朝比奈/新日本フィル チャイコフスキー 「悲愴」

聴いている音楽
12 /31 2014
朝比奈・悲愴20141230

今年最後は朝比奈さん指揮、新日本フィルの演奏によるチャイコフスキーの 「悲愴」 です。

先日、お正月に読む本を借りに生涯学習センターに行った際、ふと目に留まったのがコレ。朝比奈さんのチャイコフスキーって聴いたことないかも・・・というわけでCDを借りてみました。fontec・1994年2月3日のサントリーホールでのライヴ録音のようです。

朝比奈さんはチャイコフスキーのシンフォニーの中では断然「悲愴」が素晴らしいと自著でおっしゃられていましたが、何回録音しているんでしょうか。私ファンではないので承知していないのですが・・・

演奏は濃厚で腹いっぱいのチャイコフスキーですね。遅めのテンポを基調として、部分的にさらに粘りのある表現が魅力です。第1楽章で出てくるトロンボーンは壮絶です。

ライナーノーツには朝比奈さんと金子建志さんの対談が載っていまして、その中で朝比奈さんが「第3楽章と第4楽章はできるだけ間を空けないでやった方がいい」とおっしゃられています。この日のライヴもそれに沿ってすぐ第4楽章に突入しています。そして、泣けます。

演奏時間はちなみにこんな感じです。Ⅰ:21'49" Ⅱ:8'54" Ⅲ:10'18" Ⅳ:10'52"

CDジャケットと一緒に写っているのは鉄の街・室蘭のボルト人形、「ボルタ」です。
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マゼールの 「ローマの祭り」

聴いている音楽
12 /29 2014
マゼール「祭り」20141228

週間天気予報を見ると今週はどうやら気温は高めで、先週から一転して最高気温はずっとプラスのようです。

休みに入って家の雑事以外は特にやることもないので音楽鑑賞の時間が結構とれます。

というわけで少し前に中古で買った マゼール/ピッツバーグ響のレスピーギの交響詩 「ローマの祭り」 を楽しんでいました。SONY CLASSICALで1994年の録音のようです。

「祭り」 は吹奏楽でいやというほど聴きましたが、一大スペクタクルのようなスケールの大きさが魅力で、どこをとっても楽しいことこの上ないと感じています。そして 「主顕祭」 は盛り上がりますしね。

マゼールの演奏はどことなく大らかさを感じさせる余裕のある演奏かと感じました。 「主顕祭」 の終わりは煽ることなく堂々たるテンポです。この感じはわりと気に入りました。

あと感じたのは、金管はかなりはっきり、生々しく響かせています。 「チルチェンセス」 の中間から最後にかけてや 「50年祭」 の最後の方で特にそのように思いました。

久しぶりに聴きましたが、いいですねぇ「祭り」。

札響の第9(尾高指揮)

コンサート
12 /28 2014
札響第9・20141227
2014年最後の土曜日は晴れ。午前中、家の周りの雪かきをやり、軽くシャワーで汗を流して、午後、札響の第9を聴きに出かけました。

■ 札響名曲コンサート「札響の第9」 (1日目)

 ベートーヴェン 交響曲第9番 ニ短調 op.125 「合唱付き」

 指揮:尾高忠明

 ソプラノ:横山恵子
 メゾソプラノ:金子美香
 テノール:鈴木准
 バリトン:吉川健一

 合唱:札響合唱団、札幌アカデミー合唱団、札幌放送合唱団
 合唱指揮:長内勲

 2014年12月27日(土)14:00~
 札幌コンサートホールkitara

オケの編成は弦16型、cl(2)、fl(2)、ob(2)、fg(3(うちコントラファゴット持ち替え1))、hr(4)、tp(2)、tb(3)、打楽器という感じで、合唱はざっと150人ぐらい。コンサートマスターは大平まゆみさんでした。今回席はオケの後ろP席をとりました。さすがに声楽入りの曲では少々音響に難ありですが、なにせ安い(笑)のと、扇型に広がるオケの中心、まさに要の指揮者の指示や表情などが良くわかる面もあります。

