東京出張

雑記
10 /29 2014
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週明けから泊りで東京出張。今はほとんどが日帰りなので、今回のようなパターンは少なくなりました。

東京の街路のイチョウは、葉の端から少し色が変わり始めてギンナンが路上にたくさん落ちていました。札幌では葉がどんどん落ちてきています。出張中、東京では「木枯らし1号」が、札幌では「初雪」が観測されました。「木枯らし1号」を体験するのも、「初雪」を体験できないのも、人生初(おおげさですね)です。

木枯らしが吹いた東京ですが日中は20℃近くあっていい陽気。一方、新千歳に帰ってきた時は5℃でした。この時期の出張は着るものに困ります。

せっかくの上京の機会なので夜にコンサートでもと思いましたが、東京在勤の同僚らと飲み会がありまして・・・まあ、しょうがありません。

そのかわりではないのですがホテルが都心だったので、翌朝は早起きして乃木神社から、ミッドタウン、六本木方面を周って、アークヒルズあたりまで、ぐるっと1時間ほど散歩。朝っぱらからカラヤン広場をうろついていて、相当変な人と思われたでしょう(笑)

そしてアークヒルズのARK は、Akasaka と Roppongi の Knot(結び目)ってことなんですね。意味なんてないと思っていたのですが・・・できて約30年になるのに初めて知りました(笑)

写真は都内移動中、日枝神社から首相官邸方向の様子。
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札幌交響楽団 第573回定期演奏会(夜公演)

コンサート(札響)
10 /26 2014
今月の定期は土曜に用事ができたので金曜日の夜公演に振り替えました。振り替えデスクで当日券を受け取ってビックリ。席番がなんとマイシートと同じ。空いていたんですね。ラッキーです。

■ 札幌交響楽団 第573回定期演奏会(夜公演)

  マーラー 交響曲第9番 ニ長調

  指揮:尾高 忠明

  2014年10月24日(金)19:00~
  札幌コンサートホールkitara

ロビーコンサートはトロンボーンパート4人によるマーラーの復活から「原光」が演奏されました。いいハーモニーです。

「第9」を生で聴くのは92年のマイケル・ティルソン・トーマス指揮ロンドン交響楽団の東京公演以来です。

楽器編成はざっと眺めたところ、フルート4、ピッコロ1、クラリネット3、Esクラリネット1、バスクラリネット1、オーボエ3、イングリッシュホルン1、ファゴット3、ホルン5、トランペット3、トロンボーン3、チューバ1、弦五部(16-14-12-10-8)と打楽器という感じでしょうか。居並ぶだけで壮観ですね。コンサートマスターは9月から復帰した田島高宏さんでした。

プログラムを見てちょっと驚いたのが、札響が初演したのは1996年。前回が2003年で今回が3回目の演奏。やはり編成も巨大で、個々人の力量が試される曲ですから、首都圏のオケと違って演奏頻度は多くはならないようです。

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さて、演奏の方はというと、尾高さん渾身の力演で、札響の皆さんも懸命に応えていました。もちろん、もう少しこう響いたらなぁとか、素人目にもミスらないよう演奏するのが精一杯かなと感じるパートや部分もありましたが・・・

印象に残ったところだけ書いておきましょう。第1楽章、低弦、ホルン、ハープに続き第2ヴァイオリンがさざ波のように入ってくる部分は、人間の呼吸とよくあいますね。自然とマーラーの深遠な世界に引き込まれます。

尾高さんはタクトを持たずに指揮。中庸なテンポで各パートに明快に指示を出していきます。美しい弦、管楽器の多種多彩な響きに加え、トロンボーンとティンパニによる最後の審判のような力強いフレーズ、そして、終わりの天国的な音楽!生で聴くと格別ですね。どのパートの奏でる音もとても美しい・・・・

中間の二つの楽章は省略して(笑)、第4楽章。冒頭から弦楽合奏は分厚い響きで朗々と響かせ、尾高さんも情感たっぷりに歌い込んでいきます。曲の中間あたりで弦が止み、ハープ、イングリッシュホルン、フルート、オーボエなど木管楽器によって奏でられる部分の美しさ、ここも良かったですね。オーボエ首席の金子亜未さんは本当に上手いですね。オケに溶け込む自然で落ち着いた音色!札響の逸材と感じました。

最後の一音が止んだ後、しばしの静寂・・・。私も思わず目を閉じそのひと時を味わいました。そして尾高さんが手を降ろし、フライングする聴衆もなく温かな拍手に包まれます。

