハ短調「復活」を聴いています。

演奏はオットー・クレンペラーがフィルハーモニア管弦楽団とともに、EMIに1961年から翌年にかけて録音したものです。ヒルデ・レッスル=マイダン(Ms)、エリザベート・シュワルツコップ(S)、フィルハーモニア合唱団の布陣。

極端にテンポが遅いということはないものの、スケールは雄大。力で威圧するところがなく、細部にまで血が通った演奏は、最後まで聴きとおすと本当に感動的です。いい演奏!。

オーケストラもコーラスも上手くて、全く不満はありません。マーラー演奏の頻度が今とは比べようもない録音年代であることを考えたら、すごいことだとも感じます。

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現在の札幌は気温3度。寒いです。しかも明日は午後から雪の予報。早く暖かくなってほしい。