さて尾高監督最後の第9。プログラム掲載の札響との第9共演歴によると、81年の初共演以来、正指揮者として3回、客演指揮者として2回、ミュージックアドバイザー/常任指揮者として2回、音楽監督として7回の演奏を重ね、今回で通算15回目になるようです。

演奏の方はというと、男性的で逞しいベートーヴェン。シンフォニックでかっこいい演奏でした!第1ヴァイオリンがよく鳴っており、全体をリードしていたと思います。尾高さんもなんというか、いつも以上に熱く感情をぶつけている感じがしました。合唱も力強く迫力があり、尾高さんからの発音や表現の指示に鋭く反応するのが見て取れるのがよかったです。ソリストはやはり席の関係で聴こえにくい部分もありましたが、バリトンの吉川さんはとてもよかったです!第9はヴィオラに美しい旋律があったり、4番ホルンにソロがあったりと見ていて面白いですね。というわけで今年最後のコンサートでした。


ベートーヴェンの 「大フーガ」

聴いている音楽
12 /25 2014
私以外の家族がみんな風邪でダウンしておりまして、昨日は職場に事情を話し年休をいただきました。そして看病と雪かき。

24日の札幌は朝から雪。20センチ以上降ったようです。そして気温も今シーズン8日目の真冬日となりました。

看病と雪かきの合間に音楽を少し。先日図書館で借りてきたベートーヴェンの 「大フーガ」 変ロ長調 作品133 のCDをアルバン・ベルクQの演奏で聴いていました。82年の録音のようです。

大フーガは1826年の作ですから最晩年ですね。聴くのは実質初めてです。はじめ硬派で取っつきにくい印象を持ちましたが、何度も聴くうちに静と動のコントラスト、絹のように絡み合う高音、凛として研ぎ澄まされていく感覚に何とも言えない魅力を感じました。

もともと作品130の第6楽章だったということですが、これだけで15分かかりますから確かに巨大ですね。故吉田秀和氏は「超絶的な大きさをもった作品」といっていましたが納得です。

ベートーヴェンの後期の四重奏というのは奥が深いですね・・・はまる人がいるのもわかるような気がします。

youtubeの動画もABQの演奏。CDより明らかに熱い演奏に。。。

バッハ・コレギウム・ジャパン札幌公演 ヘンデル「メサイア」

コンサート
12 /23 2014
自身3度目にとなる BCJ のコンサートに行ってきました。
ちなみに過去2回はミューザ川崎で聴いたバッハのロ短調ミサと、kitaraで聴いたモーツァルトのレクィエムです。


■ バッハ・コレギウム・ジャパン札幌公演

  ヘンデル 「メサイア」 (孤児療育院版(1754))

  指揮:鈴木雅明

  ソプラノⅠ: クリステン・ウィットマー
  ソプラノⅡ: 松井亜希
  アルト(カウンターテナー): クリント・フォン・デア・リンデ
  テノール: チャールズ・ダニエルズ
  バス: ロデリック・ウィリアムズ

  2014年12月21日(日)17:00~
  札幌コンサートホールkitara


この日のBCJは合唱が18人、管弦楽が21人。編成の内訳はこんな感じです。
S(5)、A(5)、T(4)、Bs(4)、tp(2)、hrm(2)、tim(1)、ob(2)、vn1,2(6)、va(2)、vc(2)、cb(1)、fg(1)、cemb(1)、org(1)

メサイア20141221


感想は一言、素晴らしいメサイアでした!!

鈴木さんの全身を使った躍動的な指揮がつくる音楽は、学究的過ぎることなく、実に生き生きとしたものでした。BCJの各楽器、各声部がはっきりと、それでいて調和して響く様は本当に心地がいいものがありました。海外でも高く評価されている彼らの活動は、誇らしいですね。独唱陣もソプラノが急きょ変更になったようですが、それはもう素晴らしかったです。

印象に残った部分を順にあげていくと、第1部は 「合唱/私達のために一人の嬰児が生まれた」 でしょうか。前曲「アリア(バス)/暗闇を歩く人々は」から一転、特に「Woderful,Counsellor,the Mighty God・・・・」の本当に喜びに満ち溢れた演奏!鈴木さんの右腕を上に高く大きく揚げての指揮ぶり!

