インバル/都響 マーラー「復活」

聴いている音楽(国内オケ)
02 /26 2017
日本のオーケストラの録音を聴いていました。

エリアフ・インバル氏の都響プリンシパル・コンダクター(2017.2現在は桂冠指揮者)就任とともに2008年に始まったマーラーチクルスの第4弾、エクストンから発売されている2010年の演奏会のライヴ録音です。ソプラノ:ノエミ・ナーデルマン、メゾ・ソプラノ:イリス・フェルミリオン、合唱:二期会合唱団という布陣です。

インバル氏、さすがはマーラー指揮者ですね。力強く、引き締まり、ときに豊潤で陶酔的な響きを自在に引き出す自信溢れる演奏だと思いました。クライマックスも感動的で、収録されている多数のブラヴォーからもそれがうかがい知れます。

都響は日本のオーケストラの中で最もマーラーの演奏に慣れている楽団の一つでしょうが、それにしてもベストと思われるようなレベルの高い演奏かと思います。データを見る限り1公演の録音をそのままディスク化したようにも思えますが、キズひとつない演奏です。これだけの演奏が聴けるなら、超一流の外来オケを除いて、在京楽団で十分満足を得られると思いました。

サントリーホールでのエクストンの録音もまるでホールで聴いているかのような自然で素晴らしいものでした。



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クレンペラー バッハ「管弦楽組曲」

聴いている音楽
02 /25 2017
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クレンペラーの最晩年の頃の演奏を聴いていました。1969年にEMIにニュー・フィルハーモニア管弦楽団と収録したJ.S.バッハの管弦楽組曲全曲です。

古楽器のスッキリとわびさび溢れた演奏に慣れ親しんだ耳には、随分スローで音の厚みのある一点一点揺るぎない巨大な演奏に聴こえます。ただ、表現としては第3番の「エア」なんかもそうですが、ロマンテッィクな情感を廃したわりと冷たい感じで、そのあたりが古いけど魅力を失わない演奏なのかなと思います。

各組曲の「序曲」は出だしからかなり遅く、全体で第2番、第3番は10分以上、第4番に至っては11分以上かかっています。感覚的には特に第2番が一番遅く感じましたが、情報量の多さに飽きることがありませんでした。第3番、第4番ではティンパニがかなり抑制されている一方、トランペットの明快かつ品のある高音域の吹奏に気持ちよさを感じます。

本日の札幌はトランペットの音がよく合う青空です。


遠藤真理さんが読響のソロ・チェロ奏者に就任!

音楽
02 /21 2017
ぼやっと読響のサイトを見ていましたら、2017年2月2日のニュース・トピックスに「2017年4月 遠藤真理さんがソロ・チェロ奏者に就任」(※)とあるのが目に留まりました。

ええっ、そうなの!! と、やや3週間たってから気づいて驚く田舎者っぷり(笑)。

なにが驚くかというと、これまでソロや室内楽で活動されてきましたし、これからもこのような活動を中心にやっていかれるのかなと思っていたからです。でも、まあ向山佳絵子さんも今はN響で首席やってますしね・・・。

「就任コメント」によると、チェロでの女性の入団は始めてとのこと。また一年間ゲスト首席奏者で演奏したとあります。早速読響シンフォニックライヴで確認してみましたら、はい、たしかに演奏されていました。

昨年末に聴いたラフマニノフがすごく良かった遠藤さん。ますます今年も何とかしてコンサートに行きたい気持ちが高まりました。

※ 読売日本交響楽団のwebサイト~「2017年4月 遠藤真理さんがソロ・チェロ奏者に就任」


マゼール/VPO チャイコフスキー 交響曲第3番「ポーランド」

聴いている音楽
02 /18 2017
音楽はまたまたチャイコフスキーです。ロリン・マゼール指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で第3番のシンフォニーを。

ずっと前に第1番「冬の日の幻想」を書きましたが、印象は同じです。早めのテンポ、リズムが効いてパリッとシャキッとした男性的で逞しい「ポーランド」かなと思います。第1楽章の終結に向けてはウィーンフィルの合奏能力の高さからか、曲の知名度を超えて格調高い立派な音楽になっていて心打たれました。そして各楽器の魅惑的な響きもいいですね。どこかのブログに「マゼールは後年、芸風が丸くなった」と書いてありましたが、確かにそんな気もします。

