ガーディナー/リヨン歌劇場管のシューベルト 「未完成」

聴いている音楽
08 /30 2015


先週は飲み会3回、後半は研修でまともに業務もできず。といって誰もその代わりをやってもくれず、なんだかバタバタな週でした。

オマケに日曜日もイベントの手伝い。せめて土曜ぐらいゆっくり音楽を聴いてやろうと思い、引っ張り出して聴いていたのは、ジョン・エリオット・ガーディナー指揮、リヨン歌劇場管弦楽団によるシューベルトの交響曲第7番ロ短調「未完成」(エラート・1987年録音)です。

なんでこのCD持っているのかわからないぐらい購入の記憶がありません(笑)。しかもこれまでまともに聴いてもいませんでした・・・。

ライナーノーツを見ますとガーディナーさん83年から89年までリヨン歌劇場の監督をされていたのですね。う~ん、全く記憶にありませんねぇ。

さて「未完成」。「古楽による演奏スタイルをモダン楽器のオケで」というものですが、録音されたのが1987年ということで、このタイプの先駆け的な感じになるのでしょうか。

ヴィブラートは終始控えめ、各楽器の個性は抑えられ、トゥッティは力みがありません。サクサクもたれない進行の中に水墨画のような淡い詠嘆が感じられました。なかなか面白い演奏だと思います。

もう9月ですね・・・。朝は16~18度ぐらいまで下がるようになって肌寒さも感じます。

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Eテレで「鈴木雅明/BCJのバッハ ロ短調ミサ」を観る

聴いている音楽
08 /25 2015
日曜の夜、Eテレで鈴木雅明指揮のバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)のコンサートの模様が放送され、バッハのミサ曲ロ短調を聴きました。といっても一部ですが・・・(汗)

初めだけちょこっと見て、自室に引っ込もうと思いましたが、キリエとグローリアを聴きとおしてしまった。というかソファから立てなかった。素晴らしくて!。

バロック・トランペットのジャン=フランソワ・マドゥフさんはグローリアの1曲目「いと高き処にて神に栄光あらんことを」では少し不安定な部分もあったように思えました。でもこの人の力量はすごいですよ。昨年末のメサイアでは完ぺきでしたから。観ることができて嬉しい!!!。

それから、7月の札響定期、メンデルスゾーン「讃歌」でも素晴らしい歌声を披露してくれたテナーの櫻田亮さん、ソプラノとの二重唱「主なる神」も良かったし、カウンターテナーのロビン・ブレイズさんが歌う「父の右に座し給う者よ」もすごい、すごい!。

キリエの1曲目「主よ、憐れみたまえ」や、グローリアの2曲目「地には善意の人に平和あらんことを」でのコーラス精緻さ。

こうやって書いてみると自分の語彙力のなさに情けなくさえなりますが、とにかく素晴らしい音楽家集団だと思います。BCJは。

そしてロ短調ミサ、やっぱり好きですね。うん、マタイよりやっぱりいいなぁ。

セルのベートーヴェン 「エグモント」序曲

聴いている音楽
08 /24 2015


月末にN響札幌公演があります。エグモント序曲、ピアノ協奏曲第3番、第5交響曲という王道プログラム。

そんなわけで久しぶりにエグモントを聴きなおしてみました。ジョージ・セル指揮、クリーヴランド管弦楽団による演奏。1966年の録音です。

セルらしい演奏ですね。厚みはあるけど切れ味の良い弦楽器、ホルンをはじめ硬質でスタッカート気味に奏される金管。曲のどこをとっても力がみなぎっている、そんな印象を受けます。うん、いいですね!。

日曜の朝、ラジオをかけたら地元FMのクラシック番組でセルの演奏で「指輪」のハイライトが流れていて、こちらもまたいいなあと思った次第。

写真の絵はがきは、パウル・クレーの「橋の傍らの三軒の家」。友人からのお土産です。

ブロムシュテット/ゲヴァントハウス管のライヴ ニールセン&ベートーヴェンの第5

聴いている音楽
08 /22 2015
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ヘルベルト・ブロムシュテットさんのライプツィヒゲヴァントハウス管弦楽団のカペルマイスター時代のライヴ録音を聴いていました。

