ショスタコーヴィチの交響曲第4番

聴いている音楽
04 /27 2016


ショスタコの第4番。ほとんど初めて聴きました。オレグ・カエターニ指揮、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団の演奏。

ようわからないこの三楽章の交響曲・・・。両端楽章が25分ぐらいで、第2楽章が10分弱というバランスも異様。

でも何度も聴きましたよ。地下鉄通勤の音楽として(笑)。そうしたら、なんとなくわかってきました!。

まず第3楽章から見えてきました。今ではすごくいい音楽に感じています。前半のラルゴの部分は彼の交響曲随一という巨大な編成をいかしたスケール感がすごいですし、高音で鳴り続ける不安な木管と低弦の動機で始まるアレグロに移行する部分のかっこいいこと!。ラスト近くの打楽器に先導された金管群の咆哮もおもしろい音楽です。

オーケストレイションの手腕が遺憾なく発揮されていて焦燥感、切迫感、緊張感を描き出していく音楽に釘付けになります。そして、ユニゾンでの音の動きや、旋律に重なるグロッケンシュピールやシロフォンはショスタコ音楽だとはっきりわかる個性ですね。

次いで第2楽章もわかってきましたが、第1楽章、う~ん、これだけは手ごわいです。掴みようのないとりとめのなさ・・・。一瞬一瞬の音楽は面白いのですが、なんだか、どんどん目の前を過ぎ去って何も残らない感じ。この楽章は聴きこみがまだまだ足りないようです。

さあ、明日は出張。そして週末はなんだか天気が不穏。道東は雪の予報も。GW前半は振るわなそうな北海道です。

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札響名曲コンサート 尾高指揮 威風堂々ほか

コンサート(札響)
04 /23 2016
午前中に夏タイヤに交換して、午後から札響のコンサートを聴きに行ってきました。

■ 森の響(うた)フレンドコンサート
 札響名曲シリーズ2016-2017

 エルガー 序曲「コケイン」(ロンドンの下町)
 ヴォーン・ウィリアムズ 揚げひばり *
 ヴォーン・ウィリアムズ コンチェルト・アカデミコ *
 ウォルトン 戴冠行進曲「宝玉と王の杖」
 G.ウィリアムズ 海のスケッチ
 エルガー 威風堂々第4番、第1番

 指揮:尾高忠明(札響名誉音楽監督)
 ヴァイオリン:戸田弥生(*)

 札幌交響楽団

 2016年4月23日(土)14:00~
 札幌コンサートホールkitara


今期第1回目の名曲シリーズは「ロンドン・英国女王のもとに」。英国の4人の作曲家による20世紀の作品7曲が披露されました。



まずは「コケイン」。今回チケットを買ったのはこの曲が聴けるから。喧噪、静寂、悲喜が交差しつつ、エルガー一流のノーブルな雰囲気を持った旋律に胸が熱くなります。ホントいい曲です。編成も大きいですね。トランペットは4本ですし、テューバ、コントラファゴット、パイプオルガンも加わります。

エルガーメダルを授与された尾高さんの英国ものは自信たっぷり。テンポ、間合い、各楽器の引き立て方などすごく良かったです。そしてなにより盛り上がるところで現れるトロンボーンがかっこよかった!。ブラヴォーです!。

その他の曲についても少しずつ。「揚げひばり」は生で聴く機会はなかなかありません。ものすごく繊細な佳曲ですね。戸田さんの美しいピアニッシモに会場全体が魅せられました。

初めて聴くウォルトンの「宝玉と王の杖」は1953年にエリザベス2世の戴冠の際に書かれたとのことです。いい曲でしたよ。冒頭、トランペットの祝祭的なファンファーレで開始され、すぐさまホルンに美しい旋律が現れます。途中トランペットがストレートミュートをつける部分があって、「あぁウォルトンっぽい響きだな」と感じました。

「コンチェルト・アカデミコ」、「海のスケッチ」も初めて聴きますが、う~ん、特に印象には残りませんでしたね。少々眠くもなり・・・(笑)、後者の作者グレイス・ウィリアムズは女性作曲家だそうです。

