ブロムシュテット/サンフランシスコ響のブルックナー「ロマンティック」を聴く

聴いている音楽
10 /29 2013
ブロムシュテットが1985年から95年まで音楽監督をつとめたサンフランシスコ響とのコンビで、コンナノ聴いておりました。

■ ブルックナー 
  交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」
  (ハース版/1886年ニューヨーク版との融合による)
 
  指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
  サンフランシスコ交響楽団
  (LONDON 1993年録音)

ブロムシュテット・SFS・ロマンティック
〈ブロムシュテットさん、奈良美智さん作の「あおもり犬」のポストカードとともに〉

もちろん、ドレスデンやゲヴァントハウスとのコンビも素晴らしいと思っていますし、特に後者は、kitaraでブルックナーの「第5」を聴いて、ものすごく感動し、今でもベストワンコンサートだと思っています。

でも、サンフランシスコ時代好きなんですよね。このコンビでCDも結構買いあさり・・・。

サンフランシスコ響のサウンドは、さわやかでライトですが派手さはありません。一方でアメリカのオケらしく合奏能力が高く、ブロムシュテットの棒にストレートに反応する感じが好きなのかもしれません。

「ロマンティック」も、テンポ、強弱、バランスなどで奇を衒うようなところはなく、堂々と音楽を展開しています。弦にもう少し厚みと艶がほしいところですが、金管は低音から高音までよくブレンドされた迫力あるサウンドで、ブルックナーにぴったりな感じです。

全曲の終結の第1楽章第1主題の回帰は、かなりはっきり際立たせていて自分好みです。

このコンビのブルックナーが「第4」と「第6」だけというのは本当に残念!! もっとやってほしかった。

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スウィトナーのドヴォルザーク「新世界より」を聴く

聴いている音楽
10 /24 2013
また台風が接近してるようです。被害がないことをお祈りいたします。

さて、北海道内陸部、今日は本当にいい天気でした。朝は3℃、日中は13℃。風もなく、ぬけるような秋晴れでした。

そんな中、最近は「新世界より」を聴いております。

スウィトナー

■ ドヴォルザーク
  交響曲第9番ホ短調「新世界より」
  指揮:オトマール・スウィトナー
  シュターツカペレ・ベルリン
  (ドイツ・シャルプラッテン 1978年録音)

先日、函館の中古CDショップで480円の2割引き、384円で購入したものです。ディスク、ケース、解説書の状態は良好。録音もまずまず。イエス・キリスト教会の残響も気になりません。

演奏の全体的な印象としては情緒豊かという感じではなく、どちらかというとキリっと締まった感じ。特に印象に残ったところは・・・

まずは、第2楽章のイングリッシュ・ホルンでしょうか。音色が本当にひなびています。
悪く言うとまろやかながなく、カサついた乾いた音ということになるのでしょうが、独特な感じがして、いい雰囲気です。演奏はあまり歌いこまずサラッとやっています。

それから第4楽章の終わり近く。
弦楽器がマエストーソで第1主題を奏でた後、トランペットとトロンボーンが主要主題をファンファーレ風に演奏する部分が快速テンポです。

ゆっくりとしたテンポで気宇壮大にやってから、テンポを速めていく演奏しか知りませんでしたので、驚きました。

それにしても、久しぶりの「新世界より」。新鮮でした。


本日のお昼の様子
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「森の時計」でコーヒーを楽しむ

雑記
10 /22 2013
先日、富良野市にある「森の時計」に行ってきました。

私は見ていませんでしたが、倉本聰さんのテレビドラマで使われたそうです。
2年前に家族で行った時は、混んでいて入れませんでした。

ログハウス風のショップが点在する「ニングルテラス」を抜けて森を進んでいきます。
意外に緑でした。
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5分弱歩くと、森の奥にひっそりとありました。