2000年5月の演奏会のもので、プログラムはニールセンとベートーヴェンの第5交響曲というしゃれた組み合わせです。

ニールセンは、第2楽章を聴いて特にそう思ったのですが、サンフランシスコ時代よりテンポが遅くなり、響きもふくよかになった感じがします。上手いですねゲヴァントハウス管。

あまりメジャーではないですが、この曲の第1楽章はすごい傑作だと思うんですよね。ファゴット?による印象的な冒頭、大活躍のスネアドラムとクラリネット、アダージョの一瞬の平和、再度の盛り上がりとその後のクラリネットの長くわびしい吹奏、遠くへ消えゆくスネアドラム・・・。

ベートーヴェンは、中庸なテンポのオーソドックスな演奏スタイルだと思います。第1楽章はホルン、オーボエ、クラリネットなど管楽器は控えめで、弦楽器を中心とした演奏は地味な印象もありますが、第2楽章以降はそうでもないですね。ライヴでのってきたとい感じでしょうか。いずれにせよ、流行りのスタイルとは違って安心感のある演奏かと思います。

ちなみに本ディスクは演奏後の拍手も収録されていますが、欧州の聴衆の拍手は穏やかで温かみがありますね。

尾高/札響のブルックナー 交響曲第7番

聴いている音楽(札響)
08 /19 2015
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北海道はちらほら朝晩は20度ぐらいまで下がるようになりました。夜は虫たちの声に誘われて眠りにつく、そんな日々です。

そんな最近の音楽鑑賞は尾高さんのブルックナーです。2013年5月の定期演奏会の録音ですね。ちょうど単身赴任中で聴いていない演奏会です。

■ ブルックナー
  交響曲第7番 ホ長調 (ハース版)

  指揮:尾高忠明
  札幌交響楽団

  (fontec・2013年ライヴ録音)

札響のブルックナー録音というのは初めてのような気がします。

尾高さんの演奏は全体的にゆったりと歌い、トゥッティは力強く、しかし、決して金管だけが突出することのないバランス重視のブルックナー演奏かと思います。

弦楽器の美しさ、細かいところのアンサンブルなどもとてもいいと思いましたが、第1楽章のコーダや第2楽章のクライマックスは少し響きが雑然とした印象を受けたのは少々残念な気がしました。第2楽章のクライマックスはハース版ですがティンパニのみ入れているようです。個人的には無い方が好きですが。

第3楽章トリオの弦やオーボエ、トランペットの美しさもよかったですね。第4楽章では第3主題のよくブレンドされたサウンドが印象に残りました。ゆったり目の荘重な進行で、切れのいい第1主題、優美な第2主題との対比が際立ちます。第3主題の後の静かな部分でのホルンも好演。

ライナーノーツによると尾高さん後期ロマン派が好きで、中でもブルックナーが一番好きとのことです。マーラー指揮者のイメージをもっていたので意外でした。その尾高さん10月の定期でブルックナーの9番を振ってくれるので、今から楽しみです。

由比ヶ浜の読み方は

雑記
08 /09 2015


家族の運転で親類宅への弔問の帰りに車窓から撮った鎌倉市の由比ヶ浜。

素晴らしい夏空です!。そして田舎者には眩しく感じられる湘南の海!。

運転しなくていいので思い切り景色を楽しむことができました。しかも道中は私に気を遣って、色々と解説してくれます。

そこで気になったのが、会話の中で何度か出てくる「ゆいがはま」 の読み方。私もサザンの歌で地名ぐらいは聞いたことがありますけど、アクセントや高低なく「ゆいがはま」だと思っていましたが、

どうも、「いがはま」 と、「ゆ」を高く、そしてアクセントを置いて読んでいるようです。

気になって後でWikipediaで調べてみると、地元の人は、「いがはま」と読むと記されているではありませんか。なるほど合点がいきました。


それにしても、本州はどこもそうだと思うのですが、鎌倉は道が狭いですね。そして教科書で習ったとおり海と三方を山で囲まれた要害です。北条氏を滅ぼした新田義貞は、写真左端のさらにずっと先、稲村ケ崎を突破して鎌倉に攻め込んだのですね。

