アファナシエフ(Pf) モーツァルト「ジュノム」&第27番

聴いている音楽(国内オケ)
03 /08 2017
ヴァレリー・アファナシエフのピアノ独奏、円光寺雅彦指揮、読売日本交響楽団の演奏によるモーツァルトのピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271「ジュノム」と第27番変ロ長調K.595を聴いてみました。DENONから発売されている2014年6月のサントリーホールでのライヴ録音盤です。

これはなかなかユニークで即興感が伝わってくる愉しいディスクでした!。

「ジュノム」は断然終楽章が良かったです。ゆっくり目のテンポですが、特にピアノ独奏部分ではテンポを伸縮させていて、それがまた得も言われぬ愉悦感を醸し出しているように思いました。

27番も同じで、第1楽章の一音一音足取りを確かめながらの音の進行の中にも微妙なテンポの揺れを加えて、愁いの情感を引き立たせているようです。オケとあわせるのが大変そうですが、円光寺さん、見事なサポートですし、読売日響も澄んだ美しいハーモニーによる合奏だと思いました。

「これは生で聴いたら、ものすごく感動するかもなぁ」と、自分がコンサートホールにいることを想像しながら聴き入ってしまいました。



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インバル/都響 マーラー「復活」

聴いている音楽(国内オケ)
02 /26 2017
日本のオーケストラの録音を聴いていました。

エリアフ・インバル氏の都響プリンシパル・コンダクター(2017.2現在は桂冠指揮者)就任とともに2008年に始まったマーラーチクルスの第4弾、エクストンから発売されている2010年の演奏会のライヴ録音です。ソプラノ:ノエミ・ナーデルマン、メゾ・ソプラノ:イリス・フェルミリオン、合唱:二期会合唱団という布陣です。

インバル氏、さすがはマーラー指揮者ですね。力強く、引き締まり、ときに豊潤で陶酔的な響きを自在に引き出す自信溢れる演奏だと思いました。クライマックスも感動的で、収録されている多数のブラヴォーからもそれがうかがい知れます。

都響は日本のオーケストラの中で最もマーラーの演奏に慣れている楽団の一つでしょうが、それにしてもベストと思われるようなレベルの高い演奏かと思います。データを見る限り1公演の録音をそのままディスク化したようにも思えますが、キズひとつない演奏です。これだけの演奏が聴けるなら、超一流の外来オケを除いて、在京楽団で十分満足を得られると思いました。

サントリーホールでのエクストンの録音もまるでホールで聴いているかのような自然で素晴らしいものでした。



飯森/山響 ブルックナー 交響曲第6番

聴いている音楽(国内オケ)
12 /06 2016
飯森範親さん指揮、山形交響楽団によるブルックナーの交響曲第6番イ長調のCD(YSOlive・2011年録音)を聴いています。このコンビの活躍は以前から知っていましたが、録音を聴くのは初めて。

山形交響楽団は2管編成のオケで、この録音も弦5部は10型での演奏のようですが、目から鱗とはこのことですね。重厚長大なイメージから解放されたピュアでクリアなサウンドに心奪われました!。

確かに弦が薄く、第2楽章はもう少し豊潤な音も恋しくなりますが、全曲を通してそれを補って余りある瑞々しい木管と素晴らしいハーモニーを奏でるブラスセクションがとても良かったですね。例えば第1楽章の後半14:04あたりから終結までなどはこのコンビの美点がすべて凝縮されていると思いますし、ブルックナーの音楽の神秘に触れることができました。

飯森さんの大らかでしなやかな指揮ぶりは、この6番という曲にもぴったりで、特に管のセクションは気持ちよく吹いている感じがよく伝わってきます。セッション録音でしっかり仕上げたCDという印象で好感がもてます。師走にとてもいいディスクに巡り合いました。

国内のオーケストラによるCDの感想記事がまとまってきたので、カテゴリに「聴いている音楽(国内オケ)」を新設してみました^^/

秋山/九響 マーラー 交響曲第9番

聴いている音楽(国内オケ)
11 /06 2016
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札幌は今朝起きたら20cmを超すドカ雪でした。しかも湿って重く雪かきは腰にきました。音楽鑑賞の方は秋山和慶さんの指揮による九州交響楽団の第313回定期演奏会のライヴ録音(FONTEC・2011年)です。

九響さんはコンサートもCDも聴いたことがなく、全く先入観なしに聴いてみましたが、なかなかのものです!。秋山さんの指揮はもう少し鋭角的にとか、もう少し粘り気のある表現だったらと思う部分もありましたが、全体的にはオーケストラの水準の高さとアンサンブルの確かさをしっかり感じることができて大いに楽しめました。地方オーケストラの実力を知るのに最適な一枚だと思いました。

それと今回CDを聴いて感心したのは、九響さんの定期演奏会の会場となっているアクロス福岡シンフォニーホールの素晴らしい響きですね。kitaraとは異なるシューボックス型のホールのようですが、素晴らしい音響だと思いましたし、録音も第4楽章の終りの最弱音まで綺麗に収められていてとても満足いくものでした^^/

あれっ、CDジャケットをよく見ると九響さんの英語表記には「The」がついています。The Cleveland Orchestraみたいでカッコイイですねぇ。


井上/大フィル ショスタコーヴィチ「レニングラード」

聴いている音楽(国内オケ)
09 /21 2016
今年の札幌は最低気温が急に下がって昨日は9℃、今日は11℃とちょっと寒すぎます。日中は21,22℃で快適なんですけどね。

音楽は井上道義さんの「レニングラード」です。2015年11月のフェスティバルホールでのライヴ録音(EXTON)です。

解説書を読むと井上さんが積極的にショスタコーヴィチを取り上げてきたことが書かれていますが、第1楽章を聴いてみても冒頭から力みがなく、つづく「戦争の主題」も丁寧な進行、それでいて圧倒的なクライマックスを築くあたりに、なるほど「こなれた感じ」を受けました。

第3楽章に出てくる長いフルートのソロは抑制されたヴィブラートで品のある演奏。祈りの雰囲気が感じられるいい演奏だと思いました。

第4楽章は冒頭少し聴き取りにくかったりしましたが、終結に向けた盛り上がりはなかなか感銘深く、これは大阪フィルさんのトゥッティでも余裕を感じさせつつ迫力のある音を出せるアンサンブルによるところも大きいと思いました。