尾高/札響 ベートーヴェン 交響曲第5番

聴いている音楽(札響)
02 /26 2016


またまたベートーヴェンの第5を聴いています。2011年に行われた楽団創設50周年のツィクルスから11月の第543回定期のライヴ録音です。

単身赴任中で聴けなかった演奏会です。

尾高さんのインテンポで若々しい第5。

弦を中心にアンサンブルは素晴らしいと感じました。第2楽章で旋律を担うトランペットの音色がオケ全体によくなじんでいるのも好印象ですね。

一方で低弦の迫力、ホルンのアクセント、管楽器全般の主張はもっとあってもいいかもしれません。

結果、墨絵のような印象になりますが、全体を俯瞰してみると、特定の楽章が突出することのなくコンパクトですっきり端正。楷書体の造形美を感じる演奏でもあります。

話は変わりますが、いやぁ~寒い。昨日は今シーズ一番の-10.9度まで冷えました。一体どうなってんだぁ???。

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ジュリーニ/LAP ベートーヴェン 交響曲第5番

聴いている音楽
02 /24 2016
  

もうすぐ3月だというのに寒くて吹雪の日が続いています。ただいまの気温-7.1度、積雪はまた増えて68cmに。

この天候の影響でしょうか、昨日は新千歳で重大インシデントがありました。はじめて見ましたよ飛行機から降りる滑り台みたいなやつを。ちゃんと機能していて安心しましたけど・・・。自分が乗ってなくてよかった。

さてさて、音楽の方はカルロ・マリア・ジュリーニがロサンジェルス・フィルハーモニックの音楽監督時代の録音(グラモフォン・1981年)を楽しんでおりました。

久しぶりに聴きましたが、この第5はいいです。第一に緊密すぎる息苦しさがない、明るくのびのびとして、苦悩から歓喜へという押しつけがましさがない。

私はジュリーニ氏らしさを第4楽章で最も感じます。冒頭のトランペットとそれに続く弦楽の上昇音型、ホルンの雄大な吹奏・・・、音楽する喜びのようなものが伝わってきます。ときおりゆったりとしたテンポをさらに落としたり、レガート過ぎるなあと感じる部分も個性が出ていますね。

第5の終楽章って正直飽きるのですが、この演奏はいけます。ワンフレーズ、ワンフレーズを隅々まで歌いぬいています。

「カリフォルニアの陽光の下に引っ張り出されたベートーヴェン」という感じがして好きです。

札響第586回定期 ポンマー指揮「ツァラトゥストラはかく語りき」ほか

コンサート(札響)
02 /20 2016


いつもより少し遅れてkitaraに到着。すぐにロビーコンサートが始まりました。今回はハイドンの「ひばり」から第1,4楽章です。晴れて気温が4度まで上がった土曜のマチネにぴったりですね。心浮き立つものがあります。

■ 札幌交響楽団第586回定期演奏会(昼公演)

 J.シュトラウス2世 皇帝円舞曲
 ラウタヴァーラ 交響曲第3番
 R.シュトラウス 交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」

 指揮:マックス・ポンマー(首席指揮者)

 2016年2月20日(土)14:00~
 札幌コンサートホールkitara


皇帝円舞曲。冒頭の行進曲風のリズムから最初の高貴なワルツの主題が奏でられるところ。このあたりのワクワク感が好きですね。美しい弦を主体としたいい演奏でした。遅れてきたニューイヤーという気分になりました^^

次はラウタヴァーラ(フィンランド・1928~)が1957年に作った交響曲第3番。4楽章形式の流れるような旋律の多い聴きやすい曲でした。管楽器に難しそうなソロが随所にあったのと、曲の終わりが冒頭の回帰のようになっていたのが印象的でした。ポンマーさんは作曲者と親交があるようです。もっと作品を紹介したいとプログラムのコラムで意欲を見せておられました。

後半はツァラ。ステージには団員さんがびっしり。弦は第1、第2ヴァイオリンともに16人という変則的な編成。管も多いです。フルート3、ピッコロ1、オーボエ3、イングリッシュホルン1、クラリネット2、Esクラリネット1、バスクラリネット1、ファゴット3、コントラファゴット1、ホルン7、トランペット4、トロンボーン3、テューバ1。それに打楽器、ハープ2、パイプオルガンと、まあ壮観です。