尾高さんのあんなに疲れきった様子はあまり見たことがありません。全力を出し切ったという、そんなマーラーでした。

ジュリーニのフランク 交響曲ニ短調

聴いている音楽
10 /23 2014
昨日は最低気温4℃となり、今秋はじめて薄手のコートを着て出勤。地下鉄の車内でも着ている人が一気に増えました。クールビズが終わってひと月も立たないのに・・・北海道の秋は駆け足です。

週末は暖かさが戻るそうですが、それでも、そろそろスタッドレスタイヤへの交換を考えないといけません。

そんなメランコリックな季節ですが、このところは仕事が落ち着いているので、飲み会にも行かず早めに帰宅し、毎晩フランクを聴いております。

■ フランク
  交響曲ニ短調

  指揮:カルロ・マリア・ジュリーニ
  ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
   (DG・1986年録音) 

ジュリーニのがっしりした歩み、だけど暗すぎないサウンド。とてもいいです。

特に第2楽章は素晴らしいですね。感情のうねりのようなものは極力抑えられ淡々とやっていますが、ベルリンフィルが実にいい音なので、身を浸すようにして楽しんでおりました。どうも今はこういう演奏がしっくりくる精神状態なのでしょう。

第3楽章、聴くたびにフフフッと思ってしまうスローテンポ。でもこれもまた、良いではありませんか。ベルリンフィルの方演奏しづらくないのかな??? 第1楽章もそうですが非常に揺るぎない演奏です。
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ベルティーニのマーラー 交響曲第9番

聴いている音楽
10 /18 2014
今月末の札響定期は尾高さんのマーラー「第9」なので予習をしています。

30代の中ごろからからでしょうか音楽の聴き方が変わってきました。同曲異盤を集めて聴くというのではなく、スタイルの違った何枚かだけを手元に置き、時に楽しみ、時にコンサートの予習にというような感じになってきたのです。

というわけで、今回聴いているのはガリー・ベルティーニ指揮、ケルン放送交響楽団による1991年2月の東京サントリーホールでのライヴ録音(東芝EMI・1991年live録音)です。20年ほど前に購入して、当時はそれはもう、夢中に聴いていたものです。

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ホント久しぶりに聴きましたが、すごくいい演奏だと思いました。

ためやメリハリを効かせて巨大なスケールで描くというのとは違って、繊細さでもってマーラーがこの曲にこめた世界感を表そうとしたのかなと思っていますが、兎に角不思議と音楽に入り込んでいけます。

第2楽章の絶妙なテンポ設定とアンサンブルの素晴らしさ!終楽章も過度の感情移入はないものの、進むにつれ音楽に没入して高揚するライヴ独特の雰囲気などもとてもいいですね。サントリーホールの録音も素晴らしいです。

やはりいい曲ですね。今月の定期に向け気分も盛り上がってきました^^/

アバド/LSOのモーツァルト 「ジュピター」

聴いている音楽
10 /12 2014


廉価版だけどジャケットが素敵なグラモフォンのガレリアシリーズ。

先週は、このシリーズでクラウディオ・アバド指揮、ロンドン交響楽団のモーツァルトの交響曲第41番ハ長調K.551「ジュピター」(DG 1980年録音)を楽しんでいました。そして、休日の昨日は、いつもより音量を大き目で・・・。

このディスクは、ズバリ何か月か前に中古ショップででジャケ買いしたものです。500円。ディスク表面にはMade in W.Germanyの文字。解説書は独、英、仏、伊の4か国表記のようです。

昔はただの廉価盤としか思いませんでしたが、よくよく見るとなかなか落ち着いた佇まいではありませんか。じっくり音楽に浸りたくなる気分にさせてくれます。

そんなアバド/LSO盤ですが、第1楽章はソフトな感じではじまり、その後も流麗に音楽を進めていきますが、内声部がよく聴き取れます。このあたり聴いていて面白いところでした。

オペラの一節のようにはじまる第2楽章の情感あふれる演奏や、第4楽章の溌剌とぐいぐい音楽を引っ張っていく感じもとても気に入りました。特に第4楽章の推進力、これは素晴らしいですね!拍手喝采です!

