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♪パピプペ ポロゴ♪ お昼のおんがく会

音楽鑑賞
06 /09 2019
■♪パピプペ ポロゴ♪ お昼のおんがく会

石川亮太(編曲):ロシア五人組の芸術
メンケン:アンダー・ザ・シー
ヤング:3つの夏の夕暮れ
サン=サーンス:動物の謝肉祭

木管五重奏団ウィンドアンサンブル・ポロゴ

2019年6月1日(土)14:00
奥井理(おくい・みがく)ギャラリー

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何かと身辺忙しく一週間以上経ってしまいましたが一応感想文を。

暖かく良く晴れた土曜の午後のミニコンサートです。場所は市内藻岩山山麓通りの高台、旭ヶ丘にある私設の絵画ギャラリーです。奏者後ろの大きなガラス越しの新緑の木立、午後の陽光、枝の上のリスなど、演奏以外にも心穏やかになるひとときでした。

ウィンドアンサンブル・ポロゴは、2007年に女性奏者たちにより結成された札幌を拠点に活躍する常設の木管五重奏団で、年1回の定期演奏会のほか、この「♪パピプペ ポロゴ♪ お昼のおんがく会」のような未就学児も楽しめる演奏会など精力的に活動されているようです。

さて、コンサートは5人の奏者のトークを挟みながら進行する形で、堅苦しくなく、わかりやすく、和やかなものでとても良かったと思います。演奏も息の合った素晴らしいものでしたが、特に印象に残ったのは、最初の「ロシア五人組の芸術」という作品。

1.グリンカ:「ルスランとリュドミラ」序曲
2.リムスキー=コルサコフ:「シェヘラザード」より若き王子と王女
3.ムソルグスキー:「展覧会の絵」よりプロムナード
4.キュイ:「万華鏡」よりオリエンタル
5.バラキレフ:交響詩「ルーシ」
6.ボロディン:「イーゴリ公」よりだったん人の踊り

グリンカと五人組の作品をつないだ6,7分の作品でしたが、各楽器の特性を上手く使った見事な編曲で、木管の瑞々しい響きを楽しめました。これは本当に良かった!。キュイとバラキレフの作品を聴いたのも初めてで貴重な体験でした。一週間経ってよく覚えていませんが(笑)。

オーケストラ作品が好きなので、日頃の音楽ライフは札響の演奏会が中心となっていますが、たまに違ったものを鑑賞するのは新鮮で、そして大事なことだと思いました。


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札響第619回定期 幻想交響曲ほか

音楽鑑賞
05 /18 2019
■札幌交響楽団第619回定期演奏会

ドビュッシー:小組曲(ビュッセル編)
プーランク:2台のピアノのための協奏曲*
ベルリオーズ:幻想交響曲

指揮:マティアス・バーメルト
ピアノ:児玉麻里、児玉桃

2019年5月17日(金)19:00
札幌コンサートホールkitara

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札響定期を金曜の夜公演に振り替えて聴きに行ってきました。

ドビュッシーの小組曲の管弦楽編曲版を生で聴くのは初めてですが、やさしく穏やかな気持ちになれる佳曲だと実感しました。「小舟にて」の高橋聖純さんのフルート、絶品でした。

プーランクの2台のピアノのための協奏曲。ステージ前方に2台のピアノ。2管編成にミリタリードラム、カスタネット、トライアングル、サスペンテッドシンバルが加わります。1932年の作だそうです。聴き馴染みありませんでしたが、札響では過去に5回も取り上げられているようです。ピアノをやっている人の間では有名な曲なのでしょうか。初めて聴いてみたのですが面白い曲でした。特に解説に「モーツァルトのアンダンテの様式で作曲され、プーランクらしい新古典主義的なシンプルで優雅な情緒が聴きどころ」とある第2楽章ラルゲットは良かったです。演奏後、たくさんの拍手に何度もステージに呼び戻された後演奏したのは、チャイコフスキーの「くるみ割り人形」から“金平糖の踊り”でした。会場をミステリアスな雰囲気に包む、おしゃれな感じのアンコール演奏でした。

