チェリビダッケのシューベルト「ザ・グレイト」

聴いている音楽
02 /25 2014
セルジュ・チェリビダッケ指揮のミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、シューベルトの交響曲第8番ハ長調「ザ・グレイト」(EMI・1994年live録音)を聴いています。

昔は大嫌いだったんですけど、今や大好きな曲になってしまいました。

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遅いテンポからオケを目いっぱい鳴らす巨大な音楽と繊細さが同居する演奏は、たまに聴くとやはり独特の魅力があります。

ミュンヘン・フィルはやや明る目の音色。演奏時間はリピートなしで、(1)15:33 (2)16:31 (3)10:18 (4)13:05です。

思いっきりテンポを落とす第1楽章終結部、第2・4楽章でのやりすぎなくらいのトランペットの強奏、全曲の最終音のディミヌエンドなど面白いところがたくさんありますが、スケルツォのトリオもなかなかいい感じです。

朗々と歌うわけではありませんが、非常にデリケートな演奏。胸に迫ります。

拍手のほか、楽章間の咳払いなども丸ごと収録されていて臨場感たっぷりです。


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アバドのブルックナー交響曲第1番

聴いている音楽
02 /15 2014
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週の後半は、アバド/ウィーン・フィルのブルックナー交響曲第1番ハ短調〈リンツ稿〉(DECCA・1969年録音)を聴いていました。

2013年に発売されたDECCA『The Best 1200』という廉価盤。このシリーズでこれだけは聴いてみたい!と思って、結局買ったのは1月の上旬、アバドの訃報に接する10日ほど前になってしまいました。

アバドは1番をウィーンフィルともう1回のほか、ルツェルン祝祭管とも録音しています。よほど好きなんでしょうか。

かなり地味な作品で、素人の私なんかには1,4楽章ではいまいち主題が??の部分もあるのですが、第2楽章は寂寥感と雄大さに浸れて大好きですし、第3楽章は厳しくも個性全開のスケルツォで魅力的です。

ちなみにスケルツォに関しては、「アントン・ブルックナー魂の山嶺」(田代櫂・春秋社)の中で、カール・グレーベという人が「古典派以降の平和な交響曲の地平に侵入してきた不気味な暴力」と呼んだということが紹介されています。

ブルックナー42歳の作品を36歳のアバドが指揮したこのディスク、両端楽章は若々しく、勢いがあって時に猛々しく、じっくり音を積み上げて響かせるというのとは違うスタイルのように感じました。

第2楽章は言うまでもありませんが、本当に美しい・・・。ただ、クライマックスは第4楽章なんかもそう感じたのですが、やや小ぶりな印象。

真冬日が続いていますが、日が長くなってくると、なんだかホッとします
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セルのベートーヴェン交響曲第8番

聴いている音楽
02 /11 2014
ジョージ・セル指揮、クリーヴランド管弦楽団によるベートーヴェンの交響曲第8番ヘ長調(SONY CLASSICAL・1961年録音)を聴いています。

わざわざ書くこともありませんが、硬派で厳格な演奏。アンサンブルもがっちりです。

セルの演奏で好きなところ、まずは第1楽章の展開部。カラヤンみたいにド迫力というわけではないけれど、オケの音の食いつきが良くて一層締まって聴こえる感じ。以前、映像で見たセルの「運命」のリハーサルで「サスペンス!(Suspense)」と叫んでいたのを思い出しました。

第3楽章も面白いですね。典雅なイメージですが、あいの手のトランペットを大真面目に強調して吹かせていて・・・セルの個性出ているじゃない!という感じでしょうか。

CBSへの録音からもう半世紀以上。こうやって曲だけでなく、演奏も「時の洗礼」を受けて残っていくのですね。

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エリシュカのスメタナ「我が祖国」

聴いている音楽(札響)
02 /06 2014
今週はずっとスメタナの連作交響詩「我が祖国」を聴いていました。

札響首席客演指揮者でチェコ生まれのラドミル・エリシュカ(1931~)指揮の札幌交響楽団による演奏(オフィスブロウチェク・2009年録音)です。

私も聴きに行った2009年10月のコンサート、その前日にkitaraでセッション録音されたもののようです。

エリシュカと札響は、2014年2月現在、定期演奏会で取り上げたドヴォルザークの交響曲(5,6,7,8,9番「新世界より」)と、この「我が祖国」の計6枚のディスクを製作・発売していますが、この「我が祖国」が唯一のセッション録音となっています。



演奏は折り目正しく、真面目で上品な仕上がりだと思います。札響もベストなアンサンブルで応えています。

派手な演奏をするタイプではないので、「シャールカ」は少々物足りなさを感じるところもなくはないですが、「ヴィシェフラド」の緻密さは結構好きですし、「ヴルタヴァ(モルダウ)」を速いテンポで淡々・ひょうひょうとやるところや、「ブラニーク」で煽ることなくじっくり頂点を築くあたりは熟練の技といった印象です。


アバドのハイドン「時計」

聴いている音楽
02 /02 2014
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週末聴いた音楽は、アバドがヨーロッパ室内管弦楽団を指揮したハイドンの交響曲第101番ニ長調「時計」(DG・1988年録音)です。

全編に小気味よいアクセントが効いて、音楽が実にいきいきと生命力を持って前へ進む感じ。強奏時の迫力もなかなかです。

録音会場はウィーン・コンツェルトハウス大ホールで、細かな音符の動きなども適度な残響とともに美しく録音されています。

アバドは、1986年から1995年にかけてハイドンのシンフォニーのうち93番、96番「奇跡」、98番、100番「軍隊」、101番「時計」、102番、103番「太鼓連打」の7曲を録音しています。

写真は、10年以上前に中古CDショップでたまたま購入した廉価盤。気に入ったので、後年、4枚組セットで全曲揃えたのでダブりとなっている次第。

もっと録音していただきたかった・・・。