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札響第616回定期 オール・ラヴェル・プログラム

音楽鑑賞
02 /17 2019
■札幌交響楽団第616回定期演奏会

ラヴェル:道化師の朝の歌
ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調*
ラヴェル:古風なメヌエット
ラヴェル:左手のためのピアノ協奏曲ニ長調*
ラヴェル:ラ・ヴァルス

ピアノ:ジャン=エフラム・バヴゼ*
指揮:広上淳一

2019年2月16日(土)14:00
札幌コンサートホールkitara

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躍動するリズムとスペインの雰囲気を感じる「道化師の朝の歌」で始まり、最後の「ラ・ヴァルス」まで、どの曲も広上さんの笑顔でノリノリの指揮、細かな表情付け、色彩感溢れる豊かな音を楽しむことのできた充実の演奏会ですごく良かったです!。

休憩を挟み2つのコンチェルトを演奏したバヴゼさんは95年デビュー。ショルティが最後に発掘した逸材とのこと。とても素晴らしい演奏で、特に「ト長調」第2楽章のメランコリックなソロ、「左手」での片手だけとはとても信じられない見事なカデンツァなどは聴いていて本当に感動しました。

バックの札響も好調だったと思います。特に「ト長調」の方は、ピッコロ、トランペット、ホルン、イングリッシュホルンをはじめ、各管楽器に難しくて魅惑的なソロがたくさん出てきますが、どれも見事な演奏(特にトランペットの福田さん!)で、聴いていて本当に面白く、軽妙・洒脱で古今のピアノコンチェルトの中でもひときわ個性を放つこの曲全体の魅力を十二分に感じることができました。

今回2つのピアノ協奏曲を聴いて、「左手」は「ト長調」と比べて管弦楽の編成が大きいこともよくわかりました。オーボエ、クラリネット、トロンボーンは1から2、ホルンは2から4、フルートとトランペットは1から3に拡充されているほか、バスクラリネット、テューバ、それから冒頭で効果的に使われるコントラファゴットなどが新たに加わります。2曲のコンチェルトは同時期に作曲されたとのことですが、全く違うものを生み出すラヴェルの凄さを感じました。

ソリストのバヴゼさんは2曲とも演奏にとても満足な様子で、演奏後は広上さんと抱き合い、称えあい、オーケストラに感謝し、聴衆の大きな拍手に包まれていました。

なお、「ト長調」の後のアンコール演奏は、なんと「道化師の朝の歌」。原曲と管弦楽編曲版の2つを聴けた贅沢な演奏会でもありました。


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札響第615回定期 ブラームス交響曲第2番ほか

音楽鑑賞
01 /26 2019
■札幌交響楽団第615回定期演奏会

モーツァルト:セレナード第6番ニ長調「セレナータ・ノットゥルナ」
マルタン:7つの管楽器とティンパニ、打楽器、弦楽のための協奏曲
ブラームス:交響曲第2番ニ長調

指揮:マティアス・バーメルト

2019年1月26日(土)14:00
札幌コンサートホールkitara

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この日の開演前のロビーコンサートはドヴォルザークの「アメリカ」から第3楽章と第4楽章だったのですが、これはとっても良かったですね。やはり名曲。何か心が浮き立つような気持になりました。

1曲目のモーツァルトは少々退屈したので感想は省略。
2曲目のマルタンはスイスの作曲家で、「7つの管楽器とティンパニ、打楽器、弦楽のための協奏曲」は1949年に作られた急-緩-急の三楽章構成の作品。オーケストラの最前列にフルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルン、トランペット、トロンボーンの首席奏者が取り囲み、その後ろに弦楽器、打楽器という配置でした。事前にyoutubeで聴いてはみたものの、メロディが口ずさめるような曲でもなく、コンサートで楽しめるのかなと思ったのですが、意外に結構良かったです。解説に「管楽器奏者の技量を発揮すべく、楽器特有の音や表現の特質が活かされている」とありますが、まさにそのとおりと感じました。演奏ではファゴットの坂口さんがアンサンブルの中心となっていたように感じましたし、トランペットの福田さんの素晴らしいテクニックも堪能できました。