フェスタ サマーミューザKAWASAKI 2015 大野&都響のショスタコーヴィチ 交響曲第5番ほか

コンサート(国内オケ)
08 /08 2015


所用で本州の親類宅に行ったついでに、フェスタ サマーミューザKAWASAKI 2015から1公演聴きに行ってきました。

毎年7月下旬から8月上旬にかけて、ミューザ川崎シンフォニーホールを中心に行われる音楽祭ですが、11回目の今年は首都圏の10のプロオーケストラほかによる約20公演が低廉な料金で聴くことができるほか、公開リハーサルなどの催しも行われるようです。

■ フェスタ サマーミュザKAWASAKI 2015
  
  プロコフィエフ バレエ音楽「シンデレラ」組曲第1番 作品107
  ショスタコーヴィチ 交響曲第5番 ニ短調 作品47 「革命」

  指揮:大野 和士
  東京都交響楽団

  2015年8月5日(水)19:00~
  ミューザ川崎シンフォニーホール

今春から都響の音楽監督に就任された大野さんを聴くのは初めてです。ミューザも6,7年ぶりで、行く前からとても楽しみでした。

席は4階にしてみました。ステージの見え具合はこんな感じです。椅子に座ると足が床につきません・・・。ありゃぁ足短いなあと思っていたら、ちゃんと足置き(足かけ)が座席の下にありました。座席が高いと確かに視認性は良くなりますが、やはり長時間だと多少つらい感じがしました。

それにしてもスパイラル型の客席は独特で、かつ美しいですね。音響も良いと思います。

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さて、演奏会ですが、プロコフィエフのシンデレラも良かったのですが、ショスタコーヴィチがそれはもうすごく良かった!。

大野さんの指揮は静と動、緩と急のメリハリが効いていて、非常にドラマティックだと感じました。

第1楽章は行進曲風の動きからユニゾンでの盛り上がりもすごかったですし、その後のフルートとホルンの掛け合いも好演でした。

第2楽章は冒頭の低弦の暴力的な迫力に一瞬ぎょっとしましたし、中間部でソロヴァイオリンのあとのフルートソロに絡むハープの強調も面白かったですね。

第3楽章は弦のパートがさらに分かれて演奏されるのが実際に見て取れるのが興味深かったですし、ハープとフルートによる何とも言えない寂寥の調べもばっちり決まっていました。

第4楽章は若干早目かなと思えるテンポで始めて、激しい部分は一気呵成という感じですが、興奮しすぎて踏み外すことはなく、冷静に確実に盛り上げどころ、ツボをおさえうような指揮ぶりだと感じました。全曲の最後はバスドラムとティンパニの強打の振動がすごかったですね・・・。やっぱり盛り上がる曲はスカッとします!。

最後の一音のあとはブラボーの嵐。素晴らしい名演だと思いました!。これで2,000円。なんてお買い得なんでしょう!。

会場を後にしたのは21時頃。ライトアップが美しかったので記念に一枚。

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リードのどんな曲が演奏されていたか

音楽
08 /04 2015
夏になると無性に吹奏楽が聴きたくなるのは、コンクールの季節だからでしょう。道内も各支部の大会が行われている真っ最中です。

さて、今年2015年はアルフレッド・リード氏の没後10年にあたります。

リード氏の曲はお世話になる機会が多かったのですが、はて、自分が学生の頃、コンクールではリードの作品でどんな曲がよく演奏されたのでしょう?。

北海道の、しかも片田舎の地方大会のプログラムをパラパラと数年分見た結果、多く演奏されていた作品ベスト5はこんな感じです。

1位 オセロ
2位 アルメニアンダンスパート1、第3組曲、春の猟犬
5位 音楽祭のプレリュード

定番曲がずらりですね。毎年どこかの団体が取り上げるという感じです。ただ、その中で第3組曲だけはちょっと変わっているような・・・。この地域の特色でしょうか。末永く残っていく曲とも思えません。流行りでしょうか。ワタクシも演奏した思い出の曲で、とても良い曲なんですけどね。