今ちょうど第3楽章が流れています。冒頭のフルート深くていい音です。弦の音も美しい・・・。

現在-5.7度、積雪72cm。また真冬日予報の札幌。一瞬暖かくなったのは幻想でしたか。明日19日からは冬季アジア札幌大会が開幕します。



エリシュカ/札響 チャイコフスキー「悲愴」

聴いている音楽(札響)
02 /16 2017
久しぶりに札響のディスクを聴いていました。名誉指揮者(当時は首席客演指揮者)ラドミル・エリシュカさんの指揮による2014年4月の第568回定期演奏会のライブ録音です。

この演奏、とても良いチャイコフスキーだと思います。解説書に「ロマンティックでありながら品格を失わない」とありましたが同感です。テンポ運びやためなども自然で納得のいくもの。熟練の棒といった趣を感じる瞬間がいくつもありました。札響も隅々までしっかり丁寧な全パート充実の好演を聴かせてくれています。

ちなみにこの演奏のコンサートマスターはN響に移籍した伊藤亮太郎さんです。たまにテレビで見かけます^^/

そしてCDジャケットはちょっと見にくいのですが流氷でしょうか、今ちょうどシーズンです。



アシュケナージ(Pf) ブラームス ピアノ協奏曲第1番

聴いている音楽
02 /15 2017
無性にブラームスのピアノ協奏曲の第1番が聴きたくなり、聴いたことのない音源をと思いアシュケナージがハティンクと入れたディスクを借りて聴いています。DECCAの1981年の録音のもの。管弦楽は当時の呼び方でアムステルダム・コンセルトヘボウ管です。

アシュケナージにブラームスはなんとなく合わないのかなとかなと思いこんで聴いてこなかったのですが、聴いてみての印象は、一言でいうと、まあ明るいブラームスという感じでしょうか。タッチも軽やかで都会的な感じです。聴きやすい演奏ですね。

ハイティンク指揮のコンセルトヘボウ管も同じ志向で、力強くも、明るく開放的なサウンドと中庸なテンポ。音の粘り、重々しい足取り、深刻さなどは皆無。低く雲の垂れこめたハンブルグから解放されたブラームスと勝手に想像していました。

1番のコンチェルトいい曲です。好きですよ。以前ブログに2番の方が好きだと書きましたが、その考えはまだ変わっていません。聴き返してみるとやはりオーケストラ部分の充実度が後年の作品に比べると発展途上の気もしますし、トランペットがティンパニと連動して使われるのが多いのも保守的な印象を受けました。

札幌は雪まつりが終わって街の混雑ぶりが一段落しました。そしてここ何日かは暖かいです。現在の気温-1.6度、積雪74cm。



オスカー・ピーターソン

聴いている音楽
02 /11 2017
昨日は10年ほど前の職場の上司・同僚との飲み会がありました。最近は飲み会がおっくうに感じることも多く、しかも風邪気味だったのですが、今回は行ってよかった。定年退職した人や中途で転職した人なども参加して、とても懐かしく、そして気持ちよくお酒が飲めました。退職してからお声がかかるっていいものなんでしょうね、来てた方はとても嬉しそうでした。

音楽は土曜の夜なので、ちょっと雰囲気の違うものを楽しんでいました。人からもらったCDですが、くつろぐのにとてもいいです。

ジャズは昔アルバムを何枚か聴いていましたが、まあ、今はまず聴きませんし、知識もゼロです(笑)

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OSCAR PETERSON  WE GET REQUESTS AGAIN
1 フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン
2 サテン・ドール
3 いそしぎ
4 星影のステラ
5 ナイト・トレイン
6 ライザ
7 カディスの娘
8 不思議の国のアリス
9 ガール・トーク
10 何かが起こりそう
11 ウィートランド
12 ワルツ・フォー・デビー
13 酒とバラの日々
14 枯葉
15 ビリー・ボーイ
16 A列車で行こう
17 自由への讃歌



ショスタコーヴィチの交響曲第12番「1917年」

聴いている音楽
02 /08 2017
日曜日のEテレで、井上道義さんがN響を指揮したショスタコーヴィチのピアノ協奏曲と交響曲第12番「1917年」を観ました。どちらもなかなか取り上げられない曲なので興味津々でした。

