エリシュカ/札響 チャイコフスキー交響曲第5番ほか

聴いている音楽(札響)
11 /18 2017
最近は札響のディスクを聴いていました。

2016年10月の定期演奏会のライヴ録音です。チャイコフスキー第5番、ドヴォルジャークの「スケルツォ・カプリチオーソ」、スメタナの交響詩「ワレンシュタインの陣営」と、演奏会当日とちょうど逆の順番で収録されています。青空と麦畑、拡がりを感じる気持ちの良いジャケットも秀逸だと思います。

エリシュカさんのチャイコフスキー。がっしりした骨格をもった立派な演奏ですが、その中にあって第2楽章は、よく歌っていて、特に全オーケストラの強奏後のピチカート、そして弦と管楽器が絡み合う美しい音楽から楽章終結にかけては、とても素晴らしく感じました。

「スケルツォ・カプリチオーソ」は何と言ってもテンポの良さが気に入っていますし、ホルンセクションの健闘も光ります。「ワレンシュタインの陣営」は色々な曲想が鮮やかに演奏されています。中間に出てくるトランペットのファンファーレも秀逸だと思います。自分自身なじみが薄い曲ですが、ディスクで繰り返し聴くことで曲のつくりもよくわかります。ライヴに接していても、ディスクを買い、繰り返し聴くことには意味があるとあらためて感じた次第。

札幌は朝方5センチほど積雪となりましたが、今は晴れて気温も上がり雪は解けました。音楽を聴いている書斎にも明るい日差しが差し込んでいます。


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札響&アルゲリッチ(Pf)のプロコフィエフ

聴いている音楽(札響)
10 /15 2017
以前にも一度記事にしたフォンテック×タワーレコードの企画もののディスクを聴いてみました。

■ 札響アーカイブシリーズ第Ⅰ期③
 
 1. プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番 ハ長調 Op.26 *
 2. モーツァルト 交響曲第35番 ニ長調 「ハフナー」
 3. モーツァルト 交響曲第38番 ニ長調 「プラハ」

 ペーター・シュヴァルツ(指揮)
 マルタ・アルゲリッチ(ピアノ) *

1は1970年1月の第91回定期、2は2月の第92回定期、3は4月の第94回定期のライヴ録音です。会場はすべて札幌市民会館です。

まず1961年に札響が発足して10年も経たずにアルゲリッチと共演してしまうなんてすごいと思いました。ライナーノーツにはこの時点ですでにランパル(Fl)、スーク(vn)、タックウェル(hr)らとも共演したとあり、驚きです。

さて、演奏はというと、プロコフィエフではオーケストラがパワー不足の感もありますが、アルゲリッチの切れ味鋭い生気溢れるピアノに聴き入ってしまいました。さすが!。

モーツァルトはしっかりとしたアンサンブルでウィーン出身の第2代常任指揮者シュヴァルツ氏が一曲一曲精魂込めて仕上げていったことが感じられました。シュヴァルツ氏については、私自身1991年の札響客演時のブルックナーの第8番に非常に感銘を受けた記憶があります。同氏が70年代の札響発展に尽力された功績は大きいと認識できるディスクだと思います。


ポンマー/札響 J.S.バッハ 4つの序曲(管弦楽組曲)

聴いている音楽(札響)
08 /14 2017
札幌のお盆は涼しい日が続いています。

音楽は札幌交響楽団と首席指揮者マックス・ポンマーによるバッハの管弦楽組曲全4曲を聴いていました。fontecの今年1月の定期演奏会のライヴ録音盤です。

収録順は演奏会の3→2→1→4番ではなくて、3→1→2→4番となっています。

演奏のコンセプトをポンマーさんがライナーノーツに寄せているので一部引用しておきます。

歴史的な楽器や、それと結びついた、いわゆる「本来の響き」だけで正しい解釈の方法が見えたと考えることは危険である。聞いて頂ければ分かるように、私たちにしてもこうした思潮の影響は受けている。しかし札幌交響楽団はモダン楽器で演奏しており、他の楽団のメンバーにも同じようにモダン楽器での演奏を推奨したいと考えている。



聴いてみての感想は、4曲とも充実した演奏会の感動を伝える澄んだ美しさを湛えた演奏です。中でも第1番は絶品だと感じました。ポンマーさんのバッハは将来、このコンビの最良の成果として記憶されるかもしれません。そんな気がします。なお、当ディスクは「レコード芸術」8月号で特選盤になっています。


ポンマー/札響 R.シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」ほか

聴いている音楽(札響)
05 /28 2017
最近はfontecから昨年発売された札響のディスクを聴いていました。ポンマーさんが首席指揮者に就任した2015年7月と翌2016年2月の定期演奏会のライヴ録音です。収録曲は以下の3曲とおり。

シューマン 交響曲第4番
J.シュトラウス2世 皇帝円舞曲
R.シュトラウス 交響詩「ツァラツゥストラはかく語りき」

これはなかなかいい!。札響のディスクの中でも気に入りました!。

シューマンでは惜しむらくも既に退団された金子さんのたゆとうようなオーボエの響きがリードする第2楽章など絶品だと思いましたし、全体を通しても筋肉質で均整のとれたプロポーションで良かったですね。「ツァラトゥストラ」でも曲を彩る管楽器の好演、パイプオルガンを伴った迫力、シュトラウスの拡がりのあるオーケストレイションなどを堪能しました。

kitaraでの録音もとても優秀。すべてライヴでも聴いた曲ですが、札響の好演が余すところなく収録されていて、家で繰り返し聴くことができる喜びを感じます。


エリシュカ/札響 ドヴォルジャーク 交響曲第8番ほか

聴いている音楽(札響)
04 /28 2017
桜の開花宣言はまだですが、帰宅途中、日当たりの良いところで咲いてるのを見つけました!

春です!。でも、ちょっと肌寒いなぁ、最高気温は14度・・・。

でもこれから北海道はいい季節です^^

さて、音楽は札響名誉指揮者、ラドミル・エリシュカさんのお国もの、ドヴォルジャークの8番です。2013年4月の定期演奏会のライヴ録音で、ドヴォルジャークの5番から9番までの一連の録音の最後のものとなります。この日のコンサートマスターは2016年にN響に移籍した伊藤亮太郎さんです。

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私はこの頃、単身赴任で定期会員をお休みしており、この演奏会には行けませんでしたが、ディスクからは大らかなボヘミアの緑が目に見えるような、そんな演奏に感じられました。いい演奏会だったのではないでしょうか。熱狂的なブラヴォーも収められています。ティンパニの強打も男性的な迫力があっていいと思いました。この時の首席は確か後に読響に移籍した武藤さんですね。そして、エリシュカさんの演奏でいつも感心する絶妙なテンポ!。音楽の自然な流れがよく感じられる演奏でした。

このディスクには交響詩「水の精」と序曲「自然の王国で」も併録されていますが、両曲とも第8交響曲同様にいい演奏だと思います。特に「水の精」の弦セクションの瑞々しい美しさも書いておきましょう。