カウンター席では豆が挽けるそうですが、テーブル席で。
店内にはチェロの曲が流れていました。

友人からブナ林の絵葉書が届いたので、目の前の白樺?と見比べながらコーヒーを楽しみました。

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オクタヴィアン・ソニエ デビューリサイタルを聴く

コンサート(その他)
10 /20 2013
"パイプオルガンらしい" リサイタルでした。

■第16代札幌コンサートホールkitara専属オルガニスト
 オクタヴィアン・ソニエ デビューリサイタル

 J.S.バッハ:
  クラヴィーア練習曲集第3部より
   ・前奏曲変ホ長調 BWV522/1
   ・われらすべて唯一の神を信ず BWV680
   ・深き苦しみの淵より、われ汝を呼ぶ BWV686
   ・われらの主キリスト、ヨルダン川に来たれり BWV684
   ・フーガ変ホ長調 BWV522/2

  シューブラー・コラール集より
   ・目覚めよ、と呼ぶ声あり BWV645
   ・わが魂は主をたたう BWV648
   ・ああ、われらとともにもどりたまえ、主イエス・キリストBWV649

  トッカータ、アダージョとフーガ ハ長調 BWV564
 
 ヴィエルヌ
  オルガン交響曲第2番ホ短調作品20より
   ・第1楽章 アレグロ・リゾルート 
   ・第2楽章 コラール
   ・第3楽章 スケルツォ

 フランク
  3つの小品より カンタービレ ロ長調

 ヴィドール
  オルガン交響曲第8番ロ短調作品42-4よりフィナーレ

 アラン
  間奏曲 JA66bis
 
 メシアン 
  主の降誕より 御言葉
  聖霊降臨祭のミサより 閉祭唱-聖霊の風

 (2013年10月19日(土) 札幌コンサートホールkitara)


入場すると、ホワイエに歴代オルガニスト、オルガンのしくみ、ソニエさんの紹介パネルが展示がされていました。皆さん興味津々で見ています。

席はオルガンに向かって左手2階で、購入時にチケットセンターの方から、右手は楽譜めくりのアシスタントの方が立つことを伝えられ薦められた席です。確かに右手2階席はお客さんが少ない。



さて、ソニエさんですが、1985年ルーマニア生まれ、フランス育ちとのこと。

kitaraの専属オルガニストはヨーロッパで研鑽を積んだ若手オルガニストを1年間の任期で採用するという世界でもめずらしい制度で、その16代目というわけです。任期は2014年8月までです。

若手がホールオルガニストのポストを得るのは困難であることは想像に難くありません。開演前のスピーチでも、この制度に対する感謝を述べておられました。
ソニエ1


リサイタルは、前半がバッハ、後半は19,20世紀のフランス音楽というものです。

なんとなく少し調子が悪いのかなと感じる曲もありましたが、前半最後の「トッカータ、アダージョとフーガ」は、自信たっぷりのキレのいい素晴らしい演奏でした。この曲あまり好きではなかったのですが、生で聴いて圧倒されました。印象が変わりました。

メシアンの「御言葉」も印象に残りました。動きの少ない、伸ばす音が続くような曲なのですが、音の変化に浸っているのが、なんとも心地よい。ソニエさん自身が書かれたプログラムにも「時間という概念が消えてしまったかのよう」とあります。

今回のリサイタル、後半のプログラムは知らない曲ばかりでしたが、色々な時代の曲、多種多様な音色を聴いているうちに、オルガンは敬虔、荘厳だけではないんだなあと感じました。

終演後、サインをいただき、握手させていただきましたが、手が分厚い。
ブルックナーもこんな感じだったのでしょうか。



ちなみに "パイプオルガンらしい" と書いた理由はこれ↓↓
ストップを操作し、リコーダー?小鳥?のような音で、細かい動きからはじまり・・・・
ソニエ2

武満徹/編曲の「ギターのための12の歌」を聴く

聴いている音楽
10 /18 2013
週末は暖かさが戻ってくるようです。

さて、音楽記。先日の帰省。実家に置きっぱなしにしてあるCDから、これを聴きました。

12songs2.jpg

■ 武満徹/編曲
 「ギターのための12の歌」(1977)
  福田進一(g)
 (DENON 1996年録音)

( 1) ロンドンデリーの歌(アイルランド民謡)
( 2) オーバー・ザ・レインボー(ハロルド・アーレン)
( 3) サマー・タイム(ジョージ・ガーシュウィン)
( 4) 早春賦(中田章)
( 5) 失われた恋(ジョセフ・コスマ)
( 6) 星の世界(チャールズ・C・コンヴァース)
( 7) シークレット・ラヴ(サミー・フェイン)
( 8) ヒア・ゼア・アンド・エヴリウェア(ジョン・レノン/ポール・マッカートニー)
( 9) ミッシェル(ジョン・レノン/ポール・マッカートニー)
(10) ヘイ・ジュード(ジョン・レノン/ポール・マッカートニー)
(11) イエスタディ(ジョン・レノン/ポール・マッカートニー)
(12) インターナショナル(ピエール・ドジュイテール)

