アバドのブラームス「運命の歌」

聴いている音楽
11 /27 2013
キタラ

今週は声楽を聴いていました。

■ブラームス 運命の歌 作品54
 指揮:クラウディオ・アバド
 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 エルンスト・ゼンフ合唱団
 合唱指揮:エルンスト・ゼンフ
  (DG 1989年録音)

第1交響曲が完成するよりも前、30代の後半の作品ですね。

CDのスキマに入れられいることが多い曲ですが、"ミニ「ドイツレクイエム」"の趣かなと勝手に思っています。

冒頭から惹きつけられますが、『悩み苦しむ人々は消えていきます。落ちていきます』という絶望的な歌詞を含む合唱が終わった後、冒頭の音楽が調を変えて、オーケストラだけ奏でられる部分は天国的でクラクラきます。

アバド盤はオケの響きも豊かで、おおらかな音楽づくり。激しい部分も凝縮するのではなく、広がりを失わないところが好きです。

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P.ヤルヴィ/ドイツ・カンマーフィル札幌公演

コンサート
11 /23 2013
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昨年のフランクフルト放送響に続いて2回目となるヤルヴィさんのコンサートに行ってきました。

■ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団札幌公演
 ベートーヴェン 歌劇「フィデリオ」序曲
 ベートーヴェン 交響曲第4番変ロ長調
 ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調「英雄」
 指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
(2013年11月21日(木) 札幌コンサートホールkitara)

二管編成。弦楽器の人数は、下手から第1vn(8)、vc(5)、va(5)、第2vn(7)で、下手奥にcb(3)。hrnはフィデリオと第4番が(4)で「英雄」は(3)。timはtpとともに上手に配置というスタイルです。

ヤルヴィさんは全て暗譜での指揮です。

切れ味鋭い生き生きとした演奏で、小編成ならではの弦と管の対等な絡み、ヴァイオリンの対向配置のおもしろさも出ていたと思いますが、それだけではありません。

第4番第2楽章のクラリネットソロは、ノンヴィブラートで奏でられる音の伸び、強弱がデリカシーの極み。一方、「英雄」の葬送行進曲での管やティンパニの強奏強打、慟哭の響きは真に胸に迫るものがありました。

小さい編成での表現の幅の大きさに驚かされました。

ブラボーも多数。アンコールは2曲も!
ブラームスの「ハンガリー舞曲第1番」とシベリウスの「悲しきワルツ」です。静かにタクトを降ろし、2回程うなずくヤルヴィさん。

お客さんの入りが少なく士気に影響しないか少し心配でしたが杞憂でした。

うん。いい!いいですよヤルヴィさん!
満足感を味わって会場を後にしました。

ジュリアードSQのモーツァルト弦楽四重奏曲第15番

聴いている音楽
11 /18 2013
先週の雪はひとまず融けました。

そうこうしていたら、いつしか朝の気温は氷点下になるようになっていました。
季節は進んでいます。
冬2


さて、最近はブルックナーばかり聴いていますが、たまにはモーツァルト、ハイドンセットで一息。

「6人の息子」の中から、15番ニ短調をジュリアード弦楽四重奏団の演奏(SONY CLASSICAL・1977年録音)で聴いていました。

15番は好きなので「不協和音」と並んで比較的よく聴きます。第4楽章の変奏曲は聴くたびに胸を打たれます。曲の閉じ方もカッコイイ。

ジュリアードの一分の隙もないアンサンブルは、まるで一つの生き物のようで驚嘆するばかりです。
ただ、生々しい録音ともあいまって、多少息苦しさも感じますが・・・。

まあ、聴くときの気分次第でしょうかね。

ドホナーニのブルックナー交響曲第6番

聴いている音楽
11 /16 2013
ドホナーニのブルックナー交響曲選集。今週は第6番を聴いていました。

ドホナーニ・ブルックナー

■ブルックナー 交響曲第6番イ長調
 指揮:クリストフ・フォン・ドホナーニ
 クリーヴランド管弦楽団
 (DECCA 1991年)

