スラットキン/フランス国立リヨン管弦楽団 札幌公演

音楽鑑賞
06 /24 2016
■フランス国立リヨン管弦楽団札幌公演

ラヴェル:スペイン狂詩曲
ラヴェル:高雅で感傷的なワルツ
ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲
ムソルグスキー(ラヴェル/スラットキン編曲):組曲「展覧会の絵」

指揮:レナード・スラットキン

2016年6月23日(木)19:00~
札幌コンサートホールkitara

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フランス第3の都市リヨンのオーケストラを聴いてきました。

素敵なコンサートでした。すごく良かった!。

ざっくり感想を書くと「ダフニス」の「夜明け」、展覧会の絵の「キエフの大門」での軽やかで澄んだハーモニーがとりわけ素敵でしたね。低音を強調しすぎない上品な音を出す楽団かなと感じました。

さすが管の国だけあって「スペイン狂詩曲」のイングリッシュホルンや「ダフニス」のパントマイムでのフルートはエレガントでしたし、展覧会の絵のトランペットも太くて柔らかい品のある音でした。

それから今回の聴きものは展覧会の絵の編曲。ラヴェルのをベースとしてところどころスラットキンさんの編曲も交えるようなスタイルでした。「ビドロ」のユーフォニウムにホルン4本を重ねたり、ラヴェル編曲版にはない「サムエル・ゴールデンベルクとシュミュイレ」のあとの第5プロムナードがスラットキンさん自身の編曲で復活していてなかなか面白かったです。

アンコールは2曲。オッフェンバックの「ホフマンの舟歌」とスラットキンさんの作で「ツイスト・カンカン」が演奏されました。前者はとにかく美しい・・・ずっと浸っていたい、そんな美しさでしたし、後者は楽しくて、おしゃれ。にくい選曲です。

スラットキンさんはさっと登場して、挨拶、ぱっとタクトを振り下ろす。演奏後も妙に芸術家ぶらずにさっと観客の方を向きお辞儀、管楽器のソロ奏者の紹介も、テンポよくぱっぱと進めて、全員立たせて拍手を受け、颯爽と舞台袖に引き返す。粋です。

すごくいいコンサートだったのに客入りがイマイチだったのが残念。

演奏会が終わった21時の気温は19度。音楽の余韻に浸りながら歩くには実に気持ちのいい初夏の夜でした。

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札響第590回定期 ショスタコーヴィチ第8交響曲

音楽鑑賞
06 /11 2016
■札幌交響楽団第590回定期演奏会

シベリウス:ヴァイオリン協奏曲*
ショスタコーヴィチ:交響曲第8番

指揮:広上淳一
ヴァイオリン:ボリス・ベルキン*

2016年6月11日(土)14:00~
札幌コンサートホールkitara

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晴れ、気温19度の快適な6月の札幌。マチネで札響定期を聴きに行ってきました。

1曲目はシベリウスのヴァイオリン協奏曲。12型2管編成。ベルキンさんは旧ソ連の出身のようです。太く温かみのある音色で、第3楽章などではじっくりとした進行で細かい音符も丁寧に弾きつつ、次第に熱を帯びていくような雰囲気に会場が包まれたと思います。曲が終わったとたんブラヴォーも多数!。盛り上がりましたね。

休憩後はショスタコーヴィチの第8番。聴くのは2回目。前回は高関さん&札響でした。弦は16型に拡大。管打楽器はフルート4(ピッコロ持替)、オーボエ2、イングリッシュホルン1、クラリネット2、Esクラリネット1、バスクラリネット1、ファゴット3(コントラファゴット持替)、ホルン4、トランペット3、トロンボーン3、テューバ1、ティンパニ、シンバル、トライアングル、バスドラム、スネアドラム、シロフォン、タムタム、サスペンデッドシンバル、タンブリンという編成。

冒頭からしばらく弦楽器による音楽が続いた後、フルート4本から管楽器も絡みアレグロへ。ティンパニ、バスドラム、スネアドラムの激しい連打と大音量のオーケストラによるクライマックスが続き、それが一瞬で止んだ後のイングリッシュホルンによる哀歌・・・。ショスタコーヴィチは生演奏では振幅の大きさ、圧倒的な迫力で必ず引き込まれます。

その他印象に残ったところ。第3楽章のトランペットソロ。終楽章冒頭のファゴットソロも素敵でした。ファゴット首席の坂口さんには演奏後にブラヴォーが多数かかっていました。前に聴いた時も思ったのですが、8番は最後、ヴィオラとフルートによる静かな音楽が続いて終わるのですが、すごく感動的。

今回は広上さんの指揮なので期待してホールに向かったのですが、大満足の演奏会でした。痺れました。体全体を使った指揮で繊細な最弱音から最強音までの起伏、表情付けなど自由自在。ホントすごいなぁ・・・。