ラストは「威風堂々」第4番と第1番。尾高さん、感情たっぷりノリノリな感じでした。演奏も良かったです!。両曲とも学生時代に吹奏楽でやった思い出の曲。特に高校時代にやった第4番は強く思い出に残っています。聴きながら懐かしい気持ちでいっぱいになりました。

アンコールは”ニムロッド”が演奏されました。尾高さんは5月のN響A定期でもやりますねエニグマ・ヴァリエーション。

20分もかからない小品ばかりの演奏会でしたが、いいですね疲れませんし(笑)。なかなかいい気分になりました^^

イブラギモヴァさんのメンデルスゾーン

聴いている音楽
04 /16 2016
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いつも読んでいるブロガーさんがお気に入りだというイブラギモヴァさん。聴いて見ましたが、なかなか素敵なアーティストだという印象を持ちました。

■メンデルスゾーン
1.ヴァイオリン協奏曲ホ短調
2.序曲「フィンガルの洞窟」
3.ヴァイオリン協奏曲ニ短調

ヴァイオリン:アリーナ・イブラギモヴァ
エイジ・オブ・インライトゥメント管弦楽団
指揮:ウラディミール・ユロフスキ

(ハイペリオン・2011年録音)

「ホ短調のコンチェルト」。イブラギモヴァさんはビヴラートは抑制気味ですっきり、くっきり。ロマンテッィクさよりも知的なクールさで勝負という感じがしました。オケの規模や録音のせいもありますが、トゥッティの中にあっても独奏ヴァイオリンのフレージングの隅々まではっきり聴き取れるのも気に入りました。

ピッチはA=437Hzとあります。第2楽章で慎ましやかな管楽器の音色、すっと音を抜くような弦楽器で独特の世界を感じましたが。全体にはモダンオケとあまり変わらない印象。まろやかな音を出す楽団だと感じました。

「フィンガルの洞窟」。少々ストイックで禁欲的な響きでまあまあといった印象でしょうか。やはりこの曲はむせかえるようなロマンの香りぷんぷんの方が雰囲気が出るかも・・・。

「ニ短調のコンチェルト」は、13歳の時の作とのことで、第1楽章は冒頭から堅苦しくベートーヴェン?って感じなのですが、第2楽章はなかなかいいと思っているんです。第3楽章の曲芸的なところはヴィルティオーゾ時代を感じます。ナカリャコフさんのトランペット編曲版で出会い、ヴァイオリンで聴くのは初めてなので感想は省略です。

ジンマン シューベルト:交響曲第8番「ザ・グレイト」

聴いている音楽
04 /14 2016


最近の通勤の音楽です。

ディヴィッド・ジンマン&チューリヒ・トーンハレ管は90年代半ばから最も精力的にレコーディングしたコンビだと思います。

ベートーヴェン、ブラームス、マーラー、R.シュトラウス・・・。その中からシューベルトの大ハ長調を聴いて見ました。2011年に本拠地での録音。

そう大震災のあった2011年、彼らの生演奏を聴きました。マーラーでしたが、今回聴いて見ての感想はそのときと同じで、ジンマン氏と楽団が完全に一体化しているかのような演奏。指揮者の意図が全員に理解され一つの楽器のようになっているところは、さすがと思わずにはいられません。

演奏スタイルは繰り返しの完全実施、速めのインテンポ、軽やかな響きが特徴かと思います。アンサンブルは極上で、第4楽章なんかは全曲の中で最も成功しているような気がしました。ほどよい残響の録音も耳に心地いいですね。

飽きると言われるこの楽章ですが、今週は朝から元気もらいました。いい演奏!。

札響第588回定期 キタエンコ指揮 ラフマニノフ 交響曲第2番ほか

コンサート(札響)
04 /09 2016


今日は午前中ちょこっと仕事に出て、14時からはkitaraで札響の今シーズン開幕定期を聴きに行ってきました。

【曲目】
プロコフィエフ 交響曲第1番「古典」
チャイコフスキー ロココの主題による変奏曲
ラフマニノフ 交響曲第2番

指揮:ドミトリー・キタエンコ
チェロ:イェンス=ペーター・マインツ

ステージに団員が揃い、今月から首席奏者となった関美矢子さんのAの音でチューニングが始まります。音は小さ目ですね。音色はどちらかというと暗く深いものをお持ちの印象でした。もちろんネガティヴな意味ではありません。そしてとてもお美しい方でした。。。

