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札幌西高等学校管弦楽団第50回定期演奏会

音楽鑑賞
08 /13 2019
■札幌西高等学校管弦楽団第50回定期演奏会

モーツァルト:歌劇「魔笛」序曲
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
サン=サーンス:交響詩「死の舞踏」
ベートーヴェン:交響曲第5番「運命」

(アンコール)
J.シュトラウス:ラデツキー行進曲

指揮:元木平和
2019年8月12日(月)18:00
札幌コンサートホールkitara

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道内屈指の進学校である札幌西高オーケストラ部の演奏会をはじめて聴きに行ってみました。創部は1951年、定期演奏会は1970年に始まり、本演奏会が50回目の節目になるそうです。

部員の皆さんがプロのオーケストラのようにステージ衣装を着て(西高には制服がありません)演奏する姿や、ベートーヴェンでロータリートランペットを使うあたりなど、なかなか本格的です。

さて、感想ですが、どのパートも音色、音程がしっかりしていましたし、アンサンブルもきっちり整えられていました。オーケストラ自体がすごく鳴っていて、上手なぁと思いました。どの曲も素晴らしかったのですが、中でも高校生による熱い「運命」の演奏には本当に感動しました・・・。「高校野球」を観て感動するようなものかもしれませんが、でも、鳴っている音楽も本当に良かったと思いました。

彼ら彼女らには吹奏楽部のようにコンクールがありません。客観的な評価や、それにより結果的に生じる勝ち負けを感じることがない中、モチベーションの維持や技術の向上は、演奏会で自分たちの納得のいく良い演奏をするため、自ら律して高めようという意識と地道な努力しかないのですが、それをやってきたんだなと十分感じるものがありました。また、彼ら彼女らが1年かけて仕上げる「名曲」にもそうさせる力があるのかもしれません。

最後に挨拶に立った部長さんが2年半、皆と一緒に音楽ができて良かったと、涙ぐみながらお話される姿もとても印象に残った演奏会でした。

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吹奏楽コンクール札幌地区大会

音楽鑑賞
08 /07 2019


200団体以上が参加し5日間かけて行われる札幌地区吹奏楽コンクールの最終日、中学校C編成(上限25人)を聴きに行ってきました。

札幌に住んで長いこと経ちますが、実は札幌地区大会を聴くのは初めてです。お目当てや知り合いがいるわけでもなく、働き方改革で年休を取るよう言われ休んだもののやることがないので、ふらっと行ったということです。

道内でのコンクールは「地区大会」と上位大会である「北海道大会(全道大会)」の二階建て。部門は、中学・高校で言えば全日本吹奏楽コンクールにつながる「A編成」(上限中学50人、高校55人)と、「B編成」(上限35人)、「C編成」(上限25人)からなります。ちなみに北海道の場合は、B,C編成の優秀団体の中から「東日本学校吹奏楽大会」という上位大会に推薦されますので、要は参加団体すべてに全国大会の道が開かれています。

さて、本日のコンクールですが、前日に花形の高校Aがあったためか、審査員7人の中には、市立習志野高校の石津谷先生やN響首席トランペット奏者の長谷川さんなどもいらっしゃってびっくりしました。

中学校Cの出場団体は全部で41校、10時前からはじまり17時までの長丁場でした。といっても1団体7分以内ですし、概ね1時間に1度休憩があるので、苦痛ではありませんでした。出場校は、昨年度「東日本大会」に出場した2団体をはじめ小編成とは思えない技術と迫力、アンサンブルを聴かせる学校から、初心者を含めて10名ちょっとという学校まで様々でしたが、どの団体も皆一生懸命な演奏でした。最初は途中で帰ろうと思っていたのですが、そんな気も失せ、最後まで真剣に聴かせていただきました。

審査結果発表。あれは何度聴いてもドキドキしますね。「ゴールド金賞」や「銀賞」などが読み上げられるたび、会場のあちこちから歓声やため息が聞こえてきます。そして一番の盛り上がりは代表校の発表。全てが終わったホワイエには泣き崩れる生徒さんの姿も・・・。皆さん全力出し切ったかな。札幌は先週史上初の3日連続熱帯夜、今日は68年ぶりの10日連続真夏日でした。暑さとともに生徒さんの思い出に残る夏になったでしょうか。



N響札幌公演

音楽鑑賞
07 /14 2019
■NHK交響楽団札幌公演

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番「トルコ風」*
マーラー:交響曲第4番**

指揮:ローレンス・レネス
ヴァイオリン:服部百音*
ソプラノ:マリン・ビストレム**

2019年7月13日(土)16:00
札幌コンサートホールkitara

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4年ぶりの北海道公演だそうで、帯広、釧路、北見、旭川をまわって最後が札幌のようです。どの会場もプログラムはすべて同じで、マーラーの中では一番小ぶりとは言え、地方公演で大編成のオーケストラ曲が聴けるのはありがたいことだと思います。昔はベト7、ブラ1、新世界ばっかりだったように記憶しているので。

「トルコ風」を聴くのは、庄司紗矢香さんが札響と共演したとき以来です。コンサートでモーツァルトのような古典をやるのは超絶技巧で圧倒することもできず、聴かせるのが難しいと思いますが、服部さんは可憐で上品な音を放っていたと思います。普段、家でモーツァルトのヴァイオリン協奏曲を聴くことはまずないので、その分楽しませてもらいました。アリーナ型のkitara大ホールで四方に深々と丁寧にお辞儀をされていたのも印象的でした。

マーラーは16型、トロンボーンなしの3管編成。素晴らしい演奏でした!。オーケストラは、まあ日本一ですから今更言うこともないのですが、指揮者のレネスさんが特に第1楽章なんかで、クラリネットやオーボエのベルアップによる演奏で色彩感溢れるメルヘンチックな雰囲気を上手く引き出していたところが特に良かったですね。