ここで休憩。風邪で頭やのどが痛いのと、花粉症(札幌では主にシラカバ)で目が痒く体調が良くなったので、ここで帰ろうか迷ったのですが、最後まで聴くことにして正解でした。

幻想交響曲は首席指揮者バーメルトさんの統率力をしっかり感じました。全楽章を通してキリッと締まった精緻な印象。とても迫力ある演奏でブラヴォーが多数出て会場も大いに盛り上がっていました。この曲との出会いは中学の吹奏楽コンクールでライバル校が第5楽章を演奏したことに遡りますが、何度聴いてもいいです。かっこいいです。この日の札響金管セクションは力強く輝かしい響きでしたし、ティンパニやバスドラムといった打楽器の迫力ある演奏にも見入ってしまいました。それにしても、1月にN響で「ローマの謝肉祭」を聴いた時にも感じましたが、ベルリオーズはトランペットとコルネットの当時の楽器特性に応じた使い分けをしているようで、なかなか興味深いです。



札響第618回定期 エニグマ変奏曲ほか

音楽鑑賞
04 /28 2019
■札幌交響楽団第618回定期演奏会

ブラームス:ハイドンの主題による変奏曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲第22番変ホ長調*
エルガー:エニグマ変奏曲

指揮:尾高忠明
ピアノ:アンヌ・ケフェレック*

2019年4月26日(金)19:00
札幌コンサートホールkitara

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開演前のロビーコンサートでは弦楽四重奏でヒンデミットの「朝7時に湯治場で二流のオーケストラによって初見で演奏された『さまよえるオランダ人』序曲」という曲が演奏されましたが、これがとても面白かったです。いつもはさらっと聴き流してしまうのですが、今回は存分に楽しませてもらいました。

さて、今回の定期は変奏曲-協奏曲-変奏曲という面白いプログラム。1曲目はハイドン・ヴァリエーション。管楽器による主題の吹奏をはじめ、とても綺麗で整ったアンサンブルでした。札響の演奏会では、独墺ものではトランペットはたいていロータリーだと思いますが、今回は次のモーツァルトもそうでしたが、ピストンを使っていました。こういうことに着目するのも演奏会に足を運ぶ愉しみの一つです。

2曲目は1970年デビューのベテラン女流ピアニスト、アンヌ・ケフェレックさんによるモーツァルト。これは本当に良かった!。充実した堂々たる響きの第1楽章、暗いピアノと穏やかで希望を感じさせる木管の対比が見事な第2楽章、天国的で愛らしい第3楽章、22番ってこんなにいい音楽だったのかと聴きながら何度も思いました。ケフェレックさん、第2、第3楽章では自らが休みの時に木管が奏でる美しい演奏に聴き入る様子が印象的でした。演奏後、温かな拍手に応えて四方にお辞儀する姿にも誠実さを感じました。アンコールにはヘンデルのメヌエットが演奏されました。

さて、休憩後はエニグマ・ヴァリエーションです。こちらも引き締まったいい演奏でした。チェロやクラリネットのソロも素敵でしたし、尾高さんのNimrodでの感情の高ぶりを抑えきれないといった指揮ぶりや、E.D.U.での巧みな緩急強弱で盛り上げどころへつなげるところも良かったです。尾高さんは5月末から病気療養されるようですが、元気になって復帰されることをお祈りいたします。


トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン

音楽鑑賞
04 /17 2019
■ウィーン・プレミアム・コンサート

モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」序曲
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番イ長調*
グリーグ:組曲「ホルベアの時代」より
モーツァルト:交響曲第38番ニ長調「プラハ」

