チョン/RCO プロコフィエフ 組曲「ロメオとジュリエット」抜粋

聴いている音楽
12 /25 2015


90年代のチョン・ミュンフンは勢いがありましたね。日本では東京フィルと縁が深い指揮者です。

で、聴いて見ました。3つの組曲から15曲の抜粋盤です。オケがコンセルトヘボウ管というのが面白いですね。DG・1993年の録音です。

このディスクでは「ロメオとジュリエット」と「別れの前のロメオとジュリエット」が断然気に入りました。特に後者のホールの響きと相まったホルンをはじめとした深くてまろやかな音色。素晴らしいと感じました!。「ジュリエットの墓の前のロメオ」もいいですね。彼の持ち味の鋭くて鋼のような響きが味わえます。

一方、「モンタギュー家とキャピュレット家」は、バスドラムと低弦がもっと効いている方が好みかなと感じました。「タイボルトの死」も同様でどことなく腰が軽いような印象を受けました。まあ、好みの問題だんですけどねっ。

スポンサーサイト

kitaraのクリスマスを聴く

コンサート
12 /24 2015
DSC_1476201512232049.jpg
■ kitaraのクリスマス
 
 ドヴォルザーク スラブ舞曲第1番
 ドヴォルザーク チェロ協奏曲
 チャイコフスキー 幻想序曲「ロメオとジュリエット」
 ハチャトゥリアン 組曲「仮面舞踏会」より
 アンダーソン そりすべり
 アンダーソン クリスマス・フェスティバル

 指揮:広上淳一  チェロ:宮田大
 札幌交響楽団

 2015年12月23日(水)15:00~
 札幌コンサートホールkitara

ホール内もクリスマスの飾り付けがされ、チャイコフスキー以下は照明やミラーボールも使用した中での演奏会。まあ季節のお祭りですね。ほぼ満席でした。

ざっくり感想を。宮田さんのチェロは弱音がすごく美しくて、そして第3楽章はパッションもあってすごく良かった!。アンコールはバッハの無伴奏の1番のプレリュードをやってくれました!。

「ロメオとジュリエット」。これは繊細でロマンティックな部分から力強い部分まで集中力を切らさない、なかなか本格的で聴きごたえたっぷりの演奏でした。あとは「そりすべり」。こっちの方は体が自然に動きそうになるくらいスカッと楽しい音楽です。

広上さんは相変わらずバンザ~イみたいな指揮ぶり、飛び跳ねたり・・・。仮面舞踏会ではほとんど踊っていました(笑)。それから、アンコールの「きよしこのよる」では、「お客さんも歌ってください、私はこれで参戦します」と鍵盤ハーモニカを掲げると笑いが。。。

ハイティンク/BSO ブラームス 交響曲第1番

聴いている音楽
12 /23 2015
12月は飲み会が多い。月末までで6回か・・・。あぁ、胃腸が変になりそう。。。

という日々ですが、音楽の方はブラームスです。ベルナルト・ハイティンクがボストン交響楽団を指揮した交響曲第1番ハ短調を聴いていました。(PHILIPS・1994年録音)

DSC_1469201512222117.jpg

メジャー・レーベルがアメリカの楽団でブラームス交響曲全集を録音する、う~ん、もうないかもですね。時代が変わりました。

というわけで20年前の録音です。当時はカラヤン、バーンスタインは既に他界してはいるものの録音も花盛りで、あれもこれも聴いて見たかったのですが、なかなかそうはいかず、というわけで今楽しんでいるわけです。

ボストン響のブラームス。第1楽章は序奏、主部ともに重心が低く、厚みのある弦、オケ全体とよくなじむティンパニ、金管による力強い演奏。すごくいいと思います。第2楽章もますます好調で、終わり近くのホルンとヴァイオリンの絡みも最高の音ですね!。

終楽章のホルンは胸すくような朗々とスケール大きな吹奏。最後の盛り上がりに向けてはどちらかというとインテンポで進んでいきますが、個人的には少し見得を切るような”ため”のような感じがあってもいいかなと思いました。

ポンマー/札響 メンデルスゾーン 交響曲第2番「讃歌」

聴いている音楽
12 /21 2015


先日の定期の会場で購入した7月定期ライブ録音。最近はこれを聴いていました。感想は記事にしたので省略して、一言、録音で聴いても素晴らしい演奏!。第2部第8曲「さあ、感謝しましょう」の美しいコラールを聴いているとクリスマス気分も盛り上がってきます。