後半はブラームスの2番。好きな曲なのですが、ブラームスの地味な楽器編成のせいもあるのでしょうか、なかなか実演で感動というのは難しい曲でもあります。バーメルトさんの演奏も抑制の効いたもので、できればもう少しはパッション溢れる部分もあったら嬉しかったですね。それでも、素人ながらこれはものすごく緻密にやっているんだろうなあと感じる部分も少なくなかったですし、月末に東京公演を行うだけあって、きっちり仕上げているという印象を受けました。第1楽章と第2楽章で長いソロのあるホルンは副首席の杉﨑さんが素晴らしい演奏を聴かせてくれました。


N響第1903回定期 「ローマの松」ほか

音楽鑑賞
01 /15 2019
■NHK交響楽団第1903回定期演奏会

ルーセル:バレエ組曲「バッカスとアリアーヌ」第2番
サン・サーンス:チェロ協奏曲第1番イ短調*
ベルリオーズ:序曲「ローマの謝肉祭」
レスピーギ:交響詩「ローマの松」

指揮:スティファヌ・ドゥネーヴ
チェロ:ゴーディエ・カプソン*

2019年1月12日(土)15:00~
NHKホール

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所要で上京したついでにプログラムに惹かれてN響定期に行ってきました。2019年最初のコンサートになりますが、すごく良かったです。指揮のドゥネーヴさんは、71年フランス生まれとのこと。初めて聴かせていただきましたがオーケストラを綺麗に響かせる方という印象です。

1曲目、吹奏楽でもよく演奏される「バッカスとアリアーヌ」。怪しげで妖艶な雰囲気を経て、鮮烈なリズムとともに盛り上がる曲の魅力がたまりません。N響の演奏もすごく良かったと感じました。

81年フランス生まれのチェロのカプソンの演奏は、サン・サーンスのチェロ協奏曲第1番も良かったですが、アンコールに指揮のドゥネーヴさんのピアノ伴奏で弾いたサン・サーンスの「白鳥」が超絶品でした。まさに美しさの極みです。

「ローマの謝肉祭」。短い曲ですが、アンサンブルが難しそうです。軽やかで鮮やかな快演を聴かせるN響はやはり上手いなぁと、あらためて思いました。イングリッシュホルンのソロを吹いた池田さん、ブラヴォーです。盛大な拍手が贈られていました。

そして最後の「ローマの松」。“アッピア街道の松”で会場2か所のバルコニーに配置されたトランペット4、トロンボーン2のバンダが視覚的にも音響的にも効果的で、まさに音の洪水。とても感動的でした!。“ジャニコロの松”のナイチンゲールはステージ上に置かれた蓄音機から流されていました。

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トランペット、この日は首席2人のうち長谷川さんでした。ローマの謝肉祭でのコルネットや”ボルゲーゼ荘の松”での鮮やかな演奏、”アッピア街道の松”でのパワフルな演奏、とても良かったです。


モーリス・アンドレ(tp) トランペット協奏曲集

音楽鑑賞
12 /23 2018
バロックから現代までのトランペット協奏曲の名作を集めた6枚組のディスクを楽しんでいました。トランペットは長い間、独墺系のロータリー・トランペットの柔らかく、重厚でオーケストラによくなじむ音色を好んで来ましたが、最近はトランペットらしい明るく輝かしい音色もやはりいいのもだなあと感じています。

収録曲の中では、ピッコロ・トランペットの比類のないテクニックを堪能できるテレマンのニ長調やバッハのブランデンブルク協奏曲第2番、ビブラートを効かせた軽やかなハイドンの変ホ長調のコンチェルトあたりをよく聴きました。空高く響きわたるような美しい音色とさ華やかさがあって、本当に気持ちが良い演奏だと感じました。それからトマジ、アルチュニアンも結構聴きました。特に後者のかっこよさ!。惚れ惚れします。逆にフンメルは原調(ホ長調)のためか、なんだか耳にきつく聴こえてあまり聴きませんでした。でも全体として大いに楽しめるディスクかなと思います。

