ニールセンの「ひろがりの交響曲」

聴いている音楽
01 /30 2014
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今週は、デンマークの作曲家ニールセンの6曲のシンフォニーの中から第3番ニ短調「ひろがりの交響曲」を聴いていました。

「不滅」だけじゃなく、聴き流さないで他の作品もちゃんと聴こうと思いまして・・・

1911年の作。マーラーが世を去り、シベリウスが第4交響曲を書いた年ということになるでしょうか。表題は第1楽章の発想記号〈アレグロ・エスパンシヴォ〉に由来するとのことですが、雰囲気だけならフィナーレこそぴったりな感じがします。

急速な3拍子と切り立ったリズムで金管セクションが活躍する第1楽章。第2楽章は北欧的な雰囲気の中、後半にはバリトンとソプラノの「ア」だけの歌も加わります。スケルツォ的な第3楽章を挟んでのフィナーレは、親しみやすい英雄的な主題が魅力的です。

第2楽章での木管楽器と中低弦の使い方がシベリウスと似ている?気もします。

演奏はブロムシュテット/サンフランシスコ交響楽団によるもの(DECCA・1989年録音)。クリアで棒に鋭く反応する、そんな印象を受けます。

シベリウスと同年生まれのニールセン。両シンフォニストの今日におけるポピュラリティや演奏頻度の差は何か・・・、そんなことをボンヤリ考えていました。


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ズッカーマンのエルガー ヴァイオリン協奏曲

聴いている音楽
01 /25 2014
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このところは、『Leonard Slatkin conducts Elgar』という4枚組の中から、ズッカーマン(vn)、スラットキン指揮のセントルイス交響楽団によるヴァイオリン協奏曲ロ短調(SONY classical・1992年録音) を聴いていました。

この曲、あんまり有名じゃなくて、コンサートでやっているの見たことないですが、ヒラリー・ハーンのディスクを聴いて以来、チェロ協奏曲より好きな感じです。

ヴァイオリン協奏曲で「ロ短調」って、パッと思い出せません・・・。あとは、ちょっと長くて50分ぐらいかかります。

それでも気品と憂いに満ちた独特の味わいがある魅力作かなと思っています。第1楽章の独奏ヴァイオリンの導入部はなかなか印象深いものがあります。

私は第2楽章が好きなので、ここからCDをかけ始めることが多いのですが、スラットキンの指揮は輪郭がはっきりしていて、流れも良く、ズッカーマンの落ち着きはらった美音を引き立てています。全体的にあっさり、抑制的な演奏という印象です。

イギリス音楽は知らない曲も多いので、じっくり開拓したいなぁと最近思っているところです。

ちなみに上記4枚組の収録曲等はこんな感じです。
ズッカーマン?、ズーカーマン?最近は後者かなと思っていましたが、HMVさんの表記にあわせました。まあ、英語を日本の文字で正確に記すことはできませんので・・・。

Disc1
・序曲『南国にて』 Op.50
・交響曲第1番変イ長調 Op.55
Disc2
・交響曲第2番変ホ長調 Op.63
・弦楽セレナード ホ短調 Op.20
・愛の挨拶 Op.12**
Disc3
・演奏会用序曲『フロワッサール』 Op.19
・序曲『コケイン』 Op.40
・エニグマ変奏曲 Op.36
Disc4
・ヴァイオリン協奏曲ロ短調 Op.61**
・チェロ協奏曲ホ短調 Op.85*

 ヤーノシュ・シュタルケル(Vc*)
 ピンカス・ズッカーマン(Vn**)
 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 フィルハーモニア管弦楽団*
 セントルイス交響楽団**
 レナード・スラットキン(指揮)


カラヤンのR.シュトラウス「英雄の生涯」

聴いている音楽
01 /21 2014
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先日、数年ぶりに会えた友人との話の中で「英雄の生涯」のことがでたので、週末からを聴いています。この曲、昔はよく聴きましたが、最近はめっきり聴かなくなってしまいました。

■ R.シュトラウス 交響詩「英雄の生涯」作品40
 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 (EMI・1974年録音)

シュトラウスのオケ作品については、内容がないとか、なんとか色々仰る評論家の方もいますが、私なんかは、大好きですよアルプス交響曲とか、楽しくて(笑)

カラヤン盤は、重厚な迫力とシュトラウスにピッタリな艶やかなオケの響きで絢爛豪華。音楽の頂点にむけた盛り上げ方というか、高揚感・陶酔感の築き方というか、かっこいいですねぇ。

ところで、カラヤンの後任、クラウディオ・アバドが死去されました。ご冥福をお祈りします。

ついに生では聴けなかったのが残念・・・。

勉強不足ですが、アバドはシュトラウスのオケ作品はあまり振っていない印象が・・・。イタリア人だから?オペラの人だから?