先週はイマイチ気乗りしない日が続きましたが、やる気あふれる音楽と演奏で元気をもらいました。

弘前旅行

雑記
10 /09 2014
コンサートの前後は、弘前とその周辺をブラブラ観光。

1日目。盛美園まで足を伸ばしてみようと、JRの駅に併設している弘南鉄道というローカル私鉄の切符売り場に行くと、他の観光客が「たんぼアート」という言葉を発しているのを耳に。沿線にあるようなので行ってみました。

2両編成の車輛は、東急さんのお下がりでしょうか、釣り革には「Shibuya109」と・・・。乗ること20分、ずばり「たんぼアート」駅に到着。弘南鉄道さん2013年に駅まで造ってしまったようです。遠くに見える櫓から眺めます。
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会場は2か所あるようですが、時間がなく私はここだけ。稲の種類分けで描くのですね。
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再び弘南鉄道で弘前方向に戻り「津軽尾上」駅で下車、徒歩10分のところにある「盛美園」へ。ここにある1階が和風、2階が洋風の洋館は「借り暮らしのアリエッティ」の家のモデルになったようです。
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弘前に戻りホテルで一休み。夕方、街をブラブラ、洋館を眺めながらコンサート会場に向かいます。

弘前の洋館の多くは堀江佐吉というひとの兄弟や子供たちが造ったようですが、ウィキペディアによりますと堀江は弘前藩の御用大工で専門の洋風建築を学んだことはないが、開拓使の仕事で渡った札幌や函館で洋風建築を研究したのではとありました。

旧第五十九銀行本店本館(青森銀行記念館)
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日本キリスト教団弘前教会。東北最古のプロテスタント教会だそうです。
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カトリック弘前教会。
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旧弘前市立図書館。
これは抜群にオシャレでした!左右の八角形のドームが特徴です。かつては下宿屋や喫茶店としても使われたようです。
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コンサートの帰り道に見た日本聖公会弘前昇天教会。英国国教会系の教会だそうです。教会どこでもそうですが、幼稚園なんかが併設されていて、ちゃんと日常の一部になっているところが見ていてホッとしました。絶好の撮影ポイントに「園児募集!」の看板があったり(笑)。でもそれがいいですよね。
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2日目。早朝、ホテルのカーテンを開けると、前日は山頂が雲に覆われていた津軽富士「岩木山」が雄姿を見せてくれました。これは思わず、おーっと声が出るほど美しったですね。
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午前中しか時間がなかったのでとにかく弘前城へ。

小ぶりですが、現存12天守ということで貴重なもののようです。今秋から天守を曳家の上、100年ぶりの石垣修復がはじまり、次にこのショットを観られるのは10年後のことだそうです。
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帰路は空路で。写真は下北半島東端の様子。右上が尻屋崎。真ん中は旧大畑町の漁港でしょう。このほかむつ市や恐山も良く見えました。
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以上、車中泊含む2泊3日の弘前小旅行でした。

急行はまなす

雑記
10 /07 2014
弘前を旅行してきました。コンサート以外の目的としては新幹線開業で廃止が噂されているJRで唯一の定期急行「はまなす」に乗ってみることです。

「はまなす」は、札幌青森間を片道約7時間半かけて1日1往復しています。”寝台”のほか、普通の客車やカーペット敷きの客車などもあるようです。

牽引するDD51というディーゼル機関車は国鉄時代のもののようですが北海道では健在です。周りには鉄道ファンもカメラを持ってたくさん。


旅情をそそられます。
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私は懐かしのB寝台で。そして列車は定刻22時を10分ほど遅れて発車。
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意外によく寝て、午前3時前、函館着で目が覚めました。30分停車するとのことで、せっかくなので空気を吸いにホームに出ますが、ここでも鉄道ファンがたくさん・・・。津軽海峡線を走る電気機関車に交代。進行方向が変わります。
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ひと眠りして起きたら、青函トンネルを出て津軽半島を走行中でした。様子を見にデッキへ。蟹田を過ぎた辺りから陸奥湾を臨みます。いい凪です・・・。あと30分で終着とのアナウンス。
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午前5時半過ぎ定刻どおり青森着。写真は駅の突端から見た青森ベイブリッジ。
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奥羽本線、弘前行きの普通列車に乗り換え約45分。ようやく弘前駅到着です。そして改札を出るとドデカイりんごのオブジェに遭遇!。あぁ津軽ですね。着いた翌日には「弘前・白神アップルマラソン」という催しもあったようです。
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N響弘前公演

コンサート(国内オケ)
10 /06 2014
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旅行を兼ねて青森へ。N響弘前公演を聴きに行ってきました。

N響を聴くのは2012年、単身赴任先での旭川公演、2013年、旅行を兼ねて行った大阪公演と3年連続です。この日のコンサートマスターは篠崎史紀さんでした。

曲目は10月2日のNHK音楽祭と同一のものですが、地方公演ではなかなかヘヴィーな気がします。そして、私にとっては先週の札響定期に引き続き、2週続けてのモーツァルトとブルックナー(笑) 