こういう曲は断然生に限ります!。パイプオルガンはホールと一体となった楽器と言いますが、「序奏」の最後や「病より癒えゆく者」でのオルガンを伴うトゥッティは地響きのように体に振動が伝わります。

ポンマーさんの作る音楽は迫力はあっても刺々しくならない感じでした。ところどころ粘っこい表現も。オーケストラの方もコンサートマスターの大平さんやトランペットをはじめとする管のソロも素晴らしかったですね。弦は第1、2ヴァイオリンの中でさらにパートに分かれて演奏する部分があって、そうした多重奏の部分で美しく精緻な札響の弦のアンサンブルが堪能できました。

今回は曲が終わった後、余韻を味わうかのように少し間があってから暖かな拍手が沸き起こりました。それがじわじわ盛り上がりブラヴォーも多数かかっていました。

ポンマーさん非常に満足気でしたね^^。そういう姿を見るとこちらも嬉しい気持ちになります。

ラプソディ・イン・ホルンⅢ

聴いている音楽
02 /18 2016
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ごくごくたまに新譜も買います。N響首席ホルン奏者、福川伸陽(ふくかわ・のぶあき)さんのアルバムです。

う~ん、これいい!。すごくいいです!。自分の日本人ホルンの奏者への考え方を改めさせられましたねぇ。


■ ラプソディ・イン・ホルンⅢ

1.川島素晴 ラプソディ・イン・ホルン ~ホルン吹きの愉快ないたずら~
2.ラフマニノフ ヴォカリーズ
3.ラフマニノフ チェロ・ソナタより第3楽章
4.ファリャ スペイン舞曲第1番
5.マーラー 原光(交響曲第2番「復活」第4楽章)
6.ブラームス インテルメッツォOp.118-2
7.鈴木優人 モーツァルティアーナ ~モーツァルトの主題によるホルンとピアノのためのしりとりヴァリエーション~
8.フォーレ シシリエンヌ
9.ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ
10.カサド 愛の言葉
11.ドビュッシー 美しき夕暮れ
12.プーランク 愛の小径
13.ローゼンブラット カルメン幻想曲
14.プリマ シング・シング・シング *

ホルン:福川伸陽 ピアノ:三浦友理枝
福川伸陽with東京ホルンサウンドほか

(キングレコード・2015年録音)


圧倒的な技巧を見せつけられる4,13、抒情的な2,3,8,9、とりわけロマンティックな音楽に浸れる10,11,12。N響のホルンメンバーらも加わってバリバリ全開の14。メロディ、ハーモニー、リズムとオーケストラの中でも色々な役割を担うホルンの多彩さを味わえる一枚ですね。

そしてこのアルバムの白眉は1と7。

1はティルの冒頭の主題から始まって、英雄の生涯、英雄、運命第3楽章、新世界より、グレイト、ブラ1終楽章、ブラ3第3楽章、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番冒頭、ボレロ、木星・・・とオーケストラ曲の活躍場面が現れては消えを繰り返しつつ盛り上がっていき・・・・最後は田園のラストでおしゃれに終わります。

7はモーツァルトのホルン協奏曲第1番第1楽章の主題を作曲家のスペルで「しりとり」していくというものです。モーツァルト(T)→チャイコフスキー(Y)→イザイ(E)→エルガー(R)→ラフマニノフ(F)→フォーレ(E)・・・という具合に第16変奏まで約11分半の曲。

実に巧みな変奏に感心してしまいます。それと第9変奏<能>(noh)では、マウスピースを手のひらで叩いたり、楽器、譜面台を叩いて音を出したり・・・・まったく飽きが来ません!。これは面白い!。

最後にもう一言。ブラームスのインテルメッツォ。これは14曲の中で他を圧倒する深みを感じる曲と演奏だったことも記しておきましょう。

カラヤン シュトラウスコンサート

聴いている音楽
02 /17 2016
今日は休暇をいただき家でのんびり。雪景色を見ながらワルツ、ポルカを楽しんでおりました。

図書館で借りてきたカラヤン/BPOのディスクは西ドイツ盤。収録曲は以下のとおりで国内盤と少し違うでしょうか。シュトラウス2世の曲ばかり7曲です。

1.皇帝円舞曲
2.トリッチ・トラッチ・ポルカ
3.南国のばら
4.「ジプシー男爵」序曲
5.アンネン・ポルカ
6.酒、女、歌
7.ポルカ「狩り」

どの曲もゴージャスで聴きごたえたっぷり。さすが堂に入った演奏の「皇帝円舞曲」は今月の札響定期のプログラムの一曲。ポンマーさんがどんな演奏を披露してくれるか楽しみでもあります。

