ブロムシュテット/バンベルク響 東京公演

コンサート(海外オケ)
11 /04 2016
東京に遠征してきました。コンサート目的だけの上京は5年ぶりです。

■ バンベルク交響楽団 東京公演

 シューベルト 交響曲第7番ロ短調「未完成」
 ベートーヴェン 交響曲第6番ヘ長調「田園」

 ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)

 2016年11月3日(木・祝)19:00~ 
 サントリーホール

プラハのドイツ系音楽家によるオーケストラがルーツで、第二次世界大戦後、ソビエトの衛星国家となった旧チェコスロヴァキアの迫害を逃れ、西独バイエルン州の小さな街(人口7万人だそうです)に集まり、活動を再開したというバンベルク響は今年創立70年だそうです。聴くのは初めてです。指揮は結構好きなブロムシュテットさん。

オーケストラは14型。配置はステージに向かって左から、1stヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、2ndヴァイオリンの対向配置で、1stヴァイオリンとチェロの後方にコントラバスが一列に並びます。

1曲目「未完成」。ブロムシュテットさんはタクトを使わず指揮。テンポは中庸。モダンオケですがノンヴィブラートでのすっきり、きびきびした演奏です。やっていること自体は特殊ではないのでしょうが、もっと保守的な演奏を想像していたので意外でした。木管楽器も瑞々しく繊細でとても良かったです!。第2楽章は音楽に浸る心地よさに包まれました。1曲目からブラヴォーがかかっていました。

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2曲目の「田園」も「未完成」と同じスタイル。さらに対向配置独特の1stvnと2ndvnの音の掛け合いが際立って面白さが加わる感じです。第1楽章は年寄りくささ皆無のスピード感のある出だしでしたが、テンポに乗り切れなかったのか若干アンサンブルがばらつく場面もあったように感じました。しかし、その後はすぐにきっちり修正して機敏に反応。「嵐」の部分の迫力もありましたし、一音一音大切に奏でられた終楽章もホント美しかったですね。ふわっと、そして慈しむような最後の一音も印象に残るものがありました。素晴らしかった!。

ブラヴォーも多数かかり、聴衆の満足度が伝わってきます。万雷の拍手に応えてのアンコールは「エグモント」序曲でした。振り向きざまの一撃!、そして終始緊張感・力感漲る演奏に会場は大いに盛り上がっていました。

とても良い演奏会でした^^/。89歳のブロムシュテットさんは登場の時も指揮している時も若々しかったですね。あの元気さはなんなんだろう?。それから、2曲ともタクトを降ろすまで余韻を楽しんでからの拍手で、東京の聴衆のマナーが良かったという印象を受けました。


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スラットキン/フランス国立リヨン管弦楽団 札幌公演

コンサート(海外オケ)
06 /24 2016
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■フランス国立リヨン管弦楽団札幌公演

 ラヴェル スペイン狂詩曲
 ラヴェル 高雅で感傷的なワルツ
 ラヴェル 「ダフニスとクロエ」第2組曲
 ムソルグスキー(ラヴェル/スラットキン編曲)
      組曲「展覧会の絵」

 指揮:レナード・スラットキン

 2016年6月23日(木)19:00~
 札幌コンサートホールkitara

フランス第3の都市リヨンのオーケストラを聴いてきました。

素敵なコンサートでした。すごく良かった!。

ざっくり感想を書くと「ダフニス」の「夜明け」、展覧会の絵の「キエフの大門」での軽やかで澄んだハーモニーがとりわけ素敵でしたね。低音を強調しすぎない上品な音を出す楽団かなと感じました。

さすが管の国だけあって「スペイン狂詩曲」のイングリッシュホルンや「ダフニス」のパントマイムでのフルートはエレガントでしたし、展覧会の絵のトランペットも太くて柔らかい品のある音でした。

それから今回の聴きものは展覧会の絵の編曲。ラヴェルのをベースとしてところどころスラットキンさんの編曲も交えるようなスタイルでした。「ビドロ」のユーフォニウムにホルン4本を重ねたり、ラヴェル編曲版にはない「サムエル・ゴールデンベルクとシュミュイレ」のあとの第5プロムナードがスラットキンさん自身の編曲で復活していてなかなか面白かったです。

