シューマン「子供の情景」を聴く

聴いている音楽
09 /26 2013
単身赴任先の北海道内陸部、いい天気でした。明日もいいようです。
晴れると明け方は冷えます。今朝は7℃、明日の朝は4℃の予報が出ています。

さて、最近の通勤時は、少々ロードノイズが厳しいですが、「子供の情景」を楽しんでおります。

明るく始まり、次第に憂いを帯び、最後は幻想の中に消えるように終わる。
はじめて聴いた中学のころは、少し怖い感じもしました。最後の4曲の印象が大きく影響していたのでしょう。もっとも、今ではこのへんが一番好きですが。

第7曲「トロイメライ」。
ちょっと、言葉では書きにくいです。いつまでも終わらないでほしい・・・

第10曲「むきになって」の哀愁、第13曲「詩人は語る」の幻想も好きですし、そうそう、第11曲「怖がらせ」の気まぐれな感じも、シューマンらしい気がして心惹かれるものがあります。

演奏は、クラウディオ・アラウ (PHILIPS 1974年録音)です。

全体的に武骨なシューマンといった印象です。
なんだか重々しくてベートーヴェンみたいに聴こえる部分もありますが、ゆっくりとした曲では、控えめなロマンティズムが光ります。


帰宅途中、薄暮とシューマン。なかなか幻想的でした。
夕暮れ


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パーセル オード集

聴いている音楽
09 /23 2013
一昨日、図書館から借りてきたCDを聴いています。

■ パーセル  オード集より
 『来たれ、なんじら芸術の子よ』
  メアリー2世の誕生日のためのオード

 指揮、チェンバロ  トレヴァー・ピノック
 イングリッシュ・コンサート
 イングリッシュ・コンサート・合唱団

 ジェニファー・スミス(ソプラノ)
 マイケル・チャンス(カウンターテノール)
 ティモシー・ウィルソン(カウンター・テノール)ほか  
 (ARCHIV 1988年録音)


祝祭的な雰囲気に満ちあふれていて、かつ、深みもあります。
特に3曲目のカウンターテノールの二重唱というのが、珍しく、そして愉しいです。

Sound the trumpet,sound,till around
 ・・・To celebrate the glories of this day.
「トランペットを吹き鳴らせ・・・(中略)この日の栄光を寿ぎ祝うために」(作者不詳・佐藤章 訳)

解説書によると、1694年、メアリー2世がなくなる8ヶ月前の最後の誕生日のために書かれたオードとあります。

そしてパーセル自身も、この翌年1695年、36歳で亡くなっています。

ところで、メアリー2世と聞いて、名誉革命とか、権利の章典とかが、全く思い浮かばなかった。しかも、どんな事柄だったのかも全く忘れている。

高校時代の教科書を引っ張り出してきて、眺めている、そんな穏やかな秋の日です。

旭岳初冠雪となった日、フランクを聴く

聴いている音楽
09 /19 2013
本日、大雪山系旭岳で初冠雪となりました。

単身赴任先の当地も朝の最低気温は9℃となりました。
当地の過去30年の平年値によると、9月20日から10℃を下回るようですが、なかなか当たっている感じです。

朝は寒かったですが、日中は晴れていい陽気の一日でした。

さて、本日は南の遠方の町で仕事でした。
仕事の合間に、湖を見下ろすカラマツの美しいホテルでコーヒータイム。ささやかな楽しみです。
larch.jpg

帰宅後、ミンツ(vn)/ブロンフマン(pf)のコンビによるフランクのヴァイオリンソナタで疲れを癒しました。

第1楽章。聴いていると、時間や場所がわからなくなる、そんな得も言われぬ不思議な感覚に襲われます。この楽章が一番好きですね。あとは、情感いっぱいの第3楽章。これも大好きです。いい曲だなぁ。