「アンネン・ポルカ」は後年、ニューイヤーでも披露していますが、それよりは若干テンポが速いようです。

ポルカ言えば「トリッチ・トラッチ・ポルカ」。クライバーのような目の覚めるように鮮やで、眼前の景色を一変させていくような演奏とは違う重みがあります。「狩り」もしかりですね。

カラヤンにあっているなあと感じたのは「南国のばら」と「ジプシー男爵」序曲。前者の陶酔的な響き、後者の弦が唸るようなシンフォニックな演奏はとてもいいですね。

札幌、今日は大雪ではないですが、朝から雪が降ったり止んだり・・・・。ただいまの気温-4.3度、積雪43cm。

金聖響/神奈川フィル マーラー 交響曲第10番

聴いている音楽
02 /13 2016
   

土曜なのに午前中は会議でした。ふぅ。

そして雪まつりの終わりを待っていたかのようにぐんと気温が上がって帰宅時には8度超え。道路が洪水状態・・・。明日、日曜日は9度かと思ったら月曜からは3日連続真冬日の予報が出ています。やれやれ。

さて、最近聴いている音楽は金聖響指揮、神奈川フィルによるマーラーの交響曲第10番嬰ヘ長調。デリック・クック補筆完成版です。2013年2月14,15日の横浜みなとみらいホールでのライヴ録音。

マーラーの第10はまだまだ自分の中でも未知の部分が多いですね。勉強中といった感じです。

なのにブログにわざわざ書くのは、神奈川フィルさんがなかなかいい音出しているからです。各パートは安定していますし、何よりオケ全体が響くときのサウンドが綺麗です。金聖響さんはしつこさはないですが、特に第5楽章で見せるスケールの大きな演奏は素晴らしいと感じました。ラスト7~8分は感動的でもあります。

みなとみらいホールの録音もいいですよ。バスクラリネットのピアニッシモなんかも自然でクリアに録音されています。いいディスクだと思います。

チケット購入

音楽
02 /11 2016


まだまだ先ですがスラットキン/フランス国立リヨン管の札幌公演のチケットを購入しました。

フランスのオケを聴くのはプレートル/パリ管以来ですね。フランス物の王道プログラム、楽しみです。

N響にも客演しているスラットキンさんはアメリカ音楽界の重鎮・巨匠なんでしょうけど、これまで就任してきたポストをざっと見渡すと何ともビミョーな感想をもってしまいます。CDを聴いてもイマイチ印象に残らない感じで・・・(笑)。

さて、実演に接してみたら何か違う印象になるでしょうか。

というか自分は札幌にいるのかな??。考えずに買ってしまった(笑)。

オルガン ウィンターコンサートを聴く

コンサート(その他)
02 /07 2016
娘と一緒にワンコイン、1時間のコンサートに行ってきました。

会場に着いてびっくり。全席自由なのもあって開場前から長蛇の列。チケットは完売だそうで、当日券目当てで来た人が残念そうに帰る姿も。盛況なことは何よりなのですが。


■ オルガン ウィンターコンサート

1.クラーク トランペット・ヴォランタリー
2.J.S.バッハ ピエス・ドルグ BWV572
3.シューベルト アヴェ・マリア
4.J.S.バッハ トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
5.ダマーズ トランペットとオルガンのための3つの無言の祈り
6.アラン 間奏曲
7.ヘンデル 組曲ニ長調

オルガン:ジョン・ウォルトハウゼン
トランペット:福田善亮(札響首席奏者) *1,3,5,7

2016年2月7日(日)15:00~
札幌コンサートホールkitara



席は2階のオルガンの近くにしてみました。オルガニストの指や足の動き、福田さんの息継ぎの音なんかも臨場感豊かに味わえました。

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さて、ウォルトハウゼンさんは1991年ニューヨーク生まれの第17代のkitara専属オルガニスト。パリで研鑽を積まれた後、古楽の研究もなされているようです。国際的なオルガンコンクールで複数回1位を獲得という実力派ですね。