第2部はベタですが 「合唱/ハレルヤ」 でしょうか。やっぱりいいですね。バロックトランペット2人は立って、左手は腰?にあてての演奏で、祝祭的な気分はもちろんのこと、視覚的にも楽しませてもらいました。

第3部は 「アリア(バス)/トランペットが鳴り響くと」 でしょうか。バスの方の声量豊かで技巧的な歌声も素晴らしかったですが、バロックトランペットのソロが聴きものでした。

やはり立っての演奏でしたが、音程も持久力も抜群で本当に上手い!こういうのを名人芸と言うのですね。終演後の拍手のなかでもこのソロを吹いた1stTpジャン=フランソワ・マドゥフさんへの拍手とブラヴォーが一際大きかったこともつけ加えておきましょう。

休憩を挟んで3時間。たっぷり楽しませていただきました。これで3,000円、大満足です。

カエターニのショスタコーヴィチ 第9

聴いている音楽
12 /22 2014
カエターニ20141221

オレグ・カエターニ指揮、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団演奏のショスタコーヴィチの交響曲全集を購入して少しずつ聴いています。

ショスタコーヴィチはどうも食わず嫌いで、聴いたことのない曲もありますし、ディスクも全曲揃うのは実は初めてです。聴いたことのない曲へのチャレンジは後日として、札響定期の前に15番を、そしてこの週末は9番を聴いてみました。

ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団は93年創設。99年にシャイーが音楽監督に就任。現在は先日札響にも来てくれたクラウス・ペーター・フロールさんが首席指揮者のようです。

イタリアのオケといえば「イタリア放送交響楽団」というのを昔札幌で聴いたことがあるのですが、どうやら解散して、このオーケストラがミラノのコンサート演奏の中心になっているとウィキペディアにはありました。

カエターニさんは56年スイス生まれ。イーゴリ・マルケヴィチさんの息子さんなんですね。というわけでスイス人指揮者による旧ソ連の音楽をイタリアの楽団で録音した第9。2003年のライヴ録音のようです。

聴いてみての感想は、真面目な第9という印象を受けました。第1楽章はもう少しアイロニカルに・・・と感じなくもないのですが、全体的にはいい演奏だと思いましたよ。オーケストラも初めて聴きますが上手いんじゃないかなと思いました。

それにしても第2楽章のクラリネット・ソロを皮切りに各楽器で紡ぎだされていく浮遊感・・・あれはいいですね。

全部は聴いていませんが、ショスタコのよい聴き手ではない私にとって15曲そろって4千円もしなかったので、満足している次第です。

札響第575回定期 ショスタコーヴィチ第15番

コンサート
12 /14 2014
■ 札幌交響楽団 第575回定期演奏会

 チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
 ショスタコーヴィチ 交響曲 第15番 イ長調

 指揮:クラウス・ペーター・フロール
 ヴァイオリン:オーガスティン・ハーデリッヒ

 2014年12月13日(土)14:00~
 札幌コンサートホールkitara

前半はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。ソリストのハーデリッヒさんは、プログラムによるとドイツ人の両親のもと84年イタリア生まれ。ジュリアード音楽院で学ばれたようです。

卓越したテクニックと美しくよく響く大きな音。最弱音との対比によるダイナミックな演奏。曲の演奏効果もあって大いに会場は盛り上がりました。そして、フロールさんの指揮の力か、札響も細部まで緻密で安定し、力強さも兼ねそなえた好演。いやはや、このチャイコフスキーはとてもよかった!!。アンコールにパガニーニの24のカプリースから第24番が演奏されました。素人からすると指が一体全体どうなっているのかじっくり見てみたいですね(笑)。演奏中、コンマスの大平まゆみさんが覗き込むように見入っていたのが印象的です。

後半はショスタコーヴィチの15番。弦は16型。トランペット、トロンボーンの後ろに打楽器セクションが大勢並びます。ウィリアムテルなど色々な曲の引用と多彩な打楽器が魅力的な曲です。あらためて見ると1971年の作なんですね。