ピアノ:北村朋幹*
管弦楽:トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン

2019年4月16日(火)19:00
札幌コンサートホールkitara

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ウィーン・フィルやウィーン国立歌劇場のメンバーを中心に作られるトヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーンのコンサート。今まで仕事の都合でなかなか行けなかったのですが、今年は時間が取れたので初めて行ってみました。

メンバーはウィーン・フィルのコンサートマスターで、このオケでもそれを務めるフォルクハルト・シュトイデ氏など約30名。トランペットにハンス・ペーター・シュー氏の姿がないのが残念。

指揮者なしでシュトイデ氏にあわせて奏でられる颯爽としたアンサンブルは見事の一言で、細かなニュアンスが弦にも管にも行きとどいていたと感じました。「ホルベアの時代より」や「プラハ」での弦のこぼれ落ちるような美音。ピアノ協奏曲でのホルンと弦の信じられないほどの美しい融和。「プラハ」でのティンパニとトランペットの突出せず、かつ力強くアクセントを添える絶妙な演奏。聴いていて本当に心地良かったです。

このほかに今回感じたのは音の大きさ。トロンボーンを除く2管編成で弦は6-3-3-3-2にもかかわらず、特に「プラハ」は迫力ある堂々たる鳴りっぷりだったと思いました。あと、コントラバス2本は、休符になると他のパートがくっきり浮かび上がるように感じられ、なるほど支えがしっかりしているのだなと思いました。何だか偏った聴き方でしたが、感想はこんなところで・・・。

いずれにしても、これで数千円とは聴きに行って良かったと強く感じる演奏会でした。
アンコール曲、ソリストはベートーヴェン:「6つのバガテル」より 第3番。オーケストラのアンコールは、 J.シュトラウス2世の「宝石のワルツ」でした。


札響第617回定期 「春の祭典」ほか

音楽鑑賞
03 /21 2019
■札幌交響楽団第617回定期演奏会

ペンデレツキ:広島の犠牲に寄せる哀歌
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調*
ストランヴィンスキー:バレエ音楽「春の祭典」

ヴァイオリン:アレクサンドラ・スム*
指揮:クシシュトフ・ウルバンスキ

2019年3月15日(金)19:00~
札幌コンサートホールkitara

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ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲はトランペットとトロンボーンがない変わった編成です。フランスのヴァイオリニスト、スムさんによる演奏は、特に個人的にこの曲の核心だと思っている第3楽章パッサカリアと長大なカデンツァがすごく良かったですね。本当に音楽に引き込まれました。ウルバンスキさんの指揮は第2楽章スケルツォや第4楽章ブルレスクでも過度に煽る感じがなく、ソリストとの音楽の方向性が一致している印象を受けました。札響のサポートも好調。今年は、6月にプロコフィエフの第2番、9月にベルクと20世紀の名作ヴァイオリンコンチェルトが予定されているのでそれも楽しみです。アンコールにはテレマンの無伴奏ヴァイオリンのための12のファンタジアより 第7番第1楽章が演奏されました。


「春の祭典」は16型5管編成。客演奏者も数十名に及びます。中には1stホルンの補強でしょうかN響首席の今井さんの姿も。ハルサイの札響初演は1991年とのことで、このときは自身の札響「定期」初体験でもありました。あれから28年、懐かしいですね。

演奏の方はというと、ウルバンスキさんはなんと暗譜でした。そして、きっちり拍を振るのではなく、うねうねして、何か表現を引き出すための指揮といった印象を強く受けました。オケは少々のミスもあったかなと思いますが、何といっても迫力があって盛り上がるカッコイイ曲ですし、Esクラリネット、バスクラリネット、アルトフルート、バストランペットなどの効果的に使われていてホント面白い曲で大いに楽しめました。特にアルトフルートは妖しげないい音でとても素晴らしかった!。福田さんのピッコロトランペット、第2部導入部でのトランペットの鶴田さんと小林さんの掛け合いも良かったです。