アンコールは2曲。オッフェンバックの「ホフマンの舟歌」とスラットキンさんの作で「ツイスト・カンカン」が演奏されました。前者はとにかく美しい・・・ずっと浸っていたい、そんな美しさでしたし、後者は楽しくて、おしゃれ。にくい選曲です。

スラットキンさんはさっと登場して、挨拶、ぱっとタクトを振り下ろす。演奏後も妙に芸術家ぶらずにさっと観客の方を向きお辞儀、管楽器のソロ奏者の紹介も、テンポよくぱっぱと進めて、全員立たせて拍手を受け、颯爽と舞台袖に引き返す。粋です。

すごくいいコンサートだったのに客入りがイマイチだったのが残念。

演奏会が終わった21時の気温は19度。音楽の余韻に浸りながら歩くには実に気持ちのいい初夏の夜でした。

プラハ国立歌劇場のヴェルディ 「椿姫」

コンサート(海外オケ)
10 /23 2015


■ プラハ国立歌劇場
 
  ヴェルディ 歌劇「椿姫」

  指揮:マルティン・レギヌス
  
  ヴィオレッタ:ヤナ・シベラ
  アルフレード:アレシュ・プリスツィン
  ジェルモン:スヴァトプルク・セム ほか

  2015年10月21日(水)18:30~
  ニトリ文化ホール

安かったので行ってきました(笑)。椿姫を観るのはムーティ/ミラノ・スカラ座、新国立劇場に続いて3回目です。お客さんも結構入っていたと思います。

まずヴィオレッタが良かったです!。声量、音程、テクニックなど自分には申し分ない素晴らしい歌唱でした!。アルフレードは歌い方はやや好みではない面もありましたが、声が若く、役にぴったりだと感じました。反面、フローラはやや声量不足だったかな。

オーケストラは人数も少ないためか全体的に薄く、若干音程があっていない部分も目立っていたような・・・。音楽自体はスピード感よりは、じっくり落ち着いた雰囲気を感じさせるもので、これはこれで良かったと思いました。

演出や舞台美術は金をかけていないと言えばそれまでですが、照明を上手く使ったシンプルで清潔感のある印象を受けました。衣装も同様でヴィオレッタとアルフレードは白を、その他は黒で統一されたものでした。

全体の印象はまあまあ良かったですよ。
それにしてもヴィオレッタは出ずっぱりだし、喉に負担のかかる役だなあ・・・。

P.ヤルヴィ/ドイツ・カンマーフィル札幌公演

コンサート(海外オケ)
11 /23 2013
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昨年のフランクフルト放送響に続いて2回目となるヤルヴィさんのコンサートに行ってきました。

■ドイツ・カンマーフィルハーモニー管弦楽団札幌公演
 ベートーヴェン 歌劇「フィデリオ」序曲
 ベートーヴェン 交響曲第4番変ロ長調
 ベートーヴェン 交響曲第3番変ホ長調「英雄」
 指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
(2013年11月21日(木) 札幌コンサートホールkitara)

二管編成。弦楽器の人数は、下手から第1vn(8)、vc(5)、va(5)、第2vn(7)で、下手奥にcb(3)。hrnはフィデリオと第4番が(4)で「英雄」は(3)。timはtpとともに上手に配置というスタイルです。

ヤルヴィさんは全て暗譜での指揮です。

切れ味鋭い生き生きとした演奏で、小編成ならではの弦と管の対等な絡み、ヴァイオリンの対向配置のおもしろさも出ていたと思いますが、それだけではありません。

第4番第2楽章のクラリネットソロは、ノンヴィブラートで奏でられる音の伸び、強弱がデリカシーの極み。一方、「英雄」の葬送行進曲での管やティンパニの強奏強打、慟哭の響きは真に胸に迫るものがありました。

小さい編成での表現の幅の大きさに驚かされました。

ブラボーも多数。アンコールは2曲も!
ブラームスの「ハンガリー舞曲第1番」とシベリウスの「悲しきワルツ」です。静かにタクトを降ろし、2回程うなずくヤルヴィさん。

お客さんの入りが少なく士気に影響しないか少し心配でしたが杞憂でした。

うん。いい!いいですよヤルヴィさん!
満足感を味わって会場を後にしました。