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Disc1
ヴィヴァルディ:トランペットとヴァイオリンのための協奏曲変ロ長調
J.S.バッハ:協奏曲ヘ長調
アルビノーニ:協奏曲変ロ長調
トレッリ:2つの協奏曲ニ長調
パーセル:ソナタ第1番ニ長調
ツィポリ:組曲ヘ長調

Disc2
J.S.バッハ:ヴァイオリンとトランペットのための協奏曲ニ短調
テレマン:トランペット協奏曲ニ長調
ヴィヴァルディ:2台のトランペットのための協奏曲ハ長調
テレマン:3台のトランペットのための協奏曲ニ長調
ファッシュ:協奏曲ニ長調
ルイエ:協奏曲変ホ長調
タルティーニ:協奏曲ニ長調

Disc3
マルチェッロ:協奏曲ハ短調
J.S.バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番
J.S.バッハ:管弦楽組曲第2番
ヘンデル:組曲ニ長調
ヴィヴァルディ:協奏曲変イ長調

Disc4
モルター:協奏曲ニ長調
ビスコーリ:協奏曲ニ長調
ヘルテル:協奏曲変ホ長調
ハイドン:協奏曲ハ長調

Disc5
ハイドン:トランペット協奏曲変ホ長調
モーツァルト:協奏曲ハ長調 K.314
M.ハイドン:協奏曲ニ長調
チマローザ:協奏曲ハ長調
フンメル:トランペット協奏曲ホ長調

Disc6
トマジ:トランペット協奏曲 (1948)
アルチュニアン:トランペット協奏曲 (1950)
ジョリヴェ:トランペット、ピアノ、弦楽のためのコンチェルティーノ (1948)
シェーヌ:トランペット協奏曲 (1956)
ランドスキ:トランペット、弦楽、電子音響楽器のための協奏曲 (1976)


札響第614回定期 メンデルスゾーン「宗教改革」ほか

音楽鑑賞
12 /02 2018
■札幌交響楽団第614回定期演奏会

メンデルスゾーン:交響曲第5番ニ短調「宗教改革」
J.S.バッハ:ピアノ協奏曲第1番 *
シューマン:交響曲第3番変ホ長調「ライン」

指揮:マックス・ポンマー
ピアノ:マルティン・シュタットフェルト*

2018年12月1日(土)14時
札幌コンサートホールkitara

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今年最後の札響定期ですが、どうしても外せない用事のために後半の「ライン」は残念ながら聴けませんでした。

氷点下の寒さとなった師走の札幌。会場に着いてまもなくロビーコンサートが始まりました。今月で退団するトランペットの前川さんと弦楽セクションのメンバーでバッハの「主よ人の望みの喜びよ」やカッチーニの「アヴェ・マリア」が演奏されました。前川さんの綺麗な音色、とても良かったですね。ブラヴォーと温かい拍手に包まれていました。40年超の在籍だったそうです。本当にお疲れ様でした。

さて、メインの「ライン」を聴いていないので、なんとも感想文を書きにくいのですが、「宗教改革」について書いておこうと思います。宗教改革300年を記念して作曲されたというこの曲は、2管編成にコントラファゴット1とトロンボーン3が加わる編成。札響による演奏は1967年以来51年ぶりとのこと。

厳かな雰囲気の第1楽章序奏では管楽器のアンサンブルが見事でしたし、第4楽章冒頭でのルターが作ったという「神はわがやぐら」を奏でる高橋聖純さんのフルートもとても綺麗でした。必ずしも傑作交響曲ではなく、正直退屈な部分も多いと感じる曲にあっても、聴きどころを見いだせたのは収穫でした。演奏全体も前首席指揮者ポンマーさんと息のぴったりと合ったいきいきとしたもので安定感がありました。この日のトランペットは福田さん、前川さんのお二人。「ライン」でもきっと素晴らしい吹奏だったろうと思います。聴けなくて残念。