さあ、明日一日頑張って、連休は札幌へ。


東京都交響楽団 札幌特別公演を聴く

コンサート(国内オケ)
09 /16 2013
三連休の中日、今秋第一弾のコンサートに行ってきました。

■ 東京都交響楽団札幌特別公演
  ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲ニ長調
  ブラームス 交響曲第4番ホ短調
  指揮:小林研一郎
  vn:三浦文彰
 (2013年9月15日 札幌コンサートホールkitara)

今回の座席はオケの真後ろ、パイプオルガンの左下あたり。楽器の配置や、指揮者の指示・表情がよく見えるワインヤード型のkitaraならではの席です。

弦楽器の編成は、ベートーヴェンもブラームスも14型(14-12-10-8-6)。当日のソロ・コンサートマスターは矢部達哉さんでした。

まずベートーヴェン。
プログラムによると独奏の三浦さんは2009年のハノーファー国際コンクールを16歳で優勝した俊英。両端楽章のカデンツァはクライスラー版とのことでした。

テクニックだけでなく、音が非常にまろやかです。彼の持ち味ではないでしょうか。数々の名指揮者達の薫陶を受けた都響の安定したサポート(特に弦)を得て堂々とベートーヴェンを奏でていきます。

割れんばかりの拍手に応えたアンコールは、バッハの無伴奏ヴァイオリンパルティータ第2番からサラバンド。全く力みがない澄んだ音がホールに漂います・・・すばらしいの一言。
今後も活躍に期待したいと思います。

後半はブラームス。
冒頭かなり長めのアウフタクトからはじまり、小林さんは、目や顔の表情、全身を目一杯使って情熱的に音楽をつくっていきます。濃厚なブラームスという印象です。

第1楽章と第2楽章は、それぞれタクトを降ろした後、胸に手を当て、目をつむり、楽団に軽く頭を下げているように見えました。

第4楽章は、前楽章からほとんど間をおかず開始。印象に残ったのは、ゆっくりな部分のフルートソロとトロンボーンの三重奏、これは美しかった。

ブラヴォーもかなり出ていました。アンコールはハンガリー舞曲第5番。
これまた、ものすごい粘着力の冒頭から一気にアッチェレランド。コバケン節を堪能した楽しいコンサートとなりました。


大ホール ホワイエの様子。真ん中の彫刻は安田侃さんの作。
キタラ2

ちなみにkitaraのページはコチラ

尾高/札響の「トゥオネラの白鳥」

聴いている音楽(札響)
09 /14 2013
金曜日の遅い時間に札幌に到着し、すすきので、かつての同僚達の飲み会に合流。

軽い頭痛とだるさの中で迎えた三連休初日の朝、目を閉じて静かにこれを聴きました。
トゥオネラ2
■ シベリウス 
《レンミンカイネン組曲》より「トゥオネラの白鳥」
 指揮:尾高 忠明
 札幌交響楽団
 (fontec 2009年録音)

黄泉の国のトゥオネラ川と白鳥。ミステリアスな音楽です。

ヴァイオリンの切ないヴィブラートは華美にならず、チェロの低音からのこみ上げるような旋律も雄弁過ぎることなく、ゆったりとしたテンポでイングリッシュホルンをじっくり聴かせています。

曲の終わり近くにわずかに出てくるトゥッティ(総奏)も歌い込みすぎることなく、淡々とやっています。

曲の雰囲気に合っていて、いい感じです。


天塩国へ、稲作の北限を越えて

雑記
09 /12 2013
昨日から泊りの出張でした。2日間で370km運転。
単身赴任は今後もありますが、同じ場所はないと思うので、記録しておくことにします。

石狩国(いしかりのくに)の北は、天塩国(てしおのくに)。まずは、三浦綾子さんの小説の題名にもなった塩狩峠を越え、国内第4位の長さの天塩川に沿って北上します。

車を走らせて2時間弱。稲作の北限の町の一つに入りました。しばらくして天塩川に架かる橋を越えた途端、今まで見えていた稲穂が消え、あたりは延々と続く牧草地に変わりました。

