オーマンディ プロコフィエフ「古典」&第5番

聴いている音楽
03 /23 2017
ユージン・オーマンディ指揮、フィラデルフィア管弦楽団の演奏でプロコフィエフの交響曲第1番ニ長調作品25「古典」、第5番変ロ長調作品100を聴いていました。第1番は1961年、第5番は1957年の録音です。

このブログでオーマンディのことを書くのは初めてです。自分がクラシック音楽と出会った中学の頃にオーマンディのCD化されたチャイコフスキーの三大バレエをよく聴いていたなじみ深い指揮者なので意外です。

さてオーマンディ盤ですが、第1番は出だしからやや早めのテンポでしょうか、アンサンブルも極上でオーケストラの上手さが光ります。この年代はヨーロッパよりアメリカの楽団の方が格段に上手い気がします。朝の地下鉄で聴くことが多いですが、やる気が湧いてくる良い演奏です。

第5番の方は、プロコフィエフを聴くときに感じる特有の冷たさのようなものがあまりなく、オーケストラ全体の豊かな響きが印象的です。録音は第5番第3楽章の終りの歪みはちょっと気になりましたが、それ以外は全く気にならず、遠すぎず近すぎず全パートの動きも聴き取れて好印象です。

このディスク、なかなか気に入りました。3枚組で、全部で5つの交響曲(第1、4、5、6、7番)と2つの組曲(「3つのオレンジへの恋」と「キージェ中尉」)が収録されています。


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北海道駒ヶ岳

雑記
03 /21 2017
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三連休は実家に帰省。晴れて暖かく、道路にも雪は一切なく、まさにドライブ日和でした。

写真は道南の北海道駒ヶ岳。

北海道南東部に伸びた渡島(おしま)半島で形作られる噴火湾を挟んだ対岸、有珠山(うすざん)サービスエリアから撮ったものです。直線距離で50kmぐらいだと思います。

道南方面から見ると山体が崩れていますが、この方向からだと綺麗な成層火山です。雪を残した優美な姿はこの時期ならではです。



ブリュッヘン シューベルト 交響曲第6番

聴いている音楽
03 /17 2017
フランス・ブリュッヘン指揮、18世紀オーケストラの演奏によるシューベルトの交響曲全集から第6番ハ長調 D589を聴いていました。

まあ、曲はそんなに魅力作とは思いませんが、元気いっぱいのいい演奏です。アンサンブルの息もぴったりで、常設の楽団ではないのに見事なものです。



ウィーン国立歌劇場とウィーンフィルのメンバーを中心に特別編成されたオーケストラ、「トヨタ・マスタープレイヤーズ,ウィーン」の札幌公演が4月の下旬にあって、メインプログラムがこのシューベルトの6番なのです。室内オケらしい地味な曲目が並ぶ公演ですが、コンサートマスターのフォルクハルト・シュトイデ氏、トランペットのハンス・ペーター・シュー氏もメンバーに名を連ねており、彼らの演奏を聴きたいなと思っているものの、仕事が心配でなかなか決心できないでいました。

そうそう、この春は転勤はなかったのでした\(^^)/



シフ(VC) ドヴォルザーク チェロ協奏曲ほか

聴いている音楽
03 /14 2017
昨年末に60代の若さで亡くなったオーストリアのチェリスト、ハインリヒ・シフの演奏を聴いていました。アンドレ・プレヴィン指揮のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と録音したドヴォルザークのチェロ協奏曲ロ短調作品104です。(PHILIPS・1992年録音)

チェロだけがぐいぐいと前面に出るようなダイナミックさやメリハリはあまり感じない一方、繊細さを伴った美しいチェロがいいですね。

艶のある弦、柔らかいホルン、オケ全体に良くなじみ突出することのないトランペットやトロンボーン。こういった充実したオーケストラの響きを得て、独奏チェロや曲が引き立つのもこのディスクの魅力かと思います。特に第3楽章に両者の至芸を感じます。

このディスクにはこのほか、ピアノとチェロによる「森の静けさ」、「ロンドト短調」、「スラヴ舞曲ト短調作品46の8」が収められていますが、「森の静けさ」は秀逸です。ホント素晴らしいと思います。

チェリストの遠藤真理さんは孫弟子だそうで、チェロ演奏以外にもとても魅力的な方だったとお話していたことを思い出しました。



札響第597回定期 エリシュカ指揮 ブラームス第1番ほか

コンサート(札響)
03 /11 2017

■ 札幌交響楽団第597回定期演奏会

 メンデルスゾーン 序曲「フィンガルの洞窟」
 シューベルト 交響曲第5番 変ロ長調
 ブラームス 交響曲第1番 ハ短調

 指揮:ラドミル・エリシュカ(名誉指揮者)

 2017年3月11日(土)14:00~
 札幌コンサートホールkitara


メンデルスゾーンとブラームスは16型、シューベルトは12型での演奏。コンサートマスターは田島高宏さんでした。

1曲目のフィンガルの洞窟は、もたれないテンポと各楽器のバランスの整った響きが良かったですね。生では初めて聴きましたが、ホントに素敵な曲だとあらためて感じました。

2曲目はシューベルトの第5。こちらも第1楽章から古典派の曲のように速いテンポでストレートに進めていく感じです。とてつもなく美しい第2楽章と暗く激しい第3楽章との対比がいいですね。