解説書に記されているで武満さん自身の言葉を引用しておきます。

 私は大それた野心を抱いてこの編曲を試みたわけではありませんが、ギタリストたちの固定した風景にもうひとつの窓から別の風景を聞きたいと考えたのです。
 ”12の歌”はそれぞれに高度な演奏技巧を必要としますが、それはまず何よりも柔軟な精神へのエチュードなのです。



簡単そうに聴こえますが、ギターをやられる方のブログには「難しい、難しい」と書いてあります。

そうなのか。。。
ギターのことはさっぱりわかりませんが、どうやらそのようです。

いずれにしても、素敵な曲の素敵な編曲だと思います。

いつもは、夏の夜によく聴いたりします。

でも、秋に聴いても・・・・やっぱり、いいです!


さあ、明日はパイプオルガンのコンサート。楽しみです。


道南から下北半島をのぞむ

雑記
10 /15 2013
台風26号が関東に近づいているようです。被害が出ないことをお祈りいたします。

さて、連休は道南の実家で過ごし、最終日の昨日は家族で温泉に行きがてら、ドライブを楽しみました。

まずは、函館から北東に進み、海に抜けた後、南東の太平洋に突き出た岬を目指します。

いい天気。凪です。右手に切り立った崖、左手に海。間のわずかな土地に国道が続き、それに沿って漁師町が続いています。このあたりを走るのは15年ぶりぐらいです。

岬近くの温泉ホテルで休憩。入浴者は3人、露天風呂は私だけ。おそらく地元の漁師さん達はまだ仕事中なのでしょう。涼しい空気と秋の穏やかな日差しを浴びながら、いつもより少し長湯です。

帰路は津軽海峡を左手に見ながら車を走らせます。青森・下北半島がよく見えました。

「北海道・本州最短の地」の付近でしょう。北海道側・汐首岬(しおくびみさき)と青森側・大間崎(おおまざき)の間は18kmほどです。
下北半島

海峡を行き交う船の中で、船体に「HANJIN」と書かれた貨物船が目に入りました。
車中で何だろう?阪神?と話題になりましたが、あとで調べてみると、どうやら韓国の「韓進海運」という会社のようです。

そうか函館に向かうのか・・・。いやいや、すっかり忘れていました。津軽海峡は国際海峡、中央部分は公海です。さて、どこに向かうのでしょうか。

そういえば、今回車を走らせた地域。北海道ではあまり見かけない瓦屋根の家が多いことに気がつきました。

なるほど、離れてから気づくこともあるということでしょうか。

ワルターのハイドン「V字」を聴く

聴いている音楽
10 /11 2013
先週末、スタッドレスタイヤを買いました。

今年の秋は暖かいと思うので、タイヤ交換のタイミングだけは気を付けます。
昨年のように初雪=根雪となると大変です。

さて、今週はこれを聴いていました。先日、中古CDショップで"Blu-Spec CD"定価2,500円が900円だったので、思わず買ったものです。
V字

■ ハイドン 交響曲第88番ト長調「V字」
  指揮:ブルーノ・ワルター
  コロンビア交響楽団
  (SONY CLASSICAL 1961年録音)

ハイドンのシンフォニーで聴いたことがあるのはザロモン・セット+10曲ぐらいでしょうか。そんなレベルですが、好きな曲はと言われれば、88番「V字」、102番、103番「太鼓連打」の3曲が横一線という感じです。

「V字」は、素朴でシンプル(に聴こえる)、でも聴いた後の充実感は満点の曲だと思います。

ワルターのCDは何枚か持っていますが、ハイドンははじめてでした。
全体の印象は、ゆったりとして、まろやか、でも芯がある演奏と感じました。

第1楽章の序奏。しっかりとした響きと、強弱、間など、ワルターの棒とオケが一体化しているように感じます。

続くAllegroの主部。フレーズのひとつひとつを最後まで丁寧に、かつ、もたれずに演奏しています。この部分は、この演奏を聴いたときに最初にいいなと感じた部分です。

