ヤルヴィ/N響 R.シュトラウス 交響詩「英雄の生涯」ほか

聴いている音楽(国内オケ)
04 /16 2017
まだまだ身辺が落ち着かなくて、なかなかブログを更新する時間が取れないでいましたが、週末は大音量でゆっくり音楽鑑賞です。聴いていたのはこちら。

■ R.シュトラウス

 交響詩「ドン・ファン」作品20
 交響詩「英雄の生涯」作品40

 パーヴォ・ヤルヴィ(指揮)
 NHK交響楽団

(RCA・2015年録音)

2015年2月の第1804回定期公演Bプログラムのライヴレコーディングです。会場はサントリーホールです。



ライナーノーツに記されたヤルヴィ氏自身のコメントがすべてでしょう。『ドイツ・カンマーフィル、パリ管、フランクフルト、シンシナティとの録音は、それぞれのオーケストラの文化や伝統を生かした作品を選んできた。そうした機会にあってもシュトラウスの優先順位は一位ではなかった。それはシュトラウス演奏に最適のオーケストラを探していたからだ。そしてシュトラウスの演奏に理想的なオーケストラを見つけた。輝かしいサウンドと水も漏らさぬ技術を備えたN響は、まさにシュトラウスに相応しいオーケストラといえる。』

聴いて納得。第1部「英雄」の出だしから、自信に満ちた表現と強靭なアンサンブルに惹き込まれましたし、第5部「英雄の業績」から第6部「英雄の隠遁と完成」にかけての完成度も大変素晴らしいと感じました。各パートの中ではホルンセクションの健闘が光っていたのではないでしょうか。パンチを効かせる部分と繊細さが求められる部分のいずれも好演で、演奏全体に魅力を与えていたのは間違いないと思います。


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アファナシエフ(Pf) モーツァルト「ジュノム」&第27番

聴いている音楽(国内オケ)
03 /08 2017
ヴァレリー・アファナシエフのピアノ独奏、円光寺雅彦指揮、読売日本交響楽団の演奏によるモーツァルトのピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271「ジュノム」と第27番変ロ長調K.595を聴いてみました。DENONから発売されている2014年6月のサントリーホールでのライヴ録音盤です。

これはなかなかユニークで即興感が伝わってくる愉しいディスクでした!。

「ジュノム」は断然終楽章が良かったです。ゆっくり目のテンポですが、特にピアノ独奏部分ではテンポを伸縮させていて、それがまた得も言われぬ愉悦感を醸し出しているように思いました。

27番も同じで、第1楽章の一音一音足取りを確かめながらの音の進行の中にも微妙なテンポの揺れを加えて、愁いの情感を引き立たせているようです。オケとあわせるのが大変そうですが、円光寺さん、見事なサポートですし、読売日響も澄んだ美しいハーモニーによる合奏だと思いました。

「これは生で聴いたら、ものすごく感動するかもなぁ」と、自分がコンサートホールにいることを想像しながら聴き入ってしまいました。



インバル/都響 マーラー「復活」

聴いている音楽(国内オケ)
02 /26 2017
日本のオーケストラの録音を聴いていました。

エリアフ・インバル氏の都響プリンシパル・コンダクター(2017.2現在は桂冠指揮者)就任とともに2008年に始まったマーラーチクルスの第4弾、エクストンから発売されている2010年の演奏会のライヴ録音です。ソプラノ:ノエミ・ナーデルマン、メゾ・ソプラノ:イリス・フェルミリオン、合唱:二期会合唱団という布陣です。

インバル氏、さすがはマーラー指揮者ですね。力強く、引き締まり、ときに豊潤で陶酔的な響きを自在に引き出す自信溢れる演奏だと思いました。クライマックスも感動的で、収録されている多数のブラヴォーからもそれがうかがい知れます。

都響は日本のオーケストラの中で最もマーラーの演奏に慣れている楽団の一つでしょうが、それにしてもベストと思われるようなレベルの高い演奏かと思います。データを見る限り1公演の録音をそのままディスク化したようにも思えますが、キズひとつない演奏です。これだけの演奏が聴けるなら、超一流の外来オケを除いて、在京楽団で十分満足を得られると思いました。

サントリーホールでのエクストンの録音もまるでホールで聴いているかのような自然で素晴らしいものでした。



飯森/山響 ブルックナー 交響曲第6番

聴いている音楽(国内オケ)
12 /06 2016
飯森範親さん指揮、山形交響楽団によるブルックナーの交響曲第6番イ長調のCD(YSOlive・2011年録音)を聴いています。このコンビの活躍は以前から知っていましたが、録音を聴くのは初めて。

山形交響楽団は2管編成のオケで、この録音も弦5部は10型での演奏のようですが、目から鱗とはこのことですね。重厚長大なイメージから解放されたピュアでクリアなサウンドに心奪われました!。

確かに弦が薄く、第2楽章はもう少し豊潤な音も恋しくなりますが、全曲を通してそれを補って余りある瑞々しい木管と素晴らしいハーモニーを奏でるブラスセクションがとても良かったですね。例えば第1楽章の後半14:04あたりから終結までなどはこのコンビの美点がすべて凝縮されていると思いますし、ブルックナーの音楽の神秘に触れることができました。

飯森さんの大らかでしなやかな指揮ぶりは、この6番という曲にもぴったりで、特に管のセクションは気持ちよく吹いている感じがよく伝わってきます。セッション録音でしっかり仕上げたCDという印象で好感がもてます。師走にとてもいいディスクに巡り合いました。

国内のオーケストラによるCDの感想記事がまとまってきたので、カテゴリに「聴いている音楽(国内オケ)」を新設してみました^^/

秋山/九響 マーラー 交響曲第9番

聴いている音楽(国内オケ)
11 /06 2016
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札幌は今朝起きたら20cmを超すドカ雪でした。しかも湿って重く雪かきは腰にきました。音楽鑑賞の方は秋山和慶さんの指揮による九州交響楽団の第313回定期演奏会のライヴ録音(FONTEC・2011年)です。

九響さんはコンサートもCDも聴いたことがなく、全く先入観なしに聴いてみましたが、なかなかのものです!。秋山さんの指揮はもう少し鋭角的にとか、もう少し粘り気のある表現だったらと思う部分もありましたが、全体的にはオーケストラの水準の高さとアンサンブルの確かさをしっかり感じることができて大いに楽しめました。地方オーケストラの実力を知るのに最適な一枚だと思いました。

それと今回CDを聴いて感心したのは、九響さんの定期演奏会の会場となっているアクロス福岡シンフォニーホールの素晴らしい響きですね。kitaraとは異なるシューボックス型のホールのようですが、素晴らしい音響だと思いましたし、録音も第4楽章の終りの最弱音まで綺麗に収められていてとても満足いくものでした^^/

あれっ、CDジャケットをよく見ると九響さんの英語表記には「The」がついています。The Cleveland Orchestraみたいでカッコイイですねぇ。