ここでも札響はすばらしい演奏を聴かせてくれました。特に前半の二つの楽章が良かったと思います。各セクションへの細かな表情づけなどフロールさんのコントロールが細部まで行き届いて雑なところが全くありません。部分的にみると、第2楽章冒頭の金管によるコラール風の動機、力強いトゥッティによる慟哭の叫び。全曲の終わり、弦楽器と打楽器で奏でられるこの世のものとは思えない不思議な音楽・・・、このあたりに感銘をうけました。

フロールさんの作る音楽は丁寧ですごくいいです。気に入りました。楽団との相性もとてもいいのではないでしょうか。是非再度の客演を期待します。

余韻に浸って会場を後にした16時すぎ、札幌は氷点下5度の寒さの中でした。

ドホナーニ/クリーヴランド管のブル8

聴いている音楽
12 /12 2014
ドホナーニ・ブル820141210

ドホナーニ/クリーヴランド管弦楽団のブルックナー選集から8番を聴いていました。

2014年はアバドやマゼールをはじめとして大物の死が相次ぎましたが、ドホナーニは時折、新譜がリリースされるのも見かけますので、まだまだ元気なんでしょうか。

さて、8番ですが録音が1994年ということで、同コンビでの3~9番の録音の最後にあたるようです。

全体的に表情やテンポで奇をてらうことのない真摯なブルックナーと感じましたが、サウンドは軽めで、重苦しさは和らいでいます。第2楽章の主部や、第4楽章の冒頭は爽やかさすら覚えます。

特に第3楽章で感じたオケの上質な響き、強奏時の濁りのないサウンド、アインザッツの乱れが全くない完璧といえるアンサンブルに、このコンビの到達点を見せつけられます。

最弱音から最強音までの幅は他の演奏より若干ないように感じました。その分、ブルックナーでありがちな、あわててヴォリュームを下げることはありませんでした(笑)

ワルターのベートーヴェン 「第5」

聴いている音楽
12 /07 2014
本州では大雪で大変な様子ですが、札幌は昨日の時点で積雪ゼロ。

でも寒いです。最高気温は金曜日が0度。昨日はマイナス0.8度と今シーズン初の真冬日になりました。

そんな寒い日は暖かい家に籠って音楽鑑賞です。久しぶりに巨匠の演奏。ブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団の演奏によるベートーヴェンの「第5」(1958年録音)です。

「運命」という言い方はあまり好きでないので、あえて「第5」で。



冒頭のフェルマータが長いですね。この第1楽章というのは、ものすごく耳になじんだ音楽なのですが、旋律がない妙な音楽だよな~と一度感じてしまうと、どうにも気になってしょうがありません(笑)

ワルターらしさが出ているのはやはり第2楽章でしょか。最初の弦のフレーズだけでもものすごく歌ってます。エスプレッシーヴォです。サラサラと進むところはなくて情報量が多い感じです。

第3、第4楽章も結構好きで何回も聴きました。しっかり最後まで弾ききっている感じが好きです。アメリカのオケですが、弦も管も決して軽い音になっていないところがおもしろいですね。

アラウのシューマン 幻想小曲集

聴いている音楽
12 /05 2014
幻想小曲集・アラウ

最近、夜に聴いている曲はこれ。アラウのピアノ。シューマンの幻想小曲集作品12。とってもいいです。武骨な演奏で、ゆっくりとしたテンポの曲でのぶっきらぼうな感じが、結構いい感じで気に入っていたりもします。

なぜ手が伸びたかというと、先日「kitara Kids ミュージック&アーツ クラブ」という催しに参加した娘からのリクエストなのです。

ホール企画の「子どものための音楽とアートによる実験的なプログラム」ということで、今回はピアニストの 仲道郁代 さんと、絵本作家の そら さんのコラボです。

グループに分かれて幻想小曲集に収められた曲のタイトルにちなんだ「夕暮れ」、「僕は飛ぶんだ」、「真夜中」などのテーマにそって絵を描いて、その絵を見てピアノを聴いたりするようです。