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札響第626回定期 ベートーヴェン 交響曲第7番ほか

音楽鑑賞
02 /02 2020
■札幌交響楽団第626回定期演奏会

シューベルト(ウェーベルン編曲):ドイツ舞曲D820
モーツァルト:交響曲第39番変ホ長調K.543
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調op.92

指揮:マティアス・バーメルト

2020年1月31日(金)19時
札幌コンサートホールkitara

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金曜日の夜公演に振り替えての鑑賞です。ちょうどこの日から始まった「さっぽろ雪まつり」のためか外国人のお客さんも見かけました。

今回はメインのベートーヴェンの7番が良かったですね。この曲を札響の定期で聴くのは久しぶりで、2011年の尾高さん以来だと思います。14型2管編成。ホルンは倍管にせず、1stに副首席の𡈽谷さんがアシストする形でした。演奏はオーソドックスながらも、強弱の振幅を広くとった逞しい音楽でした。両端楽章でホルンがもう少しパワフルだったらと思いましたが、執拗なリズムの繰り返しの上にメロディーを重ねていく第2楽章の精緻なアンサンブルには心地よさを伴って大いに引き込まれましたし、いつもは飽きて仕方がない第3楽章も2回あるトリオで木管楽器の瑞々しさに加え、2ndホルンの低音、トランペットの高音などベートーヴェンの楽器の使い方の面白さというものを感じ、大いに楽しめました。

今週末には、今回のモーツァルトをマーラーの「亡き子を偲ぶ歌」に入れ替えたプログラムで東京公演が行われます。快演を祈るばかりです。


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N響第1930回定期 マーラー「復活」

音楽鑑賞
01 /18 2020
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■NHK交響楽団第1930回定期演奏会

マーラー:交響曲第2番ハ短調「復活」

指揮:クリストフ・エッシェンバッハ
ソプラノ:マリソル・モンタルヴォ
メゾ・ソプラノ:藤村実穂子
合唱:新国立劇場合唱団

2020年1月12日(日)15:00
NHKホール

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新年最初のコンサートは恒例になりつつある東京でのN響定期です。「復活」は札響第500回定期を聴き逃したのではじめてで、エッシェンバッハさんも25年ほど前にピアノで聴いたきり。札幌でこうした大曲を聴けることは少ないので楽しみにしていました。

エッシェンバッハさんの演奏は全体に中庸なテンポ、すっきりした表現で、第5楽章は場面の転換の間合いをしっかりとる感じの余裕のある演奏に感じました。第3楽章から第5楽章までは前楽章からアタッカにしていたようです。ホルンとトランペットのバンダ各4の中には、東京交響楽団首席tpの佐藤友紀さんも参加されていました。

全体的に良かったのですが、やはり合唱とパイプオルガンも加わるフィナーレ、特にBereite dich zu leben! (生きることに備えるがよい!)から次第に音楽が高揚していき、Sterben werd' ich, um zu leben! (私は生きるために死のう!)以降は本当に感動的でした。音楽を生で聴くっていいもんだなと思わせてくれる演奏でした。惜しむらくはNHKホールの響き。違うホールだったら、もう一段上の感動があったかも・・・。

その他印象に残ったところは、メゾ・ソプラノの藤村さん、フルートの神田さんが良かったのと、やはり1stトランペットの長谷川さん、音も綺麗ですし、表現の幅も広く、ただただ感心しきって聴いていました。演奏後、エッシェンバッハさんは個々の奏者を立たせることはありませんでしたが、もししていたら、ブラヴォー間違いなかったですね。

今回の演奏会は東京在住の中学からの友人と聴きに行き、公演後、飲みに行きました。ビール、日本酒、ウイスキーで気持ちよく酔って音楽談義の新年会でした。


第12回ウィンドアンサンブル・ポロゴ定期公演

音楽鑑賞
12 /29 2019
■第12回木管五重奏団ウィンドアンサンブル・ポロゴ定期公演

八木澤教司:木管五重奏曲「アゴラ」
ライヒャ:木管五重奏曲ニ長調op.91-3
ヒンデミット:小室内楽曲op.24-2
ミヨー:コレットによる組曲(Ob,Cl,Fg)
ドヴォルザーク(ワルター編):弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」op.96

2019年12月21日(土)19:00
ふきのとうホール

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すっかり時間がたってしまいましたが、定期的に聴きに行っている木管五重奏団のコンサートのことを書いておきます。会場は札幌駅前の室内楽専用ホールです。緑色の椅子が置かれたステージに真っ赤なドレスに身を包んだ5人が登場。クリスマスらしい色使いで場が華やぎます。