人気は今一ですが、流れるような曲想で、ブルックナーの中では最も洗練された曲のように感じます。なかなかこの曲の良さがわからなかったのですが、去年あたりから、はまっています。最近、録音もコンサートも少し増えたような気がします。

印象に残ったところ。
両端楽章は、金管セクションの力量がストレートに出てしまうように思いますが、強奏部も弦とのバランスがいいですし、躍動感と流麗さを描き分ける柔軟性も持ち合わせているように感じました。

第2楽章は弦と、それに絡んでくる木管、ホルンが美しいです。うーん、やっぱり上手いオケだなあとしみじみ。

スケルツォ。主部は「速くなく」に従った絶妙なテンポが心地良いです。細かい部分もはっきり聴き取れます。トリオはもたれないテンポ。ホルンの響きがこれまた素晴らしいです。

これから6番を聴くときは、手が伸びることが多くなりそうな一枚でした。

ドホナーニのブルックナー交響曲第3番

聴いている音楽
11 /09 2013
札幌に帰ってきています。晴れ。正午の気温は7℃ほどです。
自宅から見える手稲山は冠雪しています。

ドホナーニ・ブルックナー

■ ブルックナー 交響曲第3番ニ短調「ワーグナー」<1877年エーザー版>
 指揮:クリストフ・フォン・ドホナーニ
 クリーヴランド管弦楽団
 (DECCA 1993年録音)

穏やかな日差しの中、大好きなブルックナーの第3番を楽しんでおりました。

ドホナーニはクリーヴランド管弦楽団の音楽監督時代、1988年から1994年にかけてブルックナーのシンフォニーのうち第3番から第9番までの7曲を録音しました。

聴いているのは、先月買ったTOWER RECORDS VINTAGE COLLECTION新宿店開店15周年記念で再発売された7枚組の中の一枚です。

演奏は、弦・管のバランスが良く都会的な演奏です。ここぞという時の迫力もなかなかです。発売当時買いそびれて、中古CDショップを探していたのですが、こういう形で聴くことができ、しかも、なかなか好みの演奏で満足しています。

エーザー版は、第4楽章でチェロが弦のピツィカートにのって歌うあたり以降、ノヴァーク版第3稿にない部分が色々登場するのが楽しくて好きです。

フィナーレの少し前、第1楽章の第2主題がちょろっと顔を出すところはユーモラスでもあります。

ヤンソンスのレスピーギ「ローマの噴水」を聴く

聴いている音楽
11 /05 2013
あたたかい秋だなと思っていましたが、どうやら来週は札幌も単身赴任先の当地も雪のようです。寒い寒い冬がやってきます。

そんな中、今週、CD棚に手が伸びたのはこれです。

■ レスピーギ 交響詩「ローマの噴水」
  指揮:マリス・ヤンソンス
  オスロ・フィルハーモニー管弦楽団
  (EMI 1995年録音)

 1.夜明けのジュリアの谷の噴水
 2.朝のトリトーネの噴水
 3.昼のトレヴィの噴水
 4.黄昏のメディチ荘の噴水

タイトルを見ているだけで楽しい気分になります。

今をときめくヤンソンスは、1979年から2002年までオスロフィルの音楽監督でした。
「噴水」は、ラトヴィア出身の指揮者が、ノルウェーのオケで録音したイタリア音楽ということになります。

演奏は、洗練され、すっきりした仕上がりになっています。
EMIの録音というのはあまり好きではないのですが、このディスクは録音会場のせいか、とても素晴らしい仕上がりだと思います。

「黄昏のメディチ荘の噴水」なんて、木管楽器のみずみずしい響きから鐘の遠近感までよく捉えられていて、まさに、夕暮れのひととき、すべての音が夜の静けさに消えていく様子を堪能できます。実にいい音楽、いい演奏。

「噴水」は今年の4月にマゼール/ミュンヘン・フィル札幌公演でやりましたが、こういう曲は、家で目を閉じてあれこれ想像しながら聴くのがいいですね。