どうやら稲作の北限を超えたようです。


さらに1時間ほど運転して目的地に到着。来るのは2回目です。
冬はマイナス30℃近くになるようですが、この町の開放感はわりと好きです。昼食後、仕事まで時間があったので、あたりを散歩。

牧草ロールのラッピングの様子。緑色の部分が横に回転して、あっという間に包まれます。なかなか面白くて見入ってしまいました。
bokusouroll.jpg

ラッピングを見たあと、橋から北の方角を眺めました。川岸に太古の面影が感じられて好きです。
teshiogawa.jpg


ここでの仕事を終えた後は、稲作の北限を超えて南下。国体も行われたジャンプ台のそばのホテルに宿泊。
ジャンプ台

翌日はさらに南下。
仕事先の町で、『舘野泉×ヤンネ舘野デュオコンサート』のポスターを発見しました。さらに、開催はなんと9月12日、今晩でした。舘野さんファン多いですからね。


そして、すべての仕事を終えた帰り間際、ふと街路樹を見ると、ほんの一部ですが紅葉しているのを見つけたのでした。


ブーレーズのマーラー交響曲第6番「悲劇的」

聴いている音楽
09 /10 2013
昨日と今日は久々に晴れました。

晴れると単身赴任先の当地は盆地なので寒暖の差がすごいです。今日は最低12.5℃、最高25.9℃で着るものにも困ります。

さて、週末から大曲を聴いていました。

ブーレーズ・マーラー「悲劇的」
■ マーラー 交響曲第6番イ短調「悲劇的」
  指揮:ピエール・ブーレーズ
  ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
  (DG 1994年録音)

ウィーンフィルの美音と合奏能力を活かして、ブーレーズ一流の明晰な音楽を優秀録音で見事に再現した都会的なマーラー、そんな感じです。

第1楽章の展開部(リピート)の直前、全オーケストラの強奏から、弦楽器と管楽器が絡み合いながら、次第に音量を弱めていくところ。美音と、とろけるようなニュアンスがたまりません。

第1楽章の終結や第4楽章では、金管が力まずに、巨大で力強い音楽を造り上げていますし、第3楽章のイングリッシュホルン、フルート、ホルンなんかも上手すぎて、聴いていてゾクゾクしてしまいます。

マーラーが曲に込めた思いを聴きとらなければダメだよなーと思いつつ、音の美しさと、見通しの良い音楽に聴きほれてしまい。・・・まあ、いいか。


サヴァリッシュのベートーヴェン交響曲第7番

聴いている音楽
09 /05 2013
今日は仕事で往復100kmほど運転。曇天。風やや強し。

美しい丘の街を抜けたら、水稲の黄金色が田園地帯を埋め尽くしていました。ラベンダーで有名な観光地は車もまばら。道外ナンバーの車も見かけませんでした。少し寂しい感じです。

さて、最近はコンナノを聴いております。
サヴァリッシュ・ベト7
■ ベートーヴェン 交響曲第7番
 指揮:ヴォルフガング・サヴァリッシュ
 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
 (BRILLIANT CLASSICS 1991年録音)

90年代にEMIから発売された際、買いそびれ、BRILLIANTから再発売されたものを2年ほど前に購入したものです。

最近、聴くことが多いのですが、理由は、車で聴いていたクレンペラー/フィルハーモニアと、ジンマン/チューリッヒ・トーンハレという個性的な演奏から、耳が逃れたがっているためでしょう。

サヴァリッシュは、冷静なコントロールの下、コンセルトヘボウという最高のオケを、しっかり、たっぷり、堂々と鳴り響かせています。

トランペットとティンパニは、地味だけど芯のある音で、演奏に力強さとアクセントを添えています。

録音のせいもあると思いますが、終楽章のクライマックス部分。
トランペットを抑え、弦の刻みの動きをはっきりと聴かせたり、ホルンは咆哮しても和音をきちんと響かせたりするところは、真面目でなかなか素敵な演奏だなぁと思いながら聴いていました。