その他複数団体が取り上げた曲は、ジュビラント序曲、パンチネロ、序曲インペラトリクス、法華経からの三つの啓示、小組曲となっていました。

1団体だけが取り上げた曲は、第3交響曲、ハムレットへの音楽、ロシアのクリスマス音楽となっていました。

この中で演奏したことがあるのは、オセロ、アルメニアンンダンスパート1、第3組曲だけですね。

法華経からの三つの啓示は友人が通っていた学校で自由曲に取り上げていましたが、いい曲ですね。是非演奏してみたい曲でした。

おっと、思い出話ばかり書いていたら、本日でブログが2周年でした。

ムーティのドビュッシー 「海」

聴いている音楽
08 /02 2015


リッカルド・ムーティ指揮、フィラデルフィア管弦楽団の演奏によるドビュッシーの「海」~3つの交響的スケッチ を聴いてみました(EMI・1993年録音)。

このディスクは”海”をテーマにしたアルバムになっていて、「海」のほかに、ショーソンの「愛と海の詩」、ラヴェルの「洋上の小舟」というフランス近代の作品が収められています。また、1980年から92年まで同楽団の音楽監督を務めたムーティのフランス音楽というのもめずらしいかもしれません。

さて、海ですが、ゴージャスにがんがん鳴らすのかと思いきや、そうでもない感じです。

「波の戯れ」では個々の楽器の動きを明確にしつつ、音色や微妙なニュアンスで聴かせる感じですし、「風と海との対話」の最初の盛り上がりがティンパニの一撃と低弦のピツィカートで終わった後に始まる木管のテーマをはじめ随所に、テンポをぐっと落としてのためらいがちな優美な吹奏が堪能できました。やっぱりフィラデルフィア管の個々のプレイヤーのレベルはすごいなぁと感じました。

ただ、金管を含めた全管弦楽での強奏時は、もう少し角のない透明感のあるサウンドの方が好みです。

なお、ライナーノーツには「カーマス版」を使用とあります。

さっぱりわかりませんが、第3楽章の最後の盛り上がりの直前(このディスクでは7分20秒から)、木管と弦で緊張感あふれるフレーズを演奏する部分で、多くのディスクで聴かれるトランペットの「タッタ、タタター」というのがないことだけは気づきました。

う~ん、こういう点こそ解説書にしっかり書いていただきたいものです。

クレンペラーのモーツァルト アイネ・クライネ・ナハトムジーク

聴いている音楽
08 /01 2015
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北海道は30度前後の夏らしい暑い日が続いています。

窓を全開で寝ると、明け方に薄ぼんやりとした日差しとともに、涼しくて心地よい風が家の中に入ってきます。まことに気持ちがいいです。

街では家族連れの観光客の姿が目につくようになりました。夏休みですね。外国人観光客は相変わらず多くて、先日はJRで一車輌ほとんど外国人という珍妙な場面に遭遇しました。ありゃぁ、ここは外国か・・・。その方たちは滝川で一斉に降りました。おそらく根室線に乗り換え富良野へ行くのでしょう。

さてさて、そんな最近はクレンペラーのモーツァルトを聴いていました。
1964年にニュー・フィルハーモニア管弦楽団と入れた「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」です。

買って一度聴いたきりになっていました。あまりにも鈍重な演奏に思えたものですから。

でも、今回聴きなおしてみて、そんなに悪くないなという印象を持ちました。

第2楽章「ロマンツェ アンダンテ」のテンポはかなりゆっくり目です。内声部が随分大きく演奏され、親しみやすい反面飽きもきやすい旋律が陰影を増してるように感じます。ガッシリとした響きを伴った第1楽章、第3楽章「メヌエット」、第4楽章「ロンド アレグロ」なんかも愉悦感とは程遠いですが、クレンペラーらしさ全開で良いではありませんか。

暑い盛りに軽めの音楽を!とは行きませんが、まさに頑固オヤジという感じです(笑)。