曲目は前半が五重奏のオリジナル曲3曲。後半はトリオ・ダンシュ(Ob,Cl,Fgによる三重奏)と弦楽四重奏曲の編曲ものという構成です。

印象に残ったところを書くと、まずは一曲目の「アゴラ」ですかね。5分ぐらいの短い曲ですが、爽やかで実に気持ちのいい曲でした。新しい曲との出会いはコンサートの醍醐味です。気に入ったのでコンサートの後もYoutubeで楽しんでいました。ミヨーの「コレットによる組曲」も短い8つの曲で構成される作品ですが、とても聴きやすく木管楽器の良さを実感できる曲でした。「アメリカ」は、やはりオリジナルがいいかなと思う場面もありましたが、5つの楽器の多彩な音色に新鮮味も感じました。それにしてもこの曲は親しみやすさと深みを兼ね備えた稀有な傑作ですね。2019年最後となるコンサートを楽しませてもらいました。


札響第625回定期 マーラー交響曲第10番(クック版)

音楽鑑賞
12 /08 2019
■札幌交響楽団第625回定期演奏会

マーラー:交響曲第10番(クック版第3稿)

指揮:広上淳一

2019年12月7日(土)14時
札幌コンサートホールkitara

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12月の定期は札響友情客演指揮者の広上さんによる札響初演となる未完の傑作。編成は、弦16型。フルート4(ピッコロ持替)、オーボエ4(イングリッシュホルン持替)、クラリネット4(Esクラ持替)、バスクラリネット1、ファゴット4(コントラファゴット持替2)、ホルン4、トランペット4、トロンボーン4、テューバ1、ティンパニ2、バスドラム、ミリタリードラム、シンバル、トライアングル、タムタム、グロッケン、むち、ハープ1です。

第1楽章冒頭のヴィオラへの細かい表情の指示から音楽にグッと引きこまれます。それにしても嬰ヘ長調というのは、なんだか不思議な感覚に襲われる調性です。後半の破滅的な部分はもっと派手にやるのも好きですが、トランペットのA音の吹奏は見事でした。ちなみにトランペットはピストンヴァルブを使用。1、2番奏者はC管ともう1本(ちょっとよくわからないのですがG管かF管でしょうか?)を持ち替えで吹いていました。全曲を通じてソロの多いホルン、第5楽章のミリタリードラムの強打、チューバやフルートソロ、そして精緻な合奏を聴かせる弦。聴かせどころもばっちりで、すごく良かった!。まさに今年一年を締めくくるにふさわしい「聴きに行って良かった!」と感じる演奏会でした。そして、生で聴き、自分の中で第10番いいじゃない!と認識を変える体験にもなりました。


札響第624回定期 展覧会の絵(ストコフスキー編)ほか

音楽鑑賞
11 /24 2019
■札幌交響楽団第624回定期演奏会

ムソルグスキー:交響詩「はげ山の一夜」
ハチャトゥリアン:フルート協奏曲※
ムソルグスキー:展覧会の絵(ストコフスキー編)

指揮:川瀬賢太郎
フルート:上野星矢※

2019年11月23日(土)14時
札幌コンサートホールkitara

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今回の演奏会は川瀬さんの指揮に尽きます!。
ヴィンヤード型のkitaraでのマイシートは指揮者の顔が見える位置です。川瀬さん、若くてエネルギッシュな指揮です。全身を使ってオーケストラに訴えかけ、多彩な表情を引き出していました。ムソルグスキーでの粘りつくような表現も曲のイメージにぴったり。「キエフの大門」のラストは鳥肌もので、全オーケストラによる強奏の中、さらにもう一段、これでもかというぐらいの力感を求め、タクトを震わせ、それに呼応した巨大な音の塊を全身で浴びました。・・・・本当に良かった。

ストコフスキーの編曲は「テュイルリーの庭」と「リモージュの市場」が除かれているほか、冒頭のプロムナードが弦楽器で。また、ラヴェル編曲での「古城」のアルトサックスのソロはイングリッシュホルンが、「ブイドロ」のユーフォニアムのソロは、テューバのソロとホルンに分けて演奏され、全体的に少し暗い感じです。それでいて「キエフの大門」の最後はパイプオルガンも加わる派手なもの。「卵の殻をつけた雛の踊り」での最後のトランペットのフラッタータンギングによる効果はラヴェル以上だと感じました。「サムエル・ゴールデンベルクとシュムイレ」ではラヴェル同様ピッコロトランペットのソロがありますが、首席の福田さんはロータリーピッコロを使っていたように見えました。私が知る限り初めてです。

その他の曲のことも少し。はげ山の一夜の原典版は不気味で野趣あふれる感じですが、やはり、まとまりがない印象はありますね。ハチャトゥリアンは、名手ランパルによるヴァイオリン協奏曲の編曲もの。上野さんのフルートは素晴らしかったんですが、オケの編成も巨大だったこともあって、埋没する部分もあったように感じました。フルートのオリジナルのコンチェルトを聴けたらよかったと思いました。