厳冬期の朝はルービンシュタインの「皇帝」

聴いている音楽
01 /18 2014
単身赴任先の北海道内陸部、昨日は今シーズン初の-20℃以下まで冷えました。

長いこと北海道に住んでいますが、比較的暖かい地域だったので、単身赴任1年目はビックリしましたが、3年もいると、まあ、驚きもなくなるもんです。

これくらいになると、雪を踏む足音はキュッキュッという感じから、ギュッギュッというか、グイッグイッというか、とにかく靴との鈍い摩擦音がスゴイです。

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積雪は80cm。排雪が追いつかず、幹線道路は片側一車線。生活道路のひどいところは片側交互通行状態で、通勤時間がゆうに3倍はかかります。

そんな長い通勤時間は、ルービンシュタイン(pf)、バレンボイム/ロンドン・フィルのベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」(RCA・1975年録音)を楽しんでいます。名盤中の名盤ですね。

私、この曲は昔からどうも相性が悪いというか、両端楽章が飽きてしまうのですが、この演奏はいけます。

巨大な威容を誇っていて、それでいて一音一音慈しむような演奏。時折物思いに耽るようなテンポ、表情づけもたまりません。名盤たる所以でしょうか。まさに老大家の至芸です。バレンボイムも一歩もひけをとらない堂々としたものですね。

オマケ(クリック大)
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日本フィルハーモニー交響楽団 第294回横浜定期演奏会

コンサート(国内オケ)
01 /15 2014
先週末、首都圏の親類宅に行く際、時間ができたので当日券を購入しコンサートに行ってきました。
みなとみらいホール

■ 日本フィルハーモニー交響楽団 第294回横浜定期演奏会
 モーツァルト 歌劇「フィガロの結婚」序曲
 シベリウス  ヴァイオリン協奏曲ニ短調
 J.シュトラウスⅡ世 喜歌劇「こうもり」序曲
 ヨゼフ・シュトラウス 鍛冶屋のポルカ
 J.シュトラウスⅡ世 ワルツ「芸術家の生涯」
            トリッチ・トラッチ・ポルカ
            ワルツ「美しく青きドナウ」
 指揮:阪 哲朗
 ヴァイオリン 木野 雅之(日フィル・ソロコンサートマスター)
(2014年1月11日(土)18:00~ 横浜みなとみらいホール)

初めての指揮者、ホールで、初生のシベリウスのコンチェルトがお目当てです。

開演前にはホワイエで評論家の奥田佳道氏によるプレトーク。本日のソリスト木野さんの日フィルとの初共演がシベリウスだということ、シベリウスのコンチェルトはトロンボーンが入っていて、ブラームスやチャイコフスキーより大きい編成であること、などをわかりやすく解説してくれました。

さて、そのシベリウスですが、情熱的というより美しさを重視するような演奏だと感じました。印象的な曲の冒頭からひんやりと透明感あふれる美音。激しい部分もベテランらしい鷹揚とした音楽の運びで、第1楽章の第2主題、第2楽章でのじわじわ盛り上がっていくところ、第3楽章での早いパッセージ・高音など、聴きどころを堪能させてくれました。

休憩はホワイエでコーヒー。都会の夜景が綺麗です。いいですねぇこの感じ。kitaraは自然に囲まれていますが、夜は真っ暗で何も見えませんので。
みなとみらいホール2

後半の楽しいワルツで印象に残ったのは、やはり「こうもり」でしょうか。

阪さんは現在、ドイツの歌劇場の音楽監督をされているとのことで、序曲の中でもとりわけ細切れつぎはぎ感のある(と私は勝手に思っている)この曲を、絶妙な緩急と間でワルツを繋いでいく見事な演奏。うん良かった!

