札響第577回定期 シベリウス交響曲第5,6,7番

音楽鑑賞
02 /16 2015
■札幌交響楽団第577回定期演奏会(昼公演)

シベリウス:交響曲第5番 変ホ長調 op.82
シベリウス:交響曲第6番 ニ短調 op.104
シベリウス:交響曲第7番 ハ長調 op.105

指揮:尾高忠明 (札響音楽監督)

2015年2月14日(土)14:00~
札幌コンサートホールkitara

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今シーズン最後の札響定期に行ってきました。シベリウス生誕150年記念の3年がかりの交響曲全曲演奏の最終回で、尾高さんの音楽監督としての最後の定期でもあります。

疲れるコンサートかなと心配しましたが、1曲ごとに休憩が設定されたので集中して聴けました。この日コンサートマスターは大平まゆみさん。楽器編成は弦が16型、fl(2)、ob(2)、cl(2)、fg(2)、hr(4)、tp(3)、tb(3)、ティンパニが基本で、第6番はこれにハープ(1)とバスクラリネット(1)が加わります。

演奏の方はというと・・・、第5番の冒頭のホルンとそれに続く木管楽器による美しい吹奏を聴いて、これはいい演奏会になるのではと期待が持てましたが、まさにそのとおりの大満足の演奏会でした!

尾高さんのシベリウスは一点一点をカチッと決めていくような端正で力強い演奏。5番の第1楽章後半のトゥッティは迫力があって鳥肌でしたし、6番では弦楽器が一際美しさを放っていました。3曲随所に現れる管楽器のソロも良かったです。指揮者、オケともに集中力を持続した熱演でした。

5、6、7番と続けて聴くという、まず今後もないだろう体験をしたことで色々なことを感じました。5番は管楽器が前面に出ますが、6番では弦楽器が中心に。長調の5番より短調の6番の方が明るく感じたり。そして7番は色々な楽器、旋律、明暗が融合していくような・・・。作曲手法の変化を垣間見るようで実に面白かったです。

終演後に尾高さんが退団者を紹介し、花束の贈呈がありました。フルート副首席の森さんが3月末で、打楽器首席の武藤さんが4月末で。また、この日、出演していなかったコンサートマスターの一人、伊藤亮太郎さんが3月末で退団されるようです。

そして理事長から尾高さんへ感謝の言葉と花束の贈呈も。尾高さんから簡単なスピーチがありました。「札響とは40年以上の付き合い。その間ポストをいただいたのが22年間。kitaraができてからこのオケは上手くなった。これからも振っていきたい。」・・・。私は尾高さんの功績は大きかったと思います。4月から「名誉音楽監督」に就任されますが、これからもいい演奏を聴かせていただきたいものです。


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札響第576回定期 ダフニスとクロエ第2組曲ほか

音楽鑑賞
02 /01 2015
■札幌交響楽団第576回定期演奏会(昼公演)

ブラームス:ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 *
フォーレ:組曲「ペレアスとメリザンド」
ラヴェル:「ダフニスとクロエ」第2組曲

指揮:ユベール・スダーン
ピアノ:バリー・ダグラス*

2015年1月31日(土)14:00~
札幌コンサートホールkitara

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開演前のロビーコンサートはモーツァルトのホルン五重奏 K.407 が演奏されました。普段は真剣に聴いていないのですが(失礼)、今回はホルンの響きにつられしっかり聴かせていただきました。とってもいい演奏でしたよ。

さて、本番はドイツとフランスの最もその国らしい作曲家によるプログラム。指揮は札響と8年ぶりの共演となるスダーンさん、この日のコンサートマスターは田島高宏さんでした。

1曲目ブラームスのピアノ協奏曲第2番。86年のチャイコフスキーコンクール優勝のダグラスさん、ハンサムです。そして、十指でがっちりと鍵盤を掴みシンフォニックで迫力ある演奏を披露してくれました。全体的にはオケの些細なミスもあってか今一つ心に響いてきませんでしたが、それはブラームスの協奏曲の実演でいつも感じる地味さにあるのかもしれません。

休憩後はフォーレの「ペレアスとメリザンド」。いい曲です。スダーンさんはタクトを持たず冒頭から弦を丁寧に歌いぬきます。「糸をつむぐ女」の金子亜未さんのオーボエ、「シシリエンヌ」の高橋聖純さんのフルートはホント素敵でした!特に金子さんは先週、北広島でやったモーツァルトのコンチェルトを聴き逃した分、しっかり堪能させていただきました。

ラストは「ダフニスとクロエ」第2組曲。さて、管楽器は腕の見せ所ですが、「無言劇」での前記、高橋聖純さんの長いソロ、その後のピッコロ?からアルトフルートまでの降下、「全員の踊り」でのEsクラリネットなど好演だと思いました。それだけでなく、前半のブラームスでも感じたのですが、弦がいつもより綺麗に聴こえました。スダーン・マジックでしょうか(笑) そして 「全員の踊り」での圧倒的な迫力もすごかったですね、腹にずんずん響きました。それにしても「夜明け」を聴いていたとき、しみじみ思ったのはラヴェルのオーケストレーションの素晴らしさ・・・すごい。