パッパーノ/サンタ・チェチーリア国立アカデミー管 ロッシーニ序曲集

聴いている音楽
07 /29 2016
今週は半ばから雨、雨、雨でした。気温はそうでもなかったのですが兎に角蒸し暑い日々でしたね。。。

前の日曜日に図書館から借りてきて今週聴いていたのはこちら。

■ ロッシーニ 序曲集
 歌劇「絹のはしご」序曲(1812)
 歌劇「ブルスキーノ氏」序曲(1813)
 歌劇「セビリャの理髪師」序曲(1816)
 歌劇「シンデレラ(チェネレントラ)」序曲(1817)
 歌劇「セミラーミデ」序曲(1823)
 歌劇「コリントの包囲」序曲(1826)
 歌劇「ウィリアム・テル」序曲(1829)
 アンダンテと主題と変奏

 指揮:アントニオ・パッパーノ
 サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団

 (WARNER CLASSICS・2014年録音)


大好きな「どろぼうかささぎ」序曲が入っていませんが、ロッシーニの主要オペラがキャリアの初期から最後のオペラ「ウィリアム・テル」まで年代順に収録されています。

といっても76歳まで生きたロッシーニの20歳すぎから40歳手前までの時期の作品なのですね。

弓で譜面台を叩くカチャカチャカチャという音で有名な「ブルスキーノ氏」はお洒落に仕上がっています。うん、いいですね。「セビリャの理髪師」はバスドラムが効いていて、軽くさらさら流れるだけではない演奏が印象に残りました。

「セミラーミデ」は札響定期で聴いて好きになった一曲。なかなか飽きが来ないのがいいのです(笑)。

中間部にクラリネットやピッコロに難しいソロがあって、ピッコロのそれはオーケストラの入団試験のオーケストラスタディでも取り上げられるようで、私もサイトで見たことがあります。聴くたびにドキドキしますが、このディスクでは両者ともバッチリきまっています。あと、序奏部のホルンの音色もまろやかで良かったです。

「ウィリアム・テル」は”スイス軍の行進”を告げるトランペットの太い音色が良かったですね。子どものころから聴いていますが、やはり当時の人も興奮したのでしょうね。パリッと冴え、胸のすくような演奏です。

スポンサーサイト

飯守/TCPO ブルックナー 交響曲第3番

聴いている音楽(国内オケ)
07 /24 2016


11月に札響に客演する飯守泰次郎さんが東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団を指揮したブルックナーの交響曲第3番ニ短調(fontec・2001年)を聴いてみました。

定期演奏会のライヴのようです。ノヴァーク第3稿使用と思われます。

派手で演奏効果たっぷりのマーラー(皮肉ではありません)を聴いた後で、ブルックナーを聴くと、その響きのなんと慎ましやかなことか。編成がぐっと小さいことはもちろん、ブルックナーの特徴でもある打楽器の少なさ(この曲はティンパニだけ)が大きく影響しているのではないでしょうか。

飯守さんの演奏は、解説書にも書いておられるように全楽章を通じて非常にハーモニーを合わせることに細心の注意を払っているように感じました。アインザッツも息が合っていて、飯守さんの職人技を感じます。

在京オケの中では後発で地味な印象のシティ・フィルですが、弦も管もピッチ、力感、テクニックなど自分には申し分のない、いい演奏に思えました。じっくり丁寧な第2楽章、ホルンの思い切りの良さ光るスケルツォもすごく良かったですね。

不満といえば・・・東京文化会館の録音がデッド気味なことでしょうか。やや興ざめですが、これは仕方ないですね。

今日の札幌は最高気温27℃、快晴でした。
DSC_1714201607241810.jpg


クーベリックのマーラー 交響曲第8番「千人の交響曲」

聴いている音楽
07 /21 2016


今月初旬にあった7月の札響定期は体調不良と所用で、夜・昼2公演いずれにも行けず聴き逃してしまいました。

札響定期は今シーズン末で597回。来シーズンの6月には600回の記念演奏会を迎えると思われます。何を演奏するのかな?。500回の時はマーラーの「復活」だったので、私が密かに期待しているのはマーラーの「千人の交響曲」なんです。