■NHK交響楽団弘前公演

 モーツァルト ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467
 ブルックナー 交響曲第4番変ホ長調「ロマンティック」(ノヴァーク版1878/80)

  指揮:マルティン・ジークハルト
  ピアノ:ユリアンナ・アヴデーエワ

  2014年10月4日(土)18:00~弘前市民会館

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1曲目のモーツァルト。独奏のアヴデーエワさんはモスクワ生まれ、2010年のショパンコンクールの覇者です。女性の優勝はアルゲリッチ以来45年ぶりだったんですね。もちろん聴くのは初めてです。

アヴデーエワさんは、黒のジャケットとパンツという装いです。演奏中はあまり体や頭を動かさないタイプのようにように感じました。細かい音符の粒のそろった綺麗なタッチと、長い腕から軽々と繰り出される力強いフォルテ。たっぷりモーツァルトを堪能させていただきました。

アンコールに、ショパンのマズルカからⅣイ短調が演奏されました。

ここで休憩。今回は弘前市民会館開館50周年。昨年度改修工事が行われたとのことですが、なかなかモダンな感じで、どことなく東京文化会館のような雰囲気も。

1Fロビー
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2Fホワイエ
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階段、少し曲がった造りが素敵です。
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後半の「ロマンティック」は生ではたぶん2回目です。

弦の編成は16-14-12-10-8 で、定員1300人の地方の会場では限界と思えるような大編成です。感想はというと一言、すごく良かったです!特に1、2楽章。

ジークハルトさんはウィーン生まれ。オランダのアーネム・フィルの名誉指揮者の地位にあるようですが、ゆっくり目のテンポ(スケルツォのトリオは相当ゆっくりな感じ)で、一点一点しっかりと揺るぎなく音楽を造っていきますが、的確に応えるN響はさすがトップオーケストラですね。分厚い弦と、ホルンはじめ強靭なブラスの響きに圧倒されました!

演奏後、ジークハルト氏がセクションごとに紹介して聴衆から拍手を受けますが、青森県出身のトランペット首席関山さんと、地元弘前出身のチェロの三戸さんへの拍手は一際大きかったことも記しておきましょう。

以上、津軽国音楽記でした。


ヴァンスカのシベリウス 劇音楽「カレリア」

聴いている音楽
10 /01 2014
昨日、職場でお世話になった先輩が退職しました。昨年あたりから、身の回りで色々な事情で職場を去る人が多くなっています・・・。新たな人生のご多幸をお祈りするばかりです。

このディスクはその方からのフィンランド旅行のお土産としていただいたものです。

日本でも買えますが、自分ではなかなか手が出ないツウなchoiceです。クラシック好きの私のために色々考えてくれたのでしょうね。ありがたいことです。

というわけで、久しぶりにひっぱり出してきて心して耳を傾けました。

■ シベリウス
  劇音楽「カレリア」
  劇音楽「クオレマ」
  悲しきワルツop.44

  指揮:オスモ・ヴァンスカ
  ラハティ交響楽団
  (BIS・1997年録音)

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カレリアは一般的な『組曲』ではなく、1893年に学生団体からカレリア地方の歴史をもとにした劇付随音楽として委嘱された全曲版で、Kalevi Aho という人の補筆によるもののようです。ディスクには 「WORLD PREMIERE RECORDING」 と記されています。

序曲(Overture)と8つの場(Tableau)から成っていて、一般的な組曲の Ⅰ「間奏曲」はTableau3の終わり、Ⅱ「バラード」はTableau4の冒頭、Ⅲ「行進曲」はTableau5の終わり部分に、それぞれ相当すると思われます。

この曲は、後に『序曲』Op.10と『組曲』Op.11となるわけですが、『序曲』は冒頭から北欧の自然にどっぷりと浸ることのできるなかなかの魅力作だと思うので、もう少し演奏されてもいいような気がします。非常に惜しいことだと思います。

ヴァンスカ&ラハティ響は軽やかで、透明感溢れるサウンド。どこをとっても北欧の楽団という感じでなかなか素敵です。組曲に入っている3曲のみでの比較ですが、ヴァンスカの少し早めのテンポによる飄々とした棒運びが一層そう感じさせるのかもしれません。

後年、ミネソタ管弦楽団とのベートーヴェン全集を完成させたヴァンスカ。こちらも聴いてみたくなりました。