第3楽章のメヌエットを遅めのテンポでオケを堂々と鳴らせているところも好きです。決してお上品なだけのフニャフニャした演奏にはなっていません。

まだまだ書いていったらキリがありませんが、とにかく私は気に入りました。

パイプオルガンのコンサートチケットを購入する

コンサート情報・予定
10 /07 2013
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来週末、札幌コンサートホールkitaraの第16代専属オルガニスト オクタヴィアン・ソニエさんのリサイタルに行くことにし、チケットを購入しました。

以前、サンサーンスの交響曲第3番を聴いて、荘厳な響き・迫力に圧倒されましたが、オルガンだけというのは初めてなので、楽しみです。

さて、kitaraのオルガンは、フランスの「アルフレッド・ケルン社」製。パイプ数4,976本、68ストップとのことです。・・・・全くピンときません。

そもそも、パイプオルガンって、どんな国で、どれだけの会社が造っていて、国内の主要なホールはどうなっているのでしょうか。音色のちがいなど、今後、ほかのホールで聴くときの参考になるかもしれないので、国内常設オケの主な定期公演会場12か所の製造元をホールのサイトで見てみました。

●ドイツ製(5)
[カール・シュッケ社]
 NHKホール、愛知県芸術劇場コンサートホール、石川県立音楽堂
[イェームリッヒ社]
 すみだトリフォニーホール 
[ヨハネスクライス社]
 京都コンサートホール

●スイス製(3)
[クーン社]
 東京オペラシティコンサートホール、ミューザ川崎シンフォニーホール、ザ・シンフォニーホール

●フランス製(2)
[アルフレッド・ケルン社]
 札幌コンサートホールkitara
[ガルニエ社]
 東京芸術劇場

●オーストリア製(1)
[リーガー社]
 サントリーホール

●アメリカ製(1)
[C.B.フィスク社]
 みなとみらいホール

あくまでも限られた範囲での結果ですが、スイスの健闘と、アメリカでパイプオルガンが造られているという驚きが率直な感想です。

音色のほかに、相性がいい時代・曲などもあるのだろうと考えていくと、興味は尽きません。

それにしても、93年にマゼール/バイエルン放送響が北海道厚生年金会館で「ツァラトゥストラはかく語りき」を演奏したときは、電子オルガンでやっていましたから、隔世の感があります。


プロコフィエフの「ヴァイオリン協奏曲第2番」を聴く

聴いている音楽
10 /02 2013
先週の記事で寒くなると書きましたが、結局、その日は最低気温1.6℃で初霜となりました。

今日は、最低13℃、最高24℃で暑いくらい。でも季節は確実に進んでいます。

さて、今週はプロコフィエフを楽しんでいました。

■ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調
  指揮:シャルル・デュトワ
  vn:ジョシュア・ベル
  モントリオール交響楽団
 (LONDON(DECCA) 1992年録音)

プロコフィエフvn2

1935年、プロコフィエフが亡命生活を終えてからの作品。
実は1917年に完成した「第1番」の方が断然好きなのですが、詩情溢れる第2楽章、ヴィルティオーゾを堪能できる終楽章が魅力の「第2番」も捨てがたいものがあります。

特に終楽章は、カスタネットの響きや、大太鼓を伴ってヴァイオリンがぐいぐい旋回しながら上りつめていき、プチンと糸が切れるように終わるラストがとても面白いと思います。

いつだったか、N響アワーで諏訪内晶子さんがこの楽章を弾いているのをたまたま見て、思わず釘付けになってしまいました。一度生で聴いてみたい作品の一つです。

ベルとデュトワ/モントリオールは、終楽章では、ちょっと綺麗すぎ、おとなしすぎて、もう一段の興奮を求めたくもなりますが、テクニックとアンサンブルは極上です。第2楽章はヴァイオリンもオケも、なんだかラヴェルを聴いているような透明感で、なつかしさ、切なさを奏でています。

そういえば、デュトワの指揮姿が載ったジャケットはあまりないような気がします。
名盤ではないのでしょうが、大事にすることにしましょう。