そんなこともあって、最近はクーベリック&バイエルン放送響の演奏で楽しんでいました。グラモフォンの1970年の録音ですが、オケよし、声楽よし、録音よしの秀演かと思います。金管の鳴りっぷりや、声楽・合唱の距離感も気に入っています。

「千人」はとっつきにくい曲で、なかなか理解も深まらないのですが、この曲の魅力は自分的には断然第二部です。

曲が進むにつれて深淵の度を増していき、最後の2曲、マリア崇拝の博士の「すべての悔いを知る優しき人よ」と神秘の合唱「すべて無常のものはただ映像にすぎない」は、曲の巨大さとも相まって、とりわけ感動的で素晴らしいと感じます。

生で聴いたら、うるうるくるかもしれないですね。

山田/OSR グノー 「ファウストのバレエ音楽」ほか

聴いている音楽
07 /18 2016


連休最終日に聴いている音楽はこちら。

■ フランス管弦楽曲集

  ビゼー アルルの女組曲第1番、第2番
  フォーレ マスクとベルガマスク
  グノー ファウストのバレエ音楽

  指揮:山田和樹
  スイス・ロマンド管弦楽団

  (PentaTone・2013年録音)


北海道も夏本番に向かっていますが、これは清々しく気持ちのいいディスクに仕上がっているように思いました。

中でもグノーの「ファウストのバレエ音楽」がすごく良かった!。

柔らかな音色や落ち着いたテンポ、フレーズの終りの丁寧な処理や楽器の受け渡しなど、真に優しさに満ち溢れた表情づけで、山田さんいいじゃない!と思いました。全7曲、20分弱の曲ですが、中でも2曲目の「アダージョ」、5曲目の「トロイの女たち」は特に素晴らしいと思いました。

ファウストのバレエ音楽は、吹奏楽でも昔は結構やっていましたので中学の頃から知っている曲なのですが、こうやって聴き返すととても新鮮に感じます。

映画「FAKE」を観る

音楽
07 /17 2016


シアターキノで映画「FAKE」を観てきました。(2016年・日本・森達也監督)

あの佐村河内守氏主演のドキュメンタリー映画です。

詳しくは書きませんが佐村河内さんのご家族も登場します。非常に興味深く、考えさせられる映画でした。流れもよく、あっという間の108分間でした。

チラシには記載されていた監督の言葉を引用しておきます。

映画で大切なことは普遍性。入口はゴーストライター騒動だけど、出口はきっと違います。誰が佐村河内守を造形したのか。誰が嘘をついているのか。真実とは何か。虚偽とは何か。そもそも映画(森達也)は信じられるのか・・・・・。視点や解釈は無数です。絶対に一つではない。僕の視点と解釈は存在するけど、結局は観たあなたのものです。でもひとつだけ思ってほしい。様々な解釈と視点があるからこそ、この世界は自由で豊かで素晴らしいのだと。



ブリュッヘンのハイドン「V字」

聴いている音楽
07 /15 2016


今週は北海道も暑くなりました。予想通り半袖通勤になっています。

音楽の方はハイドンです。フランス・ブリュッヘン指揮、18世紀オーケストラの演奏で、ハイドンの交響曲第88番ト長調「V字」です。

PHILIPS・1988年の録音のようです。

両端楽章が軽妙洒脱で好きな88番のシンフォニーですが、ブリュッヘン盤では第2楽章が気に入りました。素朴で質素、木管の鄙びた味わいで、CDをかけていて、「おっ」となりました。

とてもいい感じです。

広上/コロンバス響 チャイコフスキー 交響曲第5番ほか

聴いている音楽
07 /08 2016


今週は北海道の夏らしい日が多かったです。朝は少しひんやり、日中はからっと25度前後の陽気。出勤スタイルはクールビズですが、まだ長袖です。来週は25度超えも多くなる予報なので、いよいよ半袖通勤になるかもしれないですね。

さて、音楽はこちら。

■ チャイコフスキー

 幻想序曲「ロミオとジュリエット」
 交響曲第5番 ホ短調 作品64

 指揮:広上淳一
 コロンバス交響楽団

(DENON・2008年ライヴ録音)

コロンバスという地名ははじめて知りましたが、オハイオ州の州都だそうです。アメリカの州の州都はたいてい地味な都市に置かれることがあって知らないところが多いです。地図で見ると北東のクリーヴランドと南西のシンシナティ(どちらも優秀なオーケストラがありますね)のちょうど中間に位置しているようです。

コロンバス響は広上さんがアメリカで初めて得たポストだということですが、楽団の経営問題で楽団員側に立ち理事者側と対立したのが原因で解任されたとのこと。

録音を聴く限り(録音がイマイチなのですが)、変わったことや威力を誇示するようなところはなく、細部まで丁寧、かつ、盛り上がりのツボを押さえた息もぴったりのいい演奏。広上さんがにっこり微笑ながら指揮する姿を想像しながら楽しんでおりました。

それだけに両者の関係が続いていれば・・・と思ってしまいました。残念。

芸術の森美術館で「有元利夫」展を鑑賞

雑記
07 /04 2016


絶対行こうと思っていて会期ギリギリになってしまいましたが、何とか観に行くことができました。

85年に38歳という若さで他界した有元利夫さんの作品はDENONレーベルのCDジャケットにも多数使われているので印象に残っている方も多いはず。

拙ブログでも2つほど登場しました。
「スプリング・ソナタを寺神戸亮さんの演奏で」2015.2.8
「クイケン四重奏団のハイドン エルデーディ四重奏曲」2015.11.5

中世ヨーロッパ風の質感を伴った幻想的な作品は強烈な個性を放っていて、一言すごいなと感じました。行ってよかった!。

もらったリーフレットに書いている説明を引用しておきます。

 石や珊瑚を細かく砕いて絵具としたり、画面をサンドペーパーで滑らかにしたり。有元利夫の浮遊感漂う幻想的で温かみのある絵画世界は、このように独特の方法で構築されています。彼が終始追い求めたのは「風化」。時の経過でしか生み出し得ないこの現象をいかに「今」描き出すか。その探求は早くに実を結び、一躍美術界の寵児となりました。
 しかし、周囲の期待も高まり行くなか、有元は38歳でこの世を去ってしまいます。本展は、画壇を席巻したわずか10年の間に手がけられた作品と日記にしたためられた言葉を年代順に並べ、そこから滲み現れる生き様を辿るものです。



ヤンソンス/RCO R.シュトラウス アルプス交響曲

聴いている音楽
07 /03 2016
DSC_1682201607030855.jpg

急に気温が上がって少し体調を崩してしまっておりましたが、やっとブログを書く気力も戻ってきました。

音楽の方はシュトラウスです。

■R.シュトラウス
 交響詩「ドン・ファン」Op.20
 アルプス交響曲Op.64

 指揮:マリス・ヤンソンス
 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

RCO LIVEという自主レーベルでの2007年、2008年のライヴ録音のようです。

「ドン・ファン」もいいのですが、やはりこの「アルプス交響曲」はホント素晴らしいと思います。全体的にはアルプスの威容・力強さというよりは、爽やさをより強く感じます。

「山の牧場」での木管楽器の生き生きとした表情、「見えるもの」や「雷雨と嵐、下山」でのスケール感、「日没」以降の繊細な表現・・・。

録音も奥行きがあり、かつ各楽器の距離も適度で輪郭がぼやけない理想的な感じに思えます。ティンパニの振動なんかも臨場感たっぷりでホールにいる気分が味わえます。

アルプス交響曲は深みがないという意見もあるのですが(笑)、何より旋律が美しいですし、口ずさめるのもありがたいです。そんなこともあって自分は大変好んで聴いております。そしてこの演奏は所有するディスクの中でもお気に入りの一枚となっております。