「讃歌」はポンマーさんの出身地である「ライプツィヒ1000年祭」を祝う意味を込めて就任記念演奏会に選ばれましたが、このコンサートの当日、偶然にも本場ライプツィヒではシャイー指揮、ゲヴァントハウス管により同曲が野外公演されたことがプログラムに掲載されていたことを思い出しました。

札響の第9(ポンマー指揮)

コンサート
12 /20 2015
最高気温0.8度と真冬日一歩手前の土曜日、「札響の第9」を聴いてきました。

■ 札響の第9(1日目)
 
 新実徳英 古代歌謡-荒ぶる神・鎮める神 *
 ベートーヴェン 交響曲第9番ニ短調「合唱付き」

 指揮:マックス・ポンマー(札響首席指揮者)
 札幌交響楽団

 尺八 田嶋直士 *
 ソプラノ 市原愛
 メゾソプラノ 小泉詠子
 テノール 小貫岩夫
 バリトン 甲斐 栄次郎

 札響合唱団
 札幌アカデミー合唱団
 札幌放送合唱団
 札幌大谷大学芸術学部音楽科合唱団

 合唱指揮 長内勲

 2015年12月19日(土)14:00~
 札幌コンサートホールkitara


任期中、現代音楽や知られていない曲を取り上げていくと仰っているポンマーさんが今年の第9のカップリングに選んだのは、荒ぶる神・鎮める神。日独友好150周年記念で2011年にポンマーさんの指揮でハンブルグで初演された曲です。

「ソプラノ、尺八、打楽器、チェレスタ、弦楽オーケストラのための」という副題がついた10分ほどの曲。ソプラノのテキストは長野県遠山郷の神事で歌われる詞と古事記による詞だそうです。12月の定期のプログラムにポンマーさんがこの曲について「日本固有の禅の心が・・・」と書かれていましたが、ちょっと違うでしょうか??

プログラムには大震災の記憶が生々しい中、作曲されたとあります。チンプンカンプンのゲンダイオンガクではありませんが、正直この手の曲は一度聞いたぐらいではピンと来ませんでした(笑)。日本語のせいかもしれませんが歌詞も良く聞き取れません。ポンマーさんの機械のように正確な指揮ぶりが印象的でした。

第9の方は、一言でいうと、奇をてらうことのないオーソドックスなスタイル。ポンマーさんの指揮は拍節を大きく振り分けるおおらかな感じで、それによってオーケストラや合唱から伸びやかな演奏を引き出していたように感じました!。合唱は聴いた席の違いもあるのでしょうが、昨年より迫力があるように感じました。ただ、テノール独唱はもう少し声量豊かなのが好みでしたねぇ・・・。

今回は定期の時とは違う3階席で聴いてみましたが、ステージが遠くてしっくりきません。これならP席の方がいいかも。指揮者も団員さんもよく見えますし。

札響第584回定期 ブルックナー「ロマンティック」

コンサート
12 /13 2015
■ 札幌交響楽団 第584回定期演奏会(夜公演)

 ベートーヴェン ピアノ協奏曲第4番
 ブルックナー 交響曲第4番「ロマンティック」

 指揮:マックス・ポンマー(札響首席指揮者)
 ピアノ:ゲルハルト・オピッツ

 2015年12月11日(金)19:00~
 札幌コンサートホールkitara

ロビーコンサートは、季節にあわせてクリスマスソングでした。トロンボーン四重奏による「もろびとこぞりて」、弦楽四重奏による「まきびとひつじを」、全体で「きよしこの夜」の3曲です。トロンボーンの柔らかい音色、ハーモニー、うん、いいですね!。

さて前半はベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番。生では初めて聴きます。12型2管編成。コンマスは大平まゆみさんです。ドイツ音楽界の重鎮二人がステージ上にいるだけで重みがぐっと増しますね。オピッツさんの美しく、そして深い響きを湛えたピアノの音色がホールに満ちて音楽が始まります。オピッツさん上手いです!。全楽章良かったのですが、特に第2楽章に感銘を受けました。こんなに素晴らしい音楽だったのですね、この楽章・・・。この曲、少し退屈で実はあまり好きではなかったのですが認識を改めました。これも生演奏に接するいい面です。

アンコールはブラームスの「幻想曲集OP.116-4間奏曲」が演奏されましたが、これまた何というんでしょうかね、呼吸感とでもいうのでしょうか、音楽が大きな弧を描くような見事な演奏でした。