休憩後はブラームスの第1番。すごく良かった。少しじーんときました。

テンポ、ため、間が自然で音楽がすっと入ってきましたし、実はいつも少しだけ感じるエリシュカさんの棒とオーケストラがずれる瞬間もなくアンサンブルがきっちり整って、迫力も満点の重厚なブラームスでした。

エリシュカさんが第1楽章で第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロパートに盛んに指示を出していたこと、第2楽章の田島さんの艶のあるソロヴァイオリン、第4楽章の1番、2番ホルンによる太く朗々たる見事な吹奏も印象に残りました。

天気晴れ、気温も4度まで上がった札幌は、積雪70cmの雪解けで足元がぐちゃぐちゃでしたが、お客さんは多かったですね。ブラームス交響曲全曲演奏のトリを飾る演奏はブラヴォーもいつも以上に多く大いに盛り上がりました。


アファナシエフ(Pf) モーツァルト「ジュノム」&第27番

聴いている音楽(国内オケ)
03 /08 2017
ヴァレリー・アファナシエフのピアノ独奏、円光寺雅彦指揮、読売日本交響楽団の演奏によるモーツァルトのピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271「ジュノム」と第27番変ロ長調K.595を聴いてみました。DENONから発売されている2014年6月のサントリーホールでのライヴ録音盤です。

これはなかなかユニークで即興感が伝わってくる愉しいディスクでした!。

「ジュノム」は断然終楽章が良かったです。ゆっくり目のテンポですが、特にピアノ独奏部分ではテンポを伸縮させていて、それがまた得も言われぬ愉悦感を醸し出しているように思いました。

27番も同じで、第1楽章の一音一音足取りを確かめながらの音の進行の中にも微妙なテンポの揺れを加えて、愁いの情感を引き立たせているようです。オケとあわせるのが大変そうですが、円光寺さん、見事なサポートですし、読売日響も澄んだ美しいハーモニーによる合奏だと思いました。

「これは生で聴いたら、ものすごく感動するかもなぁ」と、自分がコンサートホールにいることを想像しながら聴き入ってしまいました。



モントゥーのラヴェル「ボレロ」、「マ・メール・ロワ」ほか

聴いている音楽
03 /06 2017
フランスの名匠、ピエール・モントゥーのラヴェルを聴いてみました。収録曲は「ボレロ」、「ラ・ヴァルス」、「マ・メール・ロワ」で、オーケストラはロンドン交響楽団です。1964年のPHILIPSの録音で、モントゥーが亡くなる約四か月前のもののようです。

録音は何かもさもさした感じであまり良い印象を受けませんでした。演奏の方は「ボレロ」と「ラ・ヴァルス」は、ゆったりと気だるい感じで、これはこれでいいかなと思うのですが、オーケストラの音程やアンサンブルの精度がちょっとなぁ・・・と感じる部分がありました。まあ、このあたりは時代のせいなのかもしれません。クリュイタンス/パリ音楽院管を聴いても同じようなことを思いましたし・・・。

ところが「マ・メール・ロワ」はどうでしょう。そのようなところは気にならず、むしろ悲しみを湛えた音楽が、モントゥーの優しく大らかで包み込むような指揮から自然に引き出されているようで、すごく良かったですね。いい意味で色彩感はあまりなく枯れた味わいを感じました。



ロメウス弦楽四重奏団 第3回演奏会

コンサート(その他)
03 /01 2017
3月は初っ端からコンサートです。札響現役団員の物部さん、廣狩さん、客演奏者の坪田さん、元コンマスの市川さんによるカルテットを楽しんできました。

■ ロメウス弦楽四重奏団 第3回演奏会

 ボロディン 弦楽四重奏曲第2番 ニ長調
 ベートーヴェン 弦楽四重奏曲第12番 変ホ長調 作品127

 市川映子(第1ヴァイオリン)、坪田規子(第2ヴァイオリン)
 物部憲一(ヴィオラ)、廣狩理栄(チェロ)

 2017年3月1日(水)19:00~
 北海道立文学館


前半はボロディンの2番。第4楽章だけはなぜか少々理屈っぽいけど、第1楽章や第3楽章などとてもロマンティックな佳曲です。奥さんに献呈されたのですね。曲中にしばしば現れる第1ヴァイオリンとチェロの掛け合いは会話のようだなあと聴いていて感じ入りました。

後半はベートーヴェンの12番。14年間のブランクの後に作曲した最初のカルテットで「後期」のスタートを飾る作品のようです。プログラムにも「作曲時は第9交響曲やピアノソナタ30~32番の作曲時期とほぼ重なり、大変充実した曲になっている」とありましたが、全楽章で一番長い第2楽章の美しさ、音の立体感と迫力の終楽章など生で聴いてホントそう感じました。演奏も第1回の時に物部さんが「このカルテットではベートーヴェンをやりたい」とお話されていたように、前半以上に気合の入った素晴らしい演奏でした。たった4人で繊細な弱音から圧倒する大迫力まで表現できるカルテットの面白さを感じました。終演後、一緒に聴きに行った友人は「シンフォニーのようだ」と呟いていました。

アンコールはハイドンの弦楽四重奏曲第38番「冗談」からスケルツォが演奏されました。

最後に今回のコンサートにあたって、ボロディンはシュトイデ弦楽四重奏団、ベートーヴェンは上海カルテットのディスクで予習したことを書いておきます。