鍛冶屋のポルカでは、パーカッション奏者がステージ前方で、エプロン姿でユーモラスに鉄床?を打ち鳴らすパフォーマンス。そんな新春のコンサートでした。

ところで、今回席は3階正面に取りました。若干ステージの視認性に難がありましたが、前が通路で両隣も空席だったので音楽に集中できました。こんなことでも満足感は変わってきますね。

(夕方のホール周辺。高さ国内第2位のビルになってしまったランドマークタワー)
みなとみらいホール3


メンデルスゾーンの「フィンガルの洞窟」

聴いている音楽
01 /08 2014
雪で道幅が狭くなり難儀していましたが、先日、排雪が行われ、快適に運転できるようになりました。些細なことで心が軽やかになって、我ながら小市民だなあと思っていたところです。

さて、音楽の方は、久しぶりにドホナーニ/VPOのメンデルスゾーンの序曲「フィンガルの洞窟」(LONDON・1978年録音)を聴きました。

フィンガルの洞窟があるヘブリディーズ諸島は、アイラ島やジュラ島で旨いスコッチウィスキーができるので、いつかは行ってみたいのですが、それまでは音楽で想像していましょう。

ほの暗い出だしから雰囲気満点。美しいメロディーが主役となる楽器を変えながら奏でられ、目をつぶって聴いていると情景が目に浮かぶようで、「ザ・ロマン派」といった趣の傑作だとあらためて思いました。

普段は作品がつくられた背景とかは気にしないので、数度改訂して現在の形になったと解説書に書かれてあるのを見て驚きました。お恥ずかしい・・・。

それにしても、ウィーンフィルの各パート、特に弦楽器の中低音の美しさは格別です。

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(「旭橋」の夜景)


年末年始休み最終日

雑記
01 /05 2014
日記です。明日は仕事始めなので、今日は朝イチで赴任先に移動。

JRの車窓から見えた赴任先はとてもいい天気。このところの札幌の天気に鬱々していたので、気持ちも晴れましたが、放射冷却で気温は-17℃。バス待ちの10分がつらかった・・・。

アパートについたら、今度は車の発掘作業。

雪の多いときは日曜夜の恒例行事ですが、今日は寒さがきつかった。何回か休憩しながら午前中いっぱいかけて、のんびり作業。

今日日中の最高気温は-8℃。盆地の真骨頂ですね。とにかく温まらない。そんな9連休の最終日でした。

車



アーノンクールのシューベルト交響曲第5番

聴いている音楽
01 /04 2014
大晦日に定山渓温泉に日帰りで行った以外は、ずーっと家にいた年末年始。

札幌は雪が降る日が多かったので、「雪かき・読書・音楽鑑賞・テレビ」を繰り返しながら、過ごしていました。昨日あたりから天気が回復したと思ったら、今日午後から再び激しい雪。15時に46cmだった積雪は、18時には57cmに。

明日は赴任先に戻って車を掘り出さねば。

アーノンクール・シューベルト

■ シューベルト 交響曲第5番変ロ長調
 指揮:ニコラウス・アーノンクール
 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
 (TELDEC・1992年録音)

音楽の方は、お正月に聴いたもののつづきです。

手持ちのシューベルト交響曲全集から、第5番を楽しみました。

第1楽章で聴き慣れない強弱に戸惑ったりもしますが、この曲の聴きどころの第2楽章はなかなか素敵だと思います。

アーノンクールは連綿と歌い抜くのではなく、サクサク・ひょうひょうとした進行で、目の前の色をぱっと変化させていくような演奏で、とても心地よいものがあります。


シノーポリのエルガー エニグマ変奏曲

聴いている音楽
01 /02 2014
札幌は元日から吹雪が続いておりますが、こればっかりは仕方がありません。

気長に天候が回復するのを待ちましょう。

さて、音楽の方は、年末からコレを聴いて過ごしていました。

シノーポリ・エルガー2
〈吹雪の合間、一瞬日が差したときに撮影〉

■ エルガー エニグマ変奏曲(変奏曲“なぞ”)作品36
 指揮:ジュゼッペ・シノーポリ
 フィルハーモニア管弦楽団
 (DG・1990年)

ボーナスが出たら、どーんと何か買おうと思っていたのですが、貧乏性なのか、買ったのは、結局、この中古CDショップで目に入ったこの1枚だけ。マイスキーの演奏するチェロ協奏曲。威風堂々1番&4番も一緒に入っている輸入盤のようです。

さて、エニグマ・ヴァリエーションですが、録音がとてもいいのに驚かされます。木管楽器の細かいパッセージや、第13変奏「***」のスネアドラムなんかもクリアに聴き取れます。

美しさ、繊細さだけでなく、第14変奏「E.D.U.」は、かなりゴージャスな演奏。最後にぐっとテンポを落として、弱音から最強音まで持ち上げて大見得を切るところも、なかなか景気の良い感じです。

第9変奏「Nimrod」。この世のものとも思えないような美しい旋律を聴きながら、平穏な一年になることを願っておりました。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。