休憩後の後半は、ブルックナーの「ロマンティック」。弦は16型に拡大。1番ホルンが鬼門の難曲です。この日のトップは副首席の若手、山田さんでした。2回ほどわずかに音をはずしていましたが、第3楽章以外はソロばかりといっても過言ではない中、キズにもならない程度と思いました。

ポンマーさんの表現としては、だれることのないテンポを基調としつつ、特に第4楽章で部分的にぐっとテンポを落としたりするところも。金管は重く吹き続けさせるのではなく、頭だけ強くしてすっと抜くようにして、ふわっとした響きを目指しているように思えました。ただ願わくばトゥッティの時はもう少し濁りのないサウンドが聴きたかったです。

終演後は、この日会場で先行発売された7月定期のライブ録音のCD(ポンマーさん指揮のメンデルスゾーン「讃歌」)のサイン会がありました。もちろん購入し、サインをいただきました。
DSC_1426201512120821.jpg

それから、そうそう、この日は会場で知人にばったり会い、話が尽きないので、そのまま焼き鳥屋で音楽談義になだれ込み、家に帰ったのは日付が変わってからでした(笑)。

尾高/札響 エルガー 交響曲第1番

聴いている音楽
12 /11 2015
尾高さんが札響音楽監督時代に録音したエルガーの交響曲第1番を聴いていました。2012年11月の定期演奏会のライヴ録音です。

お得意の英国物だけあって、どこをとっても自信に満ちた演奏です。

第1楽章の主部、激しさはないけど一歩一歩踏みしめるような彫の深い表情づけが魅力になっているように思います。悲しげな第2主題を経て、この楽章の一番の盛り上がりどころは、トランペットが全オーケストラを破って伸びやかな吹奏を聴かせてくれる部分は特に素晴らしいと感じました。

第2楽章も意外ですが重厚さを感じさせる演奏。第3楽章はホント美しい音楽ですね。高貴で儚い・・・。札響は厚みというか豊かさでは一歩譲りますが、弦も管も美しい音で好演。

終楽章は、音楽が混乱せず交通整理が行き届いた進行で、ラストで第1楽章冒頭の主題が回帰する高揚感がなかなかよかったです。最後の和音も素晴らしく感動的でした。第1楽章もそうですがヴァイオリンセクションの高音での速いパッセージは素晴らしいアンサンブルですね。

ところで日本のオケでエルガーの録音ってそうは出ないかも。いいディスクで愛聴盤になりそうです。

カラヤンのマーラー 交響曲第5番

聴いている音楽
12 /07 2015
カラヤンのマーラー。第4番に引き続き第5番を聴いて見ました。DGの1973年の録音。

第4よりいい感じです。低弦を効かせた音のつくりは”ドイツ音楽”としてのマーラーという雰囲気ですが、ゴージャスかつ豊潤でオーケストラ音楽の楽しさを満喫できました。すべてをなぎ倒して進行するような威力・破壊力も十分です(笑)。

特に第2楽章や第5楽章でのクライマックスのものすごい粘着力を伴ったスケール感や、圧倒的な音の洪水に身を浸すことのできるアダージェットはカラヤンならではかなと感じました。

あとは第6、大地の歌、第9。せっかくだから作曲順に聴いていきたいと思います。

広上/京響 R.シュトラウス 歌劇「ばらの騎士」組曲

聴いている音楽
12 /06 2015
DSC03619201512051310.jpg

先週聴いていた音楽はこちら。

広上淳一さんが京都市交響楽団を指揮した2012年7月の第559回定期の「名曲ライブシリーズ3」というディスクの中からR.シュトラウスの歌劇「ばらの騎士」組曲です。

いやぁ、これにはたまげた!。びっくりした!。今年、というか近年最も衝撃を受けたディスクかも・・・。

極端といっていいほど長いアウフタクト。まるでジュリーニのようなゆっくりとしたテンポで築き上げられるクライマックス・・・。スケール感と陶酔的な響きで頭がクラクラきます。音楽評論家の許光俊氏は「17分過ぎから信じがたい領域に入る」、「ニルヴァーナの至福」なんて言葉を使って評しています。

京響さんもお見事。さすが都会のオーケストラは上手いですねぇ。甘さたっぷりで艶やかなヴァイオリンをはじめとした弦楽器と、この曲の要のホルンの朗々と豊かな響きは特に秀逸に感じました。

自分の中での広上さんへの信頼というか期待がぐんと増した、そんなディスクでした。