札響第575回定期 ショスタコーヴィチ第15番

コンサート
12 /14 2014
■ 札幌交響楽団 第575回定期演奏会

 チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
 ショスタコーヴィチ 交響曲 第15番 イ長調

 指揮:クラウス・ペーター・フロール
 ヴァイオリン:オーガスティン・ハーデリッヒ

 2014年12月13日(土)14:00~
 札幌コンサートホールkitara

前半はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。ソリストのハーデリッヒさんは、プログラムによるとドイツ人の両親のもと84年イタリア生まれ。ジュリアード音楽院で学ばれたようです。

卓越したテクニックと美しくよく響く大きな音。最弱音との対比によるダイナミックな演奏。曲の演奏効果もあって大いに会場は盛り上がりました。そして、フロールさんの指揮の力か、札響も細部まで緻密で安定し、力強さも兼ねそなえた好演。いやはや、このチャイコフスキーはとてもよかった!!。アンコールにパガニーニの24のカプリースから第24番が演奏されました。素人からすると指が一体全体どうなっているのかじっくり見てみたいですね(笑)。演奏中、コンマスの大平まゆみさんが覗き込むように見入っていたのが印象的です。

後半はショスタコーヴィチの15番。弦は16型。トランペット、トロンボーンの後ろに打楽器セクションが大勢並びます。ウィリアムテルなど色々な曲の引用と多彩な打楽器が魅力的な曲です。あらためて見ると1971年の作なんですね。

ここでも札響はすばらしい演奏を聴かせてくれました。特に前半の二つの楽章が良かったと思います。各セクションへの細かな表情づけなどフロールさんのコントロールが細部まで行き届いて雑なところが全くありません。部分的にみると、第2楽章冒頭の金管によるコラール風の動機、力強いトゥッティによる慟哭の叫び。全曲の終わり、弦楽器と打楽器で奏でられるこの世のものとは思えない不思議な音楽・・・、このあたりに感銘をうけました。

フロールさんの作る音楽は丁寧ですごくいいです。気に入りました。楽団との相性もとてもいいのではないでしょうか。是非再度の客演を期待します。

余韻に浸って会場を後にした16時すぎ、札幌は氷点下5度の寒さの中でした。

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