「古典交響曲」はよく演奏が難しいと言われますが、木管(特にフルート、オーボエ)は吹きっぱなしですし、弦楽器は難しそうなパッセージがいっぱいあって確かに大変そうですね。マイシートはステージ上がよく見えるので、視覚的にも楽しめました。

「ロココ」のソリストのイェンス=ペーター・マインツさんはルツェルン祝祭管のソロ・チェリストもやられている実力派だそうですが、音が、音が・・・、それはもう、すごく綺麗でした!絹のようです。「ロココ」とアンコールのバッハの無伴奏チェロ組曲第1番のサラバンドを楽しませていただきました。

そしてキタエンコさんのラフマニノフ。これはホント良かった。冒頭の低弦に続く管楽器の吹奏は深く憂いを湛えた響きで、ここを聴いて素晴らしさを予感しました。

第3楽章もとても良かったですね、第1楽章なんかでも感じましたが内声部もよく聞こえ、音の襞というか情報量の多い演奏に思いました。そして中間の感動的な盛り上がりの後の静寂の中から、ホルン、ソロヴァイオリン、イングリッシュホルン、フルート、オーボエ、クラリネットと主題を紡いでいくところ、最高でした!。

第1楽章の激しい部分や終楽章は16型、チューバなども加わる大編成が音響的にも効果を上げていましたし、ばーんと聴こえてきてほしいパートがそのとおり鳴って、メリハリも効いて満足満足。そして曲の終結部分で金管楽器群が旋律が奏するところは、暗く重い音、タメもあって、これが本場の芸の力かななんて思いました。いやぁ~良かった。

札響との共演3回目のキタエンコさん、名匠を確信しました。

最後にホルン。副首席だった若手の山田さんが4月から首席に。今回はパート全体で素晴らしい吹奏を聴かせてくれたので、今後も大いに期待したいです。

クレーメル(vn)&バーンスタイン ブラームス ヴァイオリン協奏曲

聴いている音楽
04 /06 2016
来ましたよ。うちのセクションにも新卒の新規採用者が。初々しいものです。早く戦力になってほしいですね。

そして年度替わりは何かとバタバタです。正直疲れてます。

そんな中、昨日は残業して帰宅後テレビをつけたら、なんと卓球の石川佳純選手が出ているではありませんか。遅い夕食をとりながらすっかり見入って癒されました(笑)。あぁ、オジサン・・・、それにしても23歳とはまぶしいですなぁ。。。

ブログの更新も一週間空いてしまいました。でも音楽の方はなんとか聴いていました。クレーメルのブラームスです。

どうも「ブラームス=秋」のイメージが染み込んでいます。この曲も例外ではありません。第1楽章第2主題の憂愁を帯びた旋律からそう感じてしまうのですが、実際にはオーストリア南部のケルンテン地方、ペルチャハで夏書かれたものですよね。

う~ん夏は・・・あんまり似合わないように思っちゃいます。ブラームスに。

演奏の方はというと、テンポの伸縮が大きくダイナミックレンジも広いバーンスタインの指揮。

そしてまだまだ現役でご活躍のクレーメルさん。ゆっくりとした部分での漂うような弱音、それと対称をなす速い部分でガリガリ弾きこむ演奏は個性的ですよね。わざと美音を否定して何か一段深いものを追求するかのような演奏スタイルは近寄りがたいというか、苦手というか、そんなアーティストではあるのですが。

カデンツァはマックス・レーガーの曲を使っているようですが、なんとなく全体の流れが途切れるような印象も。

というわけで春には全く縁遠いですが、何度聴いても飽きない名作を楽しんでおりました。