トッカータとフーガは、荒々しさを感じさせるぐらい勢いのある即興的な演奏に思えました。

とはいってもやはり今回はトランペットとのコラボが魅力です。オルガンとトランペットはよくあいますね。素晴らしい音色がホールに響き渡ります。

ピッコロを使ったクラークやヘンデルの華麗で祝祭的な響きよりは、B♭管を使ったアヴェ・マリアやダマーズの穏やかで抒情を湛えた演奏の方に心惹かれるものがありました。

演奏の終わりにはお二人のご挨拶がありました。1月の終わりに松本市でこのデュオでリサイタルを行ったとのこと。新千歳と松本の間には直行便もあるようで、是非、夏の羊ケ丘展望台で羊を見ながらジンギスカンを!と話されてきたとのことです。そして、この話のテーマ曲だというJ.S.バッハの「羊は安らかに草を食み」がアンコールで演奏されコンサートはお開きになりました。

バッティストーニ/東京フィル レスピーギ ローマ三部作

聴いている音楽
02 /06 2016
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アンドレア・バッティストーニ指揮、東京フィルハーモニー交響楽団の演奏でレスピーギのローマ三部作を聴いて見ました。2013年5月のサントリーホールでのライヴ録音です。

バッティストーニさんは1987年生まれのイタリアの俊英で、東京フィルでは首席客演指揮者に就任しているようです。初めて聴いて見たのですが、う~ん素晴らしいですね!

収録順に「祭」、「噴水」、「松」となっていますが、「祭」から度肝を抜かれました。主顕祭(本ディスクでは公現祭)のラストの向けての高速テンポは圧巻。こんなのライヴで聴いたら・・・すごいです!。十月祭でのホルンセクションの気持ちいいぐらいの鳴りっぷりも光ります。

「噴水」は終曲の黄昏のメディチ荘の噴水が好きなんですけど、とてもいい演奏で幸せな気持ちになりました。そして終わった後のしっかり余韻を味わってからの温かな拍手に東京の聴衆の成熟ぶりを感じました。札幌では最近フライングが横行しているので(笑)。

「松」はカタコンベ近くの松でのトランペット、ジャニコロの松でのクラリネット、アッピア街道の松でのイングリッシュホルンの各ソロが好演。そしてアッピア街道ラストでの圧倒的な迫力!!。東京フィルは金管群がいいとは聞いていましたが、確かに納得です。

ライナーノーツにはバッティストーニさんが「イタリアの民謡のリズムはこう」、「もっとスフォルツァンドで」と的確に指示していったとあります。東京フィルと共同して生み出した詩情、生気、色彩感溢れるレスピーギ演奏、しっかり堪能させていただきました。

東京フィルを聴いたのは新国立劇場のピットだけで、コンサートは聴いたことがありません。バッティストーニさんも今後注目していこうと思った次第です。

ライスター&アマデウスQ. ブラームス クラリネット五重奏曲ロ短調

聴いている音楽
02 /06 2016
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最近は職場で2人も病人が発生し人手不足。いやはやとにかく忙しい。帰宅時間もどんどん遅くなり・・・。

そんなすさんだ気持ちになりがちな最近は、同調作用か親和性の高さからかブラームスを聴いておりました。

クラリネット五重奏曲はブラームスが最晩年に書いた傑作中の傑作なのですが、ライスター&アマデウスQ.のコンビも曲調にぴったりの名演かと思っております。

ライスター氏の落ち着いたやや暗めの音色、深く太い低音、極上のピアニッシモ、アマデウスQ.の内声部を大事にする演奏により、曲の一つ一つのフレーズがしっくり心に響いてきますね。第1楽章なんかでぐっとテンポを落として沈鬱な表情を見せるところはこの盤の最大の魅力に感じました。

カップリングはベルリン・フィルハーモニーゾリスデンとのモーツァルトの五重奏ですが、終楽章の愉悦感よりはじっくりとした進行を聴いて、これはドイツ的なモーツァルトだなあなんて感じておりました。

上の写真は今週あった道内出張の際にJRの車窓から撮ったもの。晴れて気持ちいい日でした。