ピアノ協奏曲ではピアノそっちのけで首席の菊本さんのトランペットばかり注目してしまいましたが、テクニックも音色も本当に素晴らしかったと思います。メインの交響曲第12番「1917年」は、ショスタコーヴィチを得意としている井上さん、まさに自家薬籠中の物という感じ。全身を目いっぱい使った指揮で曲と格闘している感じでした。

月曜日からは手持ちのオレグ・カエターニ指揮、ミラノ・ジュゼッペヴェルディ交響楽団による全集(ArtsMusic・2005年録音)で「1917年」をおさらいしていました。両端楽章を中心に瞬間瞬間はかっこいいのですが、少々くどくて飽きがくる部分が多いような気もしますが、ただ第3楽章「アヴローラ」の後半の凄まじい打楽器の連打!。これには圧倒されます!。打ちのめされます!。そのあとの第4楽章「人類の夜明け」冒頭のホルンのファンファーレが効果抜群です。

同じように作品に”年”のタイトルがついている第11番「1905年」は比較的昔から聴いていたのですが、なぜか縁のなかった「1917年」。とっつきにくい曲ですが、もう少し聴きこんでみたいという気はおきました。

ちなみに音楽に詳しいショスタコ好きの友人にこの作品は駄作か傑作か尋ねたら、答えは一言「微妙」という回答でした・・・・。



札響名曲シリーズ 牛田智大(Pf) ショパン ピアノ協奏曲第2番ほか

コンサート(札響)
02 /05 2017
■森の響(うた)フレンドコンサート
札響名曲シリーズ2016-2017

 グリーグ 「ペール・ギュント」第1組曲
 ショパン ピアノ協奏曲第2番
 シベリウス 交響曲第2番

 高関健(指揮)
 牛田智大(ピアノ)
 
 2017年2月4日(土)14:00~
 札幌コンサートホールkitara

先週に引き続き2週連続の札響。今季最後の名曲シリーズは17歳の牛田智大さんへの期待と好天も相まってかほぼ満席でした。

1曲目、ペール・ギュント。「オーセの死」での弦の精緻なアンサンブルが印象に残りました。「山の魔王の宮殿にて」も迫力があって良かったです。ファゴットの旋律に絡むホルンのゲシュトップは生で聴くと演奏効果がよりはっきり認識できました。

2曲目、ショパン。2番のコンチェルトを生で聴くのは今回が初めてです。最初に思ったのは、オーケストラがほんと「伴奏」って感じで(第3楽章の終り頃に出てくるホルンのファンファーレ的なフレーズは面白いですが)、大規模管弦楽曲を書かなかったのが頷けます。ピアノを聴くものとわりきる曲ですね。

牛田さんのピアノはショパンらしさが楽しめる第2、第3楽章が良かったと感じました。時々目を閉じて聴いていましたが、繊細かつロマンティックな音の進行に集中できました。アンコールには同じくショパンの幻想即興曲が演奏されました。細かな音の動きから時にふわっと、時にくっきり力強く浮かび上がるメロディの美しいこと!。会場全体も聴き入っている感じが伝わってきました。

休憩後はシベリウスの第2番。高関さんの指揮はテンポも表情づけも違和感のない自然な感じです。札響も全4楽章ムラのないとてもいい演奏だったと感じました。

アンコールにはシベリウスの組曲「恋人」から第1曲恋人が演奏されました。


クーベリックのシューマン「春」と第2番

聴いている音楽
02 /01 2017
1月はあっという間に過ぎ去ってもう2月。そして今年はなんだか寒いです。明日は最高気温マイナス6度の予報です。

鬱々する日々に聴いているのはシューマンの交響曲です。ラファエル・クーベリックがバイエルン放送交響楽団といれた第1番「春」と第2番(SONYCLASSICAL・1979年録音)。モーツァルト、シューマン、ブルックナーが収録された7枚組のセットものの中の一枚です。

いいですね、この演奏。何だか明るくて爽やか。

第1番「春」は第4楽章がなんとものどかな雰囲気を醸し出していて気に入りました。

第2番は高校の頃から好きなシンフォニーです。序奏で弦にのってトランペットが動機を奏でる部分に惹かれたんでしょう。今でも好きな部分です。バイエルン放送響の演奏はやや迫力不足の感もありますが、弦を中心にとても音が綺麗です。重厚なドイツ物とは全く違うアプローチでこれはこれでいいんではないでしょうか。

聴いていると少し気分も上向きになってくる気がします。