オーケストラを聴きに行くと、どうしても金管ばかり注目してしまうのですが、その点からも今回はとても良かったです。ホルンは二人の首席のうち福川さんでしたが、1番ホルンがなかなかハードなこの曲を完璧に吹いていました。いやぁ、ホント上手いですね。演奏後、指揮者からソプラノ、ソロヴァイオリン(篠崎さん)に次いで紹介されていましたがブラヴォーも多数かかっていました。

トランペットは、二人の首席のうち菊本さん(函館出身の長谷川さんでなかったのは残念)と山本さん、井川さんの3名。第4番でのトランペットは、ハーモニーを支えたり、アクセントを添えたりするほか、ファンファーレや、1番トランペットに短いけど大事なソロが何か所かあったりと、なかなか多彩な使われ方だなあと、あらためて聴きながら思いました。菊本さんのロータリートランペットから奏でられる響きは太くて柔らかく、オーケストラによくなじんでいて、すごく良かったですね。


札響第620回定期 サン=サーンス「オルガン付き」ほか

音楽鑑賞
06 /22 2019
■札幌交響楽団第620回定期演奏会

チャイコフスキー:組曲第4番ト長調「モーツァルティアーナ」
プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調*
サン=サーンス:交響曲第3番ハ短調「オルガン付き」

指揮:ユベール・スダーン
ヴァイオリン:竹澤恭子*

2019年6月22日(土)14:00
札幌コンサートホールkitara

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今回は竹澤さんのヴァイオリンに尽きます。プロコフィエフの2つのヴァイオリン・コンチェルトは20世紀の傑作だと思いますが、特に第2番は終楽章の盛り上がりからライヴにもってこいの作品だと思います。竹澤さんは、静と動が交錯する第1楽章や高潔さ・憧憬といった感情を思わせる第2楽章では、時にオーケストラの方を向いて、まさに「対話」しているように演奏していましたし、第3楽章では、一転情熱的に管弦楽との丁々発止を繰り広げ、そして超絶的な技巧を披露してくれて、まさに協奏曲の醍醐味を味わうことができました。良かった!。会場も大いに沸いていました。

それにしてもこの曲、2管編成ですが、20世紀作品なのにトロンボーンがないどころか、なんとティンパニもありません。その代わりにカスタネット、トライアングルが効いていますし、何より終楽章でのバスドラムの活躍が面白いですね。プロコフィエフのオーケストレイションもすごいと感じました。

アンコールはJ.S.バッハの無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番より「ガヴォットとロンド」が演奏されました。

休憩中も会場のあちこちで、竹澤さんの演奏に「良かった」、「凄かった」の声が聞かれました。なんだかメインの「オルガン付き」が霞んでしまうようですが、後半も良かったです。まあ、曲自体はド派手で煌びやかな、いかにもフランス音楽といった感じで、普通にやっても盛り上がるのでしょうけど、それだけでなく、スダーンさんの統率、例えば弱音での木管楽器のアインザッツがとても綺麗にそろっていたこととか、些細なことですが、全体の完成度がぐっと高まっていたような印象を受けました。

今シーズンの定期演奏会のメインは、これまで「エニグマ」、「幻想」、「オルガン付き」と非独墺系が続きました。次の定期は8月下旬、ブラームスです。


♪パピプペ ポロゴ♪ お昼のおんがく会

音楽鑑賞
06 /09 2019
■♪パピプペ ポロゴ♪ お昼のおんがく会

石川亮太(編曲):ロシア五人組の芸術
メンケン:アンダー・ザ・シー
ヤング:3つの夏の夕暮れ
サン=サーンス:動物の謝肉祭

木管五重奏団ウィンドアンサンブル・ポロゴ

2019年6月1日(土)14:00
奥井理(おくい・みがく)ギャラリー

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何かと身辺忙しく一週間以上経ってしまいましたが一応感想文を。

暖かく良く晴れた土曜の午後のミニコンサートです。場所は市内藻岩山山麓通りの高台、旭ヶ丘にある私設の絵画ギャラリーです。奏者後ろの大きなガラス越しの新緑の木立、午後の陽光、枝の上のリスなど、演奏以外にも心穏やかになるひとときでした。

ウィンドアンサンブル・ポロゴは、2007年に女性奏者たちにより結成された札幌を拠点に活躍する常設の木管五重奏団で、年1回の定期演奏会のほか、この「♪パピプペ ポロゴ♪ お昼のおんがく会」のような未就学児も楽しめる演奏会など精力的に活動されているようです。

さて、コンサートは5人の奏者のトークを挟みながら進行する形で、堅苦しくなく、わかりやすく、和やかなものでとても良かったと思います。演奏も息の合った素晴らしいものでしたが、特に印象に残ったのは、最初の「ロシア五人組の芸術」という作品。

1.グリンカ:「ルスランとリュドミラ」序曲
2.リムスキー=コルサコフ:「シェヘラザード」より若き王子と王女
3.ムソルグスキー:「展覧会の絵」よりプロムナード
4.キュイ:「万華鏡」よりオリエンタル
5.バラキレフ:交響詩「ルーシ」
6.ボロディン:「イーゴリ公」よりだったん人の踊り

グリンカと五人組の作品をつないだ6,7分の作品でしたが、各楽器の特性を上手く使った見事な編曲で、木管の瑞々しい響きを楽しめました。これは本当に良かった!。キュイとバラキレフの作品を聴いたのも初めてで貴重な体験でした。一週間経ってよく覚えていませんが(笑)。

オーケストラ作品が好きなので、日頃の音楽ライフは札響の演奏会が中心となっていますが、たまに違ったものを鑑賞するのは新鮮で、そして大事なことだと思いました。