マティアス・ヘフス(tp) ソロ・ド・コンクール

聴いている音楽(tp&hr)
10 /25 2016
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中古CDショップでなかなかいいディスクにめぐりあいました。元ハンブルグ国立歌劇場の首席奏者で、ジャーマン・ブラスのメンバーでもあるヘフスさんの近現代のトランペット独奏曲を集めたディスクです。

1 オネゲル : イントラーダ
2 シャリエ : ソロ・ド・コンクール
3 ボザ : ルスティク
4 ズーターマイスター :ガヴォット・ド・コンセール
5 フランセ : ソナチネ
6 プログ : 3つのミニチュア
7 ヒンデミット : トランペット・ソナタ 変ロ調
8 エネスコ : レジェンド

マティアス・ヘフス(トランペット)
ステファン・キーファー(ピアノ)

(CRYSTON・2009年録音)

ロータリートランペットによる太く柔らかい響きは頭にキンキン響かなくてとても好みです。地元札響もそうですが日本のオーケストラでは独語圏の作曲家の曲で用いられますが、このアルバム中ではオネゲルはスイス、シャリエはベルギー、ボザとフランセはフランス、プログはアメリカというように独語圏以外の作曲家の曲が取り上げられており、そこに面白さを感じます。

全曲の中ではヒンデミットの第1楽章でピアノがもっと力強い打鍵だったらなあとも感じましたが、そのほかはとても満足いくものでした。特に最初の3曲(オネゲル、シャリエ、ボザ)はトランペットの表現力の幅に心惹かれるものがありとても良かった!。それからフランセとプログ。ともに3つの曲からなる全体でも5,6分の曲ですが、速いパッセージや音の跳躍など技巧を要するとともに、ミュートによる抒情的な雰囲気を湛えた曲で聴きごたえがありました。手元に置いておいて時折聴いてみたいアルバムです。

トランペットやホルンのCDをいくつか記事にしたので、カテゴリを新設してみました。当面は「聴いている音楽(tp&hr)」で。


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選定のようす

聴いている音楽(tp&hr)
06 /04 2016
ロンドン響の首席トランペット奏者、フィリップ・コブ氏による楽器の選定風景。

B&Sはドイツのメーカーなんですね。B♭管のようです。

なかなか面白いです。こういう動画は見たことがなかったので。




タルケヴィ氏のレッスン

聴いている音楽(tp&hr)
03 /09 2016


最近こんなのも観ています。ベルリンフィルの首席トランペット奏者、ガボール・タルケヴィ氏によるレッスンです。

ストラヴィンスキーの「ペトルーシュカ」から、第3場の「バレリーナの踊り」と「バレリーナとムーア人のワルツ」の部分ですね。

タルケヴィ氏も上手いのですが、レッスンを受けているお若い方も十分に上手いと思いますねぇ。

ペトルーシュカと言えば、日曜日のクラシック音楽館で山田和樹さんの指揮による1月のN響A定期の模様が放映されていました。4管編成版で菊本さんはコルネットでしたが、非常に上手かったですね。

札響も10年ほど前に定期でやったのを聴きに行きましたが、こちらは3管編成版でした。「管楽器のための協奏曲」のような曲でトランペット奏者にとって難曲だと思いますが、福田さんは完璧でした。

話がそれましたがプロ奏者の精進とは素人にはとうてい想像できないほど高いレヴェルですね・・・。

ラプソディ・イン・ホルンⅢ

聴いている音楽(tp&hr)
02 /18 2016
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ごくごくたまに新譜も買います。N響首席ホルン奏者、福川伸陽(ふくかわ・のぶあき)さんのアルバムです。

う~ん、これいい!。すごくいいです!。自分の日本人ホルンの奏者への考え方を改めさせられましたねぇ。


■ ラプソディ・イン・ホルンⅢ

1.川島素晴 ラプソディ・イン・ホルン ~ホルン吹きの愉快ないたずら~
2.ラフマニノフ ヴォカリーズ
3.ラフマニノフ チェロ・ソナタより第3楽章
4.ファリャ スペイン舞曲第1番
5.マーラー 原光(交響曲第2番「復活」第4楽章)
6.ブラームス インテルメッツォOp.118-2
7.鈴木優人 モーツァルティアーナ ~モーツァルトの主題によるホルンとピアノのためのしりとりヴァリエーション~
8.フォーレ シシリエンヌ
9.ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ
10.カサド 愛の言葉
11.ドビュッシー 美しき夕暮れ
12.プーランク 愛の小径
13.ローゼンブラット カルメン幻想曲
14.プリマ シング・シング・シング *

ホルン:福川伸陽 ピアノ:三浦友理枝
福川伸陽with東京ホルンサウンドほか

(キングレコード・2015年録音)


圧倒的な技巧を見せつけられる4,13、抒情的な2,3,8,9、とりわけロマンティックな音楽に浸れる10,11,12。N響のホルンメンバーらも加わってバリバリ全開の14。メロディ、ハーモニー、リズムとオーケストラの中でも色々な役割を担うホルンの多彩さを味わえる一枚ですね。

そしてこのアルバムの白眉は1と7。

1はティルの冒頭の主題から始まって、英雄の生涯、英雄、運命第3楽章、新世界より、グレイト、ブラ1終楽章、ブラ3第3楽章、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番冒頭、ボレロ、木星・・・とオーケストラ曲の活躍場面が現れては消えを繰り返しつつ盛り上がっていき・・・・最後は田園のラストでおしゃれに終わります。

7はモーツァルトのホルン協奏曲第1番第1楽章の主題を作曲家のスペルで「しりとり」していくというものです。モーツァルト(T)→チャイコフスキー(Y)→イザイ(E)→エルガー(R)→ラフマニノフ(F)→フォーレ(E)・・・という具合に第16変奏まで約11分半の曲。

実に巧みな変奏に感心してしまいます。それと第9変奏<能>(noh)では、マウスピースを手のひらで叩いたり、楽器、譜面台を叩いて音を出したり・・・・まったく飽きが来ません!。これは面白い!。

最後にもう一言。ブラームスのインテルメッツォ。これは14曲の中で他を圧倒する深みを感じる曲と演奏だったことも記しておきましょう。

バウマン(hr) R.シュトラウス ホルン協奏曲第1番ほか

聴いている音楽(tp&hr)
01 /11 2016
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お正月以来、どうにもホルンの音が気になっています。

youtubeで鈴木優さんという女学生さんがどこかのオケと共演したシュトラウスの1番がアップされていて、楽器をきっちり鳴らせた真摯な演奏に感心したりしていました。(彼女は後に東京交響楽団に入団されたようです。)

そんなわけで、ヘルマン・バウマン氏がゲヴァントハウス管をバックに録音したホルン協奏曲を聴いていました。指揮は先月亡くなったクルト・マズア氏です。

収録曲はシュトラウスの1番、2番とウェーバーのホルンとオーケストラのためのコンチェルティーノの3曲です。PHLIPS・1983年の録音です。

上手いですね。何も言うことがありません。

シュトラウスは2番のオーケストラ部分の魅力はさすがだとは思いますが、やはり若々しい第1番に惹かれます。ウェーバーの方は重音での最低音や、ドイツのビアホールの音楽みたいだけど技術的には相当な難易度のpolacca(ポロネーズ)で名人芸を堪能できます。唇の柔軟性がカギですね。