東京都交響楽団 札幌特別公演を聴く

音楽鑑賞
09 /16 2013
■東京都交響楽団札幌特別公演
 
ベートーヴェンヴァイオリン協奏曲ニ長調*
ブラームス:交響曲第4番ホ短調

指揮:小林研一郎
ヴァイオリン:三浦文彰*

2013年9月15日
札幌コンサートホールkitara

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今回の座席はオケの真後ろ、パイプオルガンの左下あたり。楽器の配置や、指揮者の指示・表情がよく見えるワインヤード型のkitaraならではの席です。

弦楽器の編成は、ベートーヴェンもブラームスも14型(14-12-10-8-6)。当日のソロ・コンサートマスターは矢部達哉さんでした。

まずベートーヴェン。
プログラムによると独奏の三浦さんは2009年のハノーファー国際コンクールを16歳で優勝した俊英。両端楽章のカデンツァはクライスラー版とのことでした。テクニックだけでなく、音が非常にまろやかです。彼の持ち味ではないでしょうか。数々の名指揮者達の薫陶を受けた都響の安定したサポート(特に弦)を得て堂々とベートーヴェンを奏でていきます。

割れんばかりの拍手に応えたアンコールは、バッハの無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番からサラバンド。全く力みがない澄んだ音がホールに漂います・・・すばらしいの一言。
今後も活躍に期待したいと思います。

後半はブラームス。冒頭かなり長めのアウフタクトからはじまり、小林さんは、目や顔の表情、全身を目一杯使って情熱的に音楽をつくっていきます。濃厚なブラームスという印象です。第1楽章と第2楽章は、それぞれタクトを降ろした後、胸に手を当て、目をつむり、楽団に軽く頭を下げているように見えました。第4楽章は、前楽章からほとんど間をおかず開始。印象に残ったのは、ゆっくりな部分のフルートソロとトロンボーンの三重奏、これは美しかった。

ブラヴォーもかなり出ていました。アンコールはハンガリー舞曲第5番。
これまた、ものすごい粘着力の冒頭から一気にアッチェレランド。コバケン節